人の心に寄り添い、人と共に成長するロボット、「あるくメカトロウィーゴ」が生まれた理由とは?
#開発ストーリー #開発秘話 #ロボット
株式会社リビングロボットは、大手電機メーカーでスマートフォンやロボット型のスマートフォンの開発を担当してきたメンバーを中心に、2018年に創業しました。
2019年に本社を福島県伊達市に構え、「人とロボットが共に生きる」をコンセプトに、パートナー・ロボット・プラットフォーム(PRP)事業とライフ・イノベーション(LI)事業を行っています。
フラグシップ製品の「あるくメカトロウィーゴ」は、地元福島県内の小中学校・高校や、ラボがある福岡県内の小学校にプログラミング授業の教材として導入され、多くの子ども達から愛され、徐々に全国に拡がっています。
このストーリーでは、「あるくメカトロウィーゴ」の開発に込めた思いとこだわりの魅力をお伝えします。
ロボット開発中に心を痛めた経験から生まれた、人の心に寄り添うロボットを作りたいという思い。その思いと合致した、平和を象徴するキャラクター「メカトロウィーゴ」との出会い
当社代表・川内康裕が、大手電機メーカーにいたころ、世界初のスマートフォンロボットを開発中、信頼性試験時にロボットの顔が焼け落ちるのを見て、大変心苦しく感じました。その経験から、「ロボットは“パートナー”であり、人の心に寄り添うものになり得る」と思った事がきっかけで、起業にいたりました。
当時の知り合いから、モデリズムの3D造形家小林和史氏の人気プラモデルキャラクター「メカトロウィーゴ」を紹介して頂き、戦闘用ではなくみんなを元気づけるロボットのコンセプトと小林氏の人柄やビジョンに共感しました。人々の生活と共にある愛されるロボットにしたいと思い、すでにプラモデルやフィギュアとしても大人気の「メカトロウィー ゴ」を、動くロボットとして開発することになりました。
デザイン性を保ちながら生命感あふれる動きをさせたい。細部にまでこだわって少数精鋭で取り組んだ苦労
スマホ等の小型情報端末開発のプロフェッショナルであるメンバーに加え、様々なロボットに命を吹き込むモーション(動き)を作っていたモーションクリエイターの亀井栄輔氏に参画してもらいました。「小型かつ高機能で、人のパートナーとなれるようなイキイキとした躍動感あるロボット」というコンセプトで開発が始まりました。
ウィーゴを開発するにあたり、一番苦労した事はキャラクターの世界観(デザイン)と中身(機械)のバランスを一致させる事でした。
実際に歩かせるには脚を太くさせる必要がありましたが、単に脚を太くするだけでは、オリジナルデザインのイメージが変わってしまうため、小林氏と何度も相談しながら造形を調整しました。脚を太くする際に、動きの可愛らしさを損なわないように、足の角度やスタンスの幅などロボットの動きや設計も工夫しています。
筐体パーツもウィーゴの世界感にこだわり、すでに販売されているメカトロウィーゴのプラモデルと同じパーツを、可能な限り着せ替えられるように、筐体設計や金型設計の試行錯誤を繰り返しました。
他にも、生命感あふれる動きにするために、8つのサーボモーターを搭載、自在に操作できるソフトウェアの開発、 亀井氏による躍動感のある動きの製作など、小さい体にこだわりが詰まっています。
「あるくメカトロウィーゴ」の生産は、アサヒ電子株式会社で行っています。アサヒ電子株式会社の菅野社⾧は、当社代表の川内と以前からつながりがあり、当社の本社もアサヒ電子株式会社内に構えています。生産ラインの構築やアフターサービス体制の構築にもお力添えいただきました。
当社の創業コアメンバーである、井上貴裕・中村珠幾・遠山理によると、「大企業だと数百人規模で行う作業を、当時自社メンバー4人+亀井氏の少数精鋭で取り組み、大変さはあったが自分たちの好きなことをやって活用できるオリジナルロボットの開発ができる楽しさがあった」 と当時を振り返り語っています。
あるく本物のロボットとして誕生した「あるくメカトロウィーゴ」。老若男女問わず愛され、今後も幅広く展開していく。
2020年7月には伊達市立月舘学園(小中一貫ICTパイロット校)に第一号を納入し、プログラミング教材として授業での使用を開始しました。
翌2021年2月にはMakuakeにてクラウドファンディングを開始し、目標額を大幅に超えて達成しました。
2021年春からは一般販売を開始し、2022年2月からビックカメラ.comでの販売も開始しました。
福島県や福岡県を中心に、これまでに50を超える学校・教育機関に導入、東京・千葉・埼玉など関東圏や鹿児島・鳥取等での試験導入も進行しています。
さらに500箇所を超えるプログラミング体験教室を実施しており、5000名を超える児童・生徒に使用してもらいました。
全国に代理店を抱える大手1社を含む、5社との販売代理店 契約を締結し、日本全国での販売体制を構築しています。
その他にも以下の実績を残しています。
2020年度のふくしまベンチャーアワード最優秀賞受賞
2022年J-Startup TOHOKU選定
2023年4月 初の海外拠点を能率集団と合弁で台湾に設立
国内だけでなく、国外(台湾)にも展開、教育だけでなく介護分野でも展開を広げており、
2023年9月からは教育用ロボットとしてサブスクの展開も行っていきます。
詳細はこちらのページからご覧ください。
https://livingrobot.co.jp/subscription-lp/#
今後は人生100年時代のサポートとなるよう、また、子どもから高齢者まで人の心に寄り添うパートナーとなり得るよう、様々な会社と協力しながら社会実装を進めていきます。
リビングロボットについて
リビングロボットは、人とロボットが共に生き、成長する社会の実現をめざして、パートナーロボットおよび関連技術の開発をおこなうテクノロジー企業です。プログラミング教育における「あるくメカトロウィーゴ」の活用をはじめ、さまざま分野での社会実装への取り組み、国内外の技術系イベントにおける製品の出展など、事業の拡大と社会貢献をすすめています。
あるくメカトロウィーゴ© MODERHYTHM / Kazushi Kobayashi
本ストーリーのお問い合わせ先
リビングロボット
電話:050-8881-6955
Email:press@livingrobot.co.jp
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