するが企画観光局が地域の多様な事業者と推進した学び型観光・体験プラットフォーム「MANAVIVA!」
■地域資源を活用した子どもの学びにつながる体験商品を集約したプラットフォーム
静岡県中部エリアの観光活性化に取り組む公益財団法人するが企画観光局(静岡県静岡市)は、静岡県中部の地域資源を活用し、観光交流を活性化させる新たな商品開発を、地域の多様な事業者と推進している。
商品開発の一つとして、静岡中部エリアの多様な自然や文化、人々との出会いを通じて、子どもたちが新たな“世界”と”自分”を発見し、生きるチカラをやしなう学び型観光・体験プラットフォーム「MANAVIVA!」(マナビバ!)を2020年8月よりオープンした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000033135.html
美しい富士山、のどかな里山、キラキラ波打つ青い海…静岡にはそんな豊かな自然、長年培われた伝統工芸や文化がある。その観光資源に満ちた特性を活かし、「NATURE」「ART&CRAFT」「LIFE」「SPORTS」の4つのジャンル、約35種類の体験型“まなび”プログラムを提供している。パラグライダーやカヤック、昆虫観察など体を動かすものから、お茶摘みや陶芸など文化的なものまで多種多様なラインナップだ。
吹きガラス
1100度以上に熱された液状のガラスをパイプに巻き取り、
息を込めながら転がして形を整え、オリジナルのグラスを作る。
パラグライダータンデムフライト
パラグライダーの達人と一緒に、
子どもたちは山頂から空中散歩を20分間ほど楽しめる。
フライト前は少し怖がったり緊張したりする子どももいるが、
しかし、いざ滑空すると、子どもたちは大きな歓声をあげ大喜びする。
各プログラムで、その道を究めたプロ(=達人)と出会うことができ、達人たちのエスコートを受けて、子どもたちは本物に出会う体験、夢中で取り組む楽しさや難しさ、奥深さを知ることができる。
また体験前に参加者へ「MANAVIシート」を送付し、体験テーマに対する基礎知識を問いとして提示することで、子どもたちの「なぜ?」を引き出し、体験に対するモチベーションを高める。このワンステップにより、子どもたちは「遊び」の経験をより深い「学び」へとつなげることができる。
するが企画観光局が2017年に実施した調査で、子どもを持つ親御さんたちに、学校ではできないような体験、普段の生活ではなかなかできない非日常的な体験を、子どもたちにさせてあげたいというニーズがあることがわかった。
静岡は豊かな地域資源(海、山、川、工芸など)があり、それを活かした多様な体験も提供することができる。東京からも新幹線で74分とアクセスも良好。そういった経緯から、静岡で学びのある体験をつくり、それを販売するためのサイトを開発するMANAVIVA!のプロジェクトが始まった。
■地域資源との出会い、体験で 子どもたちに、「本物の学び」を届けたい!
プロジェクトを仕掛けたするが企画観光局でMANAVIVA!の体験プロデューサーを務める辻芹華に話を聞いた。
するが企画観光局
MANAVIVA!体験プロデューサー
辻芹華
「子どもたちには、MANAVIVA!を通して、多様な世界、人と出会い、遊んで学んで、新しい自分を発見したり、世界を広げていってほしい!という思いで、体験を作っています。
体験を作る上で、こだわっていること。それは、子ども達に本物の体験をしてもらいたい!ということです。」と辻。
MANAVIVA!では下記の3つを「本物の体験」の3原則としている。
1.ちゃんとその土地に行って、(=現地)
2.達人が普段使っている道具を使い、(=現物)
3.達人に教わりながらアウトプットする。(=現人)
「この3つをモットーとして、体験を作っています。知識だけではなく、実際に本物に触れ、自分で体験してみる。そうすることで初めて、その本当の楽しさや難しさ、奥深さを知ることができるのだと思います。
自分がいままで触れたことのないコトやモノを、経験することによって知っていくこと。それって子供にとっても、大人にとっても”学び”だなと思います。だからこそ本物の体験にこだわっています。」
「体験の前に参加者にメールで送付されるMANAVIシートをうまく活用してくださったお子さんがいたのが印象に残っています。体験前日にシートに取組み、シート内の問いに対する答えを当日紙に書いて用意して、体験中に自分なりに答え合わせをしたり、わからないことは積極的に達人に質問をしたりしている様子が見られたことが嬉しかったです。
MANAVIシート例「AIZOME-藍染め-」
MANAVIVA!が始まって半年が経ちましたが、体験後の親御さんたちにお話を聞くと、「普段自分たちではなかなか出会うことができない”達人”の方と交流しながら体験できたのが良かった」という声や、「子どもの意外な一面を見ることができた」という嬉しい反応も頂きました。MANAVIVA!が伝えたいことが、ちゃんと子どもたちや親御さんにも届いているのだと実感しています。」
その道のプロである達人との出会いも魅力の一つ。
藤枝市にある水車むらで、むかし田舎体験を提供する保志弘幸さんにも話を聞いた。
「MANAVIVA!の子どもの教育に関するプログラム・体験の考え方に共感したので参画を決めました。子ども目線で学びに繋がる体験を提供してきたつもりでしたが、するがさんからの学びにつながる体験にする為のアドバイスや指摘はとても参考になったので、僕自身も学びになるなと思っています。」
むかし田舎暮らしの達人
保志弘幸
「実際に体験を提供してみて、純粋に僕自身が、子どもがたのしく体験している姿にとても励まされました。」と話す保志さん。
「体験を通じて、「子どもたちは主体的に楽しむ中で成長するんだな」ということを目の当たりにしました。薪割りや魚を獲ったりする体験があるのですが、 大人から「やってごらん」と言われてやるのではなく、 子どもたちが自ら興味を持って「やってみたい!」とか「もっとうまくなりたい!」という欲求の中で、楽しみながら体験することで成長する姿が見られましたね。”子どもは遊ぶのが仕事”と言いますが、まさに”遊びながら”というのが大事なんだなと思います。
だから大人は、そんな子どもたちの”知的探究心”みたいなものをいかに育むか、サポートしていくか、みたいなことを考えてやっていくことが大切だなと、体験を提供する中でとても感じています。」
「引き続き、するがさんには本物体験を提供していくサポートをお願いしたいなと思っています。また、1回来て終わりではなく、学びが継続し、深まっていくようなプログラムを作っていけるといいなと思います。「今回はここまで出来たね。だから、次のステップはこれができるようにしよう!」みたいなプログラムができるとよいですね。それは、子どもの成長の為にもなりますし、また我々としてもリピートにもつなげていきたいです。」
むかし田舎暮らしの達人 保志さんの体験プログラムはこちら
■「MANAVIVA!」今後の展望
「発足半年ですが、地元静岡在住の方を中心に、早くもリピーターを獲得し、“今後も利用したい”“下の子が成長したらぜひ体験させたい”という意見もいただきました。そこでMANAVIVA!では、3月より、ポイント制度を導入することとなりました。」と辻。
MANAVIVA!ポイントとは、体験した商品の税込金額×2.5%(小数点以下切り捨て)がポイントとして付与され、獲得したポイントを1ポイント=1円として利用することができる。
ポイントの利用有効期限は、ポイントの獲得から180日間。ポイントの有効期限は利用期限の為、例えば2021年8月に失効してしまうポイントを使って、9月の体験を予約することが可能だ。
MANAVIVA!ポイント
「新規&既存会員様へ3,000円分のポイントプレゼントキャンペーン」を実施中!
「まだ体験の数が多くないので、今後もラインナップを増やしていきたいと思います。特に農業や静岡ならではの工芸体験を、現在をつくっているところです。
また、現在MANAVIVA!では、静岡の地域資源を活用し、子ども向けの学びある体験をプロデュースしていますが、今後は学校や企業と連携したサービスをつくり、『静岡=子どもだけでなく、大人も、色々な学びが得られる地域』として知られるように、取り組んでいきたいです。」
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