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太陽光パネルメーカーから社会インフラDXを牽引するAI企業へと成長した理由

著者: 株式会社グリッド

株式会社グリッドは、現在サプライチェーン、電力、スマートシティといった社会インフラ分野でのDXをAI技術を用いて推進する日本国内では希有なベンチャー企業です。

これまでインフラ分野で100件以上のPJを手掛け、ここ数年ではデジタルツイン技術とAI最適化技術を用いたインフラ分野の最適化に取り組み、日本のインフラを大きく進化させる存在にまで成長しました。






そんなグリッドの沿革は少々、他のAIベンチャー企業とは異なります。 グリッドは、創業当初からの生粋のAIベンチャー企業ではありません。

当初は太陽光発電所の開発、太陽光発電システムの販売を行っており現在とは全く違う事業形態でした。

そんなグリッドが何故AI開発を手掛け、AIベンチャー企業としてここまで成長できたのか、その背景と想いをグリッド代表取締役社長の曽我部よりお話しいたします。




グリッドは2009年に創業したベンチャー企業です。

元来、私は社会に貢献できる事業をしたいという想いを抱いていました。そんな中、幸運なことに蓄電池や太陽光への知見を持った仲間との出会いがあり太陽光事業としてスタートしたのがグリッドの始まりです。 太陽光事業では多くの発電所の開発や、太陽光発電システムの販売を手掛けてまいりました。




グリッドが開発した発電所




起業して数年が経過した2014年頃、アルゴリズムを使って何か新しい事ができないかと考えて、自社で開発したメガソーラーから、データを取得し、気象データ解析や、予測モデルを駆使して、系統に逆潮流する電力量を予測したのが、グリッドにおけるAI事業の始まりです。



きっかけは太陽光発電でしたが、AIによる予測技術の汎用性から、太陽光発電に限らず予測技術を用いた様々な分野でのPoCを多数行ってきました。

AI事業開始当時の技術はいわゆるパターン認識技術で、過去のデータからAIがパターンを見つけ出し、そのパターンに沿って予測するものでした。

例えば、製造ラインでの不良品の目視検査をAIに置き換えることで作業員の方の負荷を削減するなどです。 また、画像認識を中心とするAI開発プラットフォームを独自に開発しました。

お客様の経済効果に貢献できるA Iを


しかし、PoCの積み重ねと、プラットフォーム開発のみで、その後の実装フェーズのPJになかなか繋がりませんでした。世に言うPoC地獄です・・・

本当にこれで、社会に貢献できているのか日々悩みました。


お客様との会話を積み重ねていく中で、私たちグリッドが気づいたことはお客様である企業の経営ビジネスの根幹に直接貢献しないといけない。

そうしないと、新しい技術は継続して使われ続けない。

そう気づいたのです。


人間が既にできることをAIに置き換えるのではなく、人間では容易に思いつくことのできない領域、多くの時間を費やしてしまう領域、そういった企業の事業全体に関わるような課題に対してAIを活用することでお客様のビジネスに経済効果を生み出せるのではないか。

そうした想いが現在の社会インフラ計画業務の最適化の始まりです。


産業界のほとんどでは、需要供給、設備能力、天候その他の外的な要因も含む様々な要素を考慮した複雑な計画が組まれ、その計画に従って原材料の調達から製造、出荷といった業務が実行されています。

計画作成担当者は途方もない組み合わせ数にのぼる計画パターンを吟味しながら、最適な計画を導き出すという、とても労力がいる作業を行っていますが、担当者のノウハウによる部分も大きく、真に最適な計画を策定できているかの検証もできませんでした。


人間が策定するには非常に困難で複雑な計画業務をAIが瞬時に導き出し、計画そのものを最適化することができないだろうか。


こうした最適化を実現するために、パターン技術を進化させ、AI自らが試行錯誤することで最適な解を生み出す最適化技術の活用へとシフトしていきました。

現在グリッドでは、計画業務を必要とする様々な業界のお客様と一緒に、社会インフラ分野の計画業務最適化に取り組んでいます。最適化された計画業務は、策定時間の削減だけでなく、あらゆる業務を効率化していきます。

輸送計画業務では、輸送にかかる燃料費や輸送距離、そして輸送先の在庫と需要のバランスを適正に保てるタイミングで輸送する計画を瞬時に策定することが可能です。 既にある貨物輸送計画の取り組みでは、従来のオペレーションと比較して輸送効率を20%改善することができています。


A Iによる輸送計画のイメージ

インフラと社会を、その先へ


こうした最適化によって、膨大な量の物流やエネルギーを取り扱う社会インフラ業界では、年に数億円単位でのコスト削減が期待できる、と考えています。

さらに、企業におけるエネルギー削減は、ひいてはCO2排出量の削減にも繋がり世界が直面している環境負荷削減問題へと貢献できます。


私たちグリッドは、いかに経済効果を追求するかという観点でお客様にもAIの良さをご理解いただくことで、その技術がお客様に実装され定着し、さらに進化した技術が使われるようになる、そう考えています。

その先には、企業やインフラのみならず社会全体がこの先も続くサステナブルな社会への実現につながると強く信じています。

最後に、グリッドのミッションをご紹介します。


「インフラと社会を、その先へ」


私たちの技術で社会の基盤であるインフラにイノベーションを起こし、社会に貢献したい。 そして社会に貢献し続けるために、私たちは常に新たなテクノロジーを開発し続けます。


【グリッドが主催するウェビナーのお知らせ】

本記事でご紹介した計画業務最適化によって、どのように脱炭素化社会へと貢献できるかについて グリッド代表取締役曽我部よりお話しさせていただきます。


申込ページ:https://gridpredict.jp/news/20210615/





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