音楽を生きがいにする人に贈るリブランの賃貸マンション、「ミュージション」。3,800人待ちの人気は、住宅騒音問題の深刻さの裏返し。
私たちリブランは、“住宅産業は人間産業”であるという視点にたち、日本の住文化の創造により、人々のしあわせへ貢献することを目指している不動産会社です。2023年で創業55年を迎え、エアコンに頼らない快適な分譲マンションエコヴィレッジに始まり、この概念を導入したワンストップリノベーションてまひま不動産と、24時間楽器演奏推奨賃貸マンションミュージションといった“異端”とも言える住宅を提供してきました。中でもミュージションは、楽器演奏者や音楽愛好家にとどまらず、自宅に聞こえてくる生活騒音が気になる方、音楽鑑賞が趣味の方、動画配信やを楽しむ方など、住まいの音問題に悩む人々の暮らしをサポートしています。
ミュージションで充実した音楽生活を送る入居者
このストーリーでは、住みやすさと高い防音性能を兼ね備えたミュージション誕生の裏側とこれからの新展開についてお話しします。
音楽を生きがいとする人が、部屋の中で思い切り音を出せる暮らしを
日本のマンションは残念なことに遮音性能が低いものが多く、部屋の中で自由に楽器演奏や音楽鑑賞を楽しむことができないのが現状です。音楽を生きがいとする人が一定数いる一方で、わざわざスタジオを借りる、防音室を作る・・・時間もお金もかかり面倒が多く、楽器から遠ざかる人も少なくありません。プロの音楽家や、趣味で音楽を楽しみたい方が、周りを気にせず部屋の中で思いっきり音を出せる暮らしを実現させるため、ミュージションは企画されました。
ミュージション志木(埼玉県新座市)利用者の部屋
0号棟の“偉大な失敗”を糧に、1号棟の早期満室客付に成功
1987年5月に、バンドブームに乗った形でラヴニール・ミュージション成増という物件を竣工させました。半地下に4つの音楽スタジオを併設するワンルームマンションで、入居者はいつでもスタジオを使えるようにしました。
ところが、地下スタジオで流れる音や振動が上階の居住エリアに伝わり、入居者からのクレームを受けることとなってしまいます。入居者が皆楽器を演奏する方であれば、互いに音をある程度許容してくれるだろうという淡い期待は打ち砕かれました。演奏可能時間ルールの見直しに奔走しましたが、結局スタジオは閉鎖することとしました。
この“偉大な失敗”を糧に、ここから13年後の2000年、今度は“居室内で楽器演奏を推奨する”全戸を防音仕様としたミュージション川越を完成させました。グランドピアノを夜中の0時まで弾ける、ギターをアンプに繋いで使用できるとあって、川越市にある尚美学園大学などの音楽大学生を中心に支持され、竣工後わずかな期間で満室客付に成功しました。周辺相場の3割増しという強気の価格設定であっても、居室で安心して音が出せる環境は多くのファンの心を鷲掴みにしました。
その後、ミュージションシリーズは自社開発とオーナー様土地活用とで竣工棟数を増やし、2023年7月現在では1都3県で727戸/30棟となりました。防音性能も年々向上し、1号棟の頃は時間制限のあった楽器も、2013年にはそのほとんどが24時間演奏可能なレベルとなっています。それでもまだ足りないと、社内のクロスファンクションチーム防音研究室が主体となって、現在唯一演奏不可としている打楽器を演奏可能とするべく、日夜研究に勤しんでいます。
ミュージション川越(埼玉県川越市)外観
ミュージション武蔵中原(神奈川県川崎市)内観
賃貸で引っ越し後に後悔したこと1位は「騒音」というデータも
株式会社AlbaLink調査より(2023年5月)
音楽ファンのコミュニティ「ミュージションズクラブ」が口コミを呼ぶ
住まいの引越しを検討する時にお客様がご覧になるのは、多くの場合お部屋探しのポータルサイトでしょう。しかし、これらのサイトでは賃料の安い順に物件が表示されるため、いわゆる3P(Place:立地、Price:賃料、Plan:間取り)軸では、他の一般的なお部屋に比べて分が悪いミュージション。そのため、営業・宣伝手法は一風変わっています。
一例を挙げるなら、入居者とその友人、ミュージションのスタッフ、物件オーナー、さらには入居者を紹介くださった仲介会社の社員をも巻き込んでのイベント開催。2013年にミュージションズクラブという入居者中心のコミュニティを立ち上げ、2023年までの10年間に、実に80回以上のイベントを実施してきました。その内容はセッションパーティーや合同発表会といった音楽系のものに限らず、登山やセミナー、料理教室など多岐にわたります。
2013年にライブハウス貸切で開催したセッションパーティー
ミュージションの一室で、ドリンクとフード、マイ楽器を持ち寄ってのbar企画
2016年から3年連続で、大型音楽フェスを上野水上野外音楽堂にて開催
入居待ち3,800人超え。熱狂的なファンを産む秘訣は、音楽人スタッフ
ミュージションの大きな強みの一つに、ミュージションの営業、管理、宣伝に携わるものが、全員が音楽に真剣に向き合ったことのある人間ばかりであることがあげられます。事業部長はバンドの元ドラマーで、音大卒スタッフも5名。その多くが、住まいでの楽器演奏や歌唱練習に悩んだ経験のある人間たちです。音楽に精通した専任のスタッフが接客から管理まで行うことで、入居者が真に求めるニーズを捉え、イベントや設備・サービスなどに活かしています。
高い防音性能を備えた建物“ハード”だけでなく、手厚い管理体制やコミュニティなどの“ソフト”も充実させることでファンを醸成することに成功し、「次の引越し先もミュージションがいい!」とミュージション間で引越しをされる方も少なくありません。
ミュージションに住むスタッフも複数
コロナ禍で音楽シーンが大ピンチ。音楽愛好家への支援プロジェクトを実施
音楽フェス開催、戸数も増え順風満帆だったところに、2019年末、新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るいました。エンターテインメントの存続が危ぶまれる状況となり、音楽家は活動場所をなくし、街中のライブハウスや音楽スタジオが相次いで閉店。ミュージションの入居者への影響も小さくはなく、中には演奏の仕事がなくなったことで賃料が支払えず泣く泣く退去となった方も。
しかし、“もっと世界に音楽を”を合言葉に、この状況下でも日本のすべての音楽愛好家のためにできることを考え、1000万円支援プロジェクト、動画投稿型のオンラインフェス、自治体への楽器寄贈などを実施しました。音楽を止めない!という私たちの決意は、SNSやパブリシティを通して多くの方のご賛同をいただきました。
1000万円支援プロジェクト「もっと世界に音楽を」
動画投稿型オンラインフェス「東西エールソング大会」実施概要
宮城県多賀城市文化センターへ、新品のグランドピアノを寄贈
防音の住まいが必要なのは楽器演奏者だけではない
コロナ禍にミュージションで暮らすことを求めたのは、実は楽器演奏者ばかりではありません。それまでも既に入居理由に増え始めていたDTMや、YouTubeなどでの配信者、ライバー、さらにはゲーム実況など、自分が音を出す方はもちろん、静かな環境で仕事に没頭したいという漫画家、トレーダー、夜勤の多い職種の方など、リブランが作る防音性能の高い住まいのニーズは多様化してきました。
ミュージションの防音性能実証動画
2022年に始動した「ゲーミングマンションプロジェクト」
ここで、私たちはまた新たな壁にぶつかります。ゲーマーや配信者は、防音性能の高さだけでなく、高速のインターネット環境が必要不可欠だということ。それまでは全戸一括でWi-Fiを導入するなど最低限の通信環境を提供していたものの、並の環境ではまったく足りないというお声を耳にする機会が増えました。
そこで、当時都内でもまだエリア限定でしか提供されていなかった、最高10Gbpsの速度を持つ「NTTフレッツ光クロスプラン」を、2021年竣工のミュージション品川中延で一部フロアに試験導入。これがユーザーに支持され、2022年竣工のミュージションplus浅草では全戸に導入し、好評を博しました。
ミュージションで20年かけて築かれた高い防音性能と、最速のインターネット環境を兼ね備えた住まい「ゲーミングマンション」ブランドを新たに立ち上げるべく、現在ゲーマーからのヒアリング結果をもとに、新物件の建設やブランドの確立を目指しています。
ゲーミングマンション「ミュージションplus浅草」
住まいの騒音問題に挑む、リブランの挑戦は続く
住まいと音の問題は、長年人々を悩ませてきました。夜にテレビを見る音量にも注意を払い、子どもが泣くと親は“近所迷惑になる”とハラハラする。こんな生きづらさを抱えながら、まして時間を気にせずに楽器を演奏したり歌ったりするなど考えられないことでしょう。しかし、世の中には音楽と切り離されたら生きていけない人たちも確かに存在するということ、彼らも等しく風通しや日当たり、住み心地の良い住まいで豊かな暮らしを送る権利を持つことをどうか忘れないでほしいのです。
そんな人々の選択肢の一つとして、これからもさらなる防音性能の向上と住みやすさの両立を追求してまいります。
会社概要
名称 : 株式会社リブラン
代表者 : 代表取締役 渡邊裕介
本社所在地 : 東京都板橋区大山町17-4
TEL : 03-3972-0072(代表)
資本金 : 1億円
設立 : 1968年12月18日(創業:1969年3月2日)
URL : https://www.livlan.com
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