コロナがあったからこそ生まれたコンテンツ 〜オンライン謎解きチームビルディング『リモ謎』誕生秘話〜
コロナウィルスが猛威を振るった真っ只中、5月11日にリリースしたリモートワーク環境でも活用できる謎解きゲーム『リモ謎』。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000020633.html
リモートでも開催できる、盛り上がる、繋がることができるオンラインイベントとして、今や月間370件の問い合わせ、40件以上のお仕事をいただくまでになった、いまや株式会社IKUSAのメインイベントといっても過言ではない『リモ謎』ですが、誕生までにはストーリーがありました。
株式会社IKUSA 広報部 八重が『リモ謎』誕生を振り返ります。
年間250件の体験型イベントを実施する株式会社IKUSA
私たち株式会社IKUSAは、全国各地を飛び回り「チャンバラ合戦」や「謎解き脱出ゲーム」「防災運動会」など、企業や地域の課題を解決する様々なあそびを提案する『遊びの価値を高める』をビジョンに掲げる『遊びの会社』です。企業のレクリエーション・研修から、地域のお祭りでの催し、商業施設の誘客イベントとして1年のうち2日に1度はイベントを開催している会社でした。
4月からキャンセルラッシュ、イベントは文字通りゼロに。
年度末に差し掛かる2月、この頃からコロナウイルスの感染に関するニュースが飛び交うようになり、3月に入ると会社でも在宅ワークが取り入れられるようになりました。
それから少しずつ客先とのコミュニケーションにコロナウィルスの話題が上がるようになります。「参加者の安全を鑑み、イベントを延期したいと思う」そんな声も出始めました。
そして、緊急事態宣言が全国に発令された4月16日。この日を機に、連日のキャンセル、延期の連絡が届き出します。最終的には60件以上総額数千万規模のイベントが全て無くなってしました。先の見えない、深刻な危機が会社に訪れました。
現場人間だった自分、何をすればいいかわからない
私は元々、イベントの企画・運営を得意分野として見込まれて入社していた所謂「THE 現場」人間でしたから、この先何をしていくんだ、、?と先が見えなくなりました。在宅ワークが続き、現場も無くなったことからWEBマーケティングの仕事がメインになり、前向きに努力はするものの、気分も落ち込んでいきました(会社に行くのが大好きなのです)。このままなんの見通しも立たず、イベントができない状況が続くのかと絶望した記憶があります。
WEBの仕事をしていこうと決めるも・・
もともとWEBマーケティングを事業としていた経験もあり、リアルイベントが無くなった現状から会社としてWEB事業に一時的に舵を切ることになりました。
正直WEBに関してはさわり程度でしたが、少しでも売上を上げる為、問い合わせをくださったお客様に案内できるようやろうと決意しました。
会社でも全社員にWEB事業とはなんぞやの説明会が実施されましたり、セールスチームは今まで片隅に置いてきたWEBの営業を、私を含めた運営チームはSEO対策はじめとしたライティングへ舵を切りなおしました。
元々は文章というより日記を書くことが好きだった私は意気揚々とライティングに取りかかりましたが、、、原稿を前に一文字も打てない時間が多く過ぎていき、ここで2度目の絶望を味わいます。
会社のために自分の価値が見出せず、同じタイミングにライティングを始めた同僚は順調に見える焦り、イベントもなく在宅ワークで陰鬱な気分が続き、私の人生で過去最低仕事ができない期間だったと思います(笑)
そんな中、年に4回行っている全社会議が開催されました。
強みを失った今、自分達にできること
4月6日に行われた全体会議。弊社らしくオープンに会社の現状を包み隠さず報告されました。
代表の赤坂は現状をポジティブに受け止め、物事を論理的に進められるタイプなので、「今は大変な時期だけど、潰れはしなさそうだよ。今何ができるかな。」と考える時間となりました。
一通りの社内研修が終わり、「現状でもできるイベントコンテンツを考えてみよう」という議題の元、グループワークが始まりました。
「ソーシャルディスタンス」「非接触でできるなにか」今まで体験型イベントにこだわってきた自分、いや会社としても、一度も考えてこなかった部分でした。出てくるアイディアは実際にできるかわからないものやおもしろい「だけ」の案ばかり。
しかし、これまで在宅ワーク中心で顔を合わせることが減ったせいもあるのか、全員が意欲的で、前向きなアイディアはどんどん出てきました。
「自社の強みであるWEBの力を活かせないか」「オンラインで謎解きなら実現できそうじゃないか」「体を動かしたい起業に向けて突飛でも楽しい種目を考えよう」。
全体会議の一部分だったグループワークから『リモ謎』と『脱3密運動会』の元となるフレームワークが誕生した瞬間でした。
リモ謎:https://ikusa.jp/service/remote-work-mystery/
脱3密運動会 :https://ikusa.jp/social-distance/202004168731/(脱3密運動会はURLをチェック!)
史上最速!?3週間で出来上がった『リモ謎』
やる事が決まってから、急ピッチでプロジェクトは進んでいきました。クリエイティブチームだけでなくセールスも一緒になって企画を考案し、WEB制作チームは全ての業務を投げ打って、リモ謎の制作にかかりました。社内でデバックを行い、修正・改善して再度テスト。5月中旬にはリリースすることができました。この間約3週間。何も仕事がなくなったゴールデンウィークが終わる頃、『リモ謎』は完成しました。制作チームが寝る間も惜しんで出来上がった渾身の『リモ謎』でした。
これを世に知らしめる為、広報部も動きます。そしてリリース配信した5月。2日間で通常のリリースを遥かに超える10倍のPVを叩き出しました。現在でもリリースページに訪れる方はおり、日に多い日には20件以上、月間370件以上のお問い合わせをいただいています。
初受注したのは若手セールス
リリースを公開してから1週間。弊社の最年少セールスが見事受注しました。
リモ謎の制作にも関わり、お客様とのやり取りも確証がない状態でも実現する為、毎日のように入念なリハーサルを行い、緊張の中全社員で当日に臨みました。
お客様自身も操作ができるか、実際に楽しめるのか半信半疑の部分もありましたが、無事『リモ謎』を開催することができました。
久しぶりに純粋にイベントを楽しんでくださるお客様と会話した時は、自然と笑みがこぼれていました。セールスも達成感と安堵で目を潤ませていて、『お客様も自分達も熱くなれる仕事って最高だな』と改めて実感しました。
顧客の声を聞き、改善し続けることが次の波を生んだ
7月8月は試行錯誤、徐々に増える問い合わせと緊張の連続となるイベントを繰り返し、一つ一つ乗り越えていきました。特に最大規模でも実施となった株式会社freeeさんのイベントではニーズに応えようと必死でくらいつき、結果大盛況のイベントとなりました。
実際に担当者様が書いてくださったnoteも大きな反響をいただきました。
リモートだからこそ生まれた一体感。500人でリモート謎解きやってみた。
https://note.com/osushino/n/n159e000b31b5
クライアントの要望などを聞いて、どんどん提案やクリエイティブ活かしていく。弊社では可能な限りクライアントのビデオチャット環境や目的に合わせてイベントのカスタマイズを行っています。そんな顧客起点の組織文化もこれを後押し、3ヶ月以内にリピートを依頼される企業は10%以上となりました。
現在では6プラン以上を提案できる『オンライン事業』に成長
それ以降、社内研修やレクリエーション、内定者懇親会、全社イベントなどでコンテンツを探すお客様から、日々問い合わせが絶えず、多い時には月に40件以上イベントを開催しています。対応規模も当初は100名程の運営を最大としていましたが、様々なお問い合わせをいただきながらシステムや運営方法を改善する事で、500名以上での実施も可能となりました。
『リモ謎』もシリーズとして10月では4種類のサービスが完成し、より多くのお問い合わせに対応できるようになります。これを皮切りにオンラインで防災を学べる『おうち防災運動会』や飲食やイベント全体を企画提案する『オンライン社内イベントプロデユース』など多様な事業が誕生、会社としても9月、10月は過去最高の売上を達成、文字通りのV字回復となりました。人員不足のため採用も再開、文字通りうれしい悲鳴が続いています。
リアルイベントしかできないと思っていた私も変わるきっかけに
6月にはオンラインイベントは怖いと思っていた私が、今となっては大げさに言えば、何があっても大丈夫と考え方が変わりました。おっかなびっくり運営していたのが良い思い出ですね。
本当にお客様からいただくご要望で、成長できていると思っています。自分自身も去年より大きく成長できた実感もあります。第二創業期と言ってもいいのかなとみんなで話しています。これをご覧になられた方で、他社さんに断られた場合でも、難しそうだなと思っても、一度弊社にご相談ください(笑)
今後は場所や人数を超えたオンラインイベントプロデュース企業として成長したい
今ではオンライン化は運命だったと考えています。
コロナウィルスがなくても、イベント事業の永遠の課題として、季節や場所によって左右される点はいつかは直面する課題です。オンライン化のおかげで、弊社のイベントには海外や複数拠点からの参加も増え、場所を移動しなくても大規模な交流や体験ができるメリットを感じています。
また、今まで問い合わせが来なかったようなビッククライアントからの依頼や複雑なオペレーションが必要な案件にもオーダーをいただき、『THE 現場』人間としても嬉しい限りです。私自身も大きな壁を乗り越え、今も荒波に揉まれていますが、これ以上にない苦境を正面から乗り越えた経験は大きな自信になっており、振り返れば良いことの方が多いと思っています。
今後は広報チームとしても今体験していることを定期的に発信し、これからも世の中に一人でも多くの人に「遊び」に触れあう機会を作っていきたいと考えています。
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