ゲームを入り口に町を知る。元ゲーマーが立ち上げた町を楽しむリアル版RPG『なぞときFUNロゲイニング』誕生の裏側。
町を舞台に仲間と一緒に冒険するリアル版RPG『なぞときFUNロゲイニング』の運営を手掛ける株式会社イーシーナ(東京都品川区)。この取り組みは2021年より各地で開催し、コロナ過であるにもかかわらず毎回締め切り前に定員に達し募集終了となる大人気イベントです。
このストーリーでは、なぞときFUNロゲイニングの生みの親である大久保の言葉とともに、サービス誕生までの歴史と魅力をお伝えします。
子どもから大人まで文化や歴史の理解を深めながら楽しめる「なぞときFUNロゲイニング」の魅力
ロゲイニングイベントとは、町中に点在するスポットを制限時間内にできるだけ多く回るという、スポーツイベントです。そこへ更に、謎解き・アドベンチャー要素を楽しめるミッションを組み合わせることで、ゲーム感覚で体も動かして楽しめるのが、『なぞときFUNロゲイニング』です。
チームごとに配布された地図を参考に戦略を立て、チェックポイントを時間内に回って得点を集めるロゲイニング要素に加えて、ご当地の文化や歴史にまつわるミッションや謎解きも交えてあり、これらを正解することでも得点を獲得できます。
単なるロゲイニングだと戦略と体力勝負になってしまうことが多いのですが、『なぞときFUNロゲイニング』であれば、子供から大人まで、文化や歴史の理解を深めながら周遊することができます。
▼『なぞときFUNロゲイニング』の詳細はこちら↓
キャンプをきっかけに、ゲーマーがアウトドアに目覚める。企画の原点。
2023年3月開催のイベント時に挨拶をする大久保
なぞときFUNロゲイニングについて語る前に、少しだけ今回の筆者である大久保について触れさせてください。
私はもともと、ひどい時には1日12時間以上ゲームに費やすゲーマーでした。
学校や仕事以外の時間は家から出ることもなく、部屋でひたすらゲームをする日々。高校生の夏休みに至っては家から出た日数が1日か2日なんてこともありました。(その分ゲーム内ではかなりのランカーでした。)
その後社会人になり、もともと興味はあったのですが、行く機会のなかったキャンプに友達といったのがきっかけで、徐々にアウトドアに目覚めていきました。今ではキャンプ以外にもサーフィンやスノーボード等趣味が180度変わり、ほとんどアウトドアになってしまったくらいです。
その後31歳の時に当時勤めていた東京のIT企業を辞め、アウトドア関係のことをしようと思い、友人の紹介でキャンプ場作りのお手伝いをしにいくことになりました。
そのご縁から、現在まで在籍している株式会社イーシーナへに入社することになり、アウトドア事業部として、今回のなぞときFUNロゲイニングを産み出すことになったのです。
キャンプ場応援チャリティー企画や、長野県須坂市でスキー場・キャンプ場の立ち上げを行う
イーシーナに入社した年は前年の台風や、コロナの流行が始まった年でキャンプ場が大変な時期でした。アウトドアに関わることをするために入社し、まずはじめに行ったことはキャンプ場応援チャリティー企画です。アウトドアYoutuberと協力して告知を行い、売れたシャツの利益をそのキャンプ場に還元するというものでした。
おかげさまでたくさんのキャンパーがキャンプ場を応援するためにチャリティーシャツを購入して、支援してくれました。その後、長野県須坂市に半年近く住み込み、スキー場の立ち上げと、そのスキー場のグリーンシーズンのキャンプ場の立ち上げを行います。
仲良くなった地元の人たちから仁礼町の魅力について教えてもらう
実際に現地に住み込んで働く中で、とても多くの刺激をもらうことができました。
数日いくだけの旅行や、出張とは違い、実際に住み込んでいるからこそ、地元の人たちととても仲良くなることができ、その地域ならではの魅力や話を色々教えてもらったのです
話を聞いていると、普段都会に住んでいると忘れてしまう自然の大切さ。
逆に都会に住んでいるからこそ、気が付く地方の良さ等色々なものがありました。
仁礼町の魅力を伝えるために謎解き×ロゲイニングのテストプレイを実施
キャンプ場の立ち上げが一段落したタイミングでお世話になった仁礼町で何かできないかと考えました。普段は都会に住んでいる自分達だからこそ見える仁礼町の魅力を、地元の人にも再発見してもらったり、都会から遊びに来てその魅力に触れてもらうにはどうしたらいいか。
自分だけではなかなかいいアイデアも産まれませんでしたが、いろいろと議論をしていく中でたどり着いたのがロゲイニングというスポーツに謎解きを掛け合わせてゲームのように町を回ってもらうという一つの案です。
そのアイディアが浮かんだ後、すぐに仁礼町の人に話をし、スタート地点を貸してもらうことができ、とんとん拍子で2021年7月に初のテストプレイを実施することができました。
改善点は多かったが想像以上の高評価
初めてのイベントということもあり、この時のマップ等の配布物は手作り感満載でした。
また、ゴール後の集計作業にも想定以上の時間がかかったりと改善点はとても多かったのを覚えています。
しかしながらアンケートや、参加者から直接話を聞いて満足度の高さに手ごたえを感じました。帰りの車内でアンケートの高評価を確認し、メンバー全員で盛り上がったのは今でも覚えています。
公式LINEを活用したハイテク風な集計
テストプレイを終えて、満足度の高さに確かな手ごたえを感じましたが、集計方法等今後規模を大きくしていく上で大きな課題がありました。
他のロゲイニングイベントもそうですが、集計には時間がかかり、イベント規模を拡大するためには集計用に人員を大量に確保するか、アプリ等デジタル面での改善が必要だったのです。
とはいえ、いきなりアプリ開発といった思い切った投資はさすがに行えません。
そこで目をつけたのが公式LINEでした。
従来の集計方法だと参加者がゴールしてくるまで、集計作業に着手できないため、ゲーム中から写真をおくってもらうことで、ゲーム時間を有効活用することができるようになりました。
参加者からしても、ゴール後に自分の得点を集計用紙に記載したり、運営者と写真確認をする手間がなくなり、またゴールから表彰式までの時間も大幅に短縮されました。
しかし、公式LINEでは写真を受信する機能しかないため、画面の向こうでは、送られてきた写真を次々にスプレットシートに打ち込んでいく作業を集計チームががんばってくれていました。
ハイテクに見えてとてもアナログなやり方で集計を頑張っていたのを覚えてます。
100人規模でもトラブルなく終了しアンケートも大好評
ありがたいことに須坂市での開催では100人を超える応募をいただきました。
人数規模が増えれば当然準備も大変になります。
マップやプログラムのデザインだけでなく、会場設営のレイアウトや、当日プロジェクターを使った映像演出等、開催直前まで大忙しだったのを今でも覚えています。
テストプレイの仁礼町に続きこの須坂でも大変高い満足度を得ることができ、2022年の2回目の開催の際には約40%の方がリピート参加してくれました。
ありがたいことに2023年10月末には第3回目の開催も予定しております。
2022年には静岡県三島市や千葉県市原市、福島県では自転車×なぞときFUNロゲイニング等、様々な地域で開催することができました。
集計作業というロゲイニングイベント共通の課題
アンケートやイベントの振り返りをする中で、毎回話題にあがってくる課題に、集計がありました。
通常のロゲイニングのイベントであれば多少なり使えるアプリも、リリースされはじめています
しかし、それでも紙での集計を取り入れている主催者が多く、また謎解きやミッション等地域ごとに様々なカスタマイズをする『謎解きやミッション』においては、通常のロゲイニング専用アプリでは機能が足りませんでした。
課題解決+ゲーム性の向上を実現
当社では、集計という課題の解決+アンケートで要望の多かったゲーム性の向上等を狙い自社アプリを開発しました。
アプリの導入により以下の項目でリピーターの方含むたくさんの方から高評価を得ることに成功します。
・集計時間の短縮。
・他のチームの状況等リアルタイムな状況把握。
・アプリを使った謎のギミック。
さらに、アプリだからこそできる開催方法として、スタンプラリーのような常設型のロゲイニングにも成功しました。
従来のイベント型とは違い好きなタイミングでスタートできるので、よりたくさんの人になぞときFUNロゲイニングを通じて、エリア(町)の魅力を発見してもらうことができるようになったのです。
【常設型開催一覧】
・2023年4月~千葉県市原市高滝湖(終了)
詳細はこちら↓
https://rogaining.space/2023/03/15/20230401-takatakiko/
・2023年6月末~阪急阪神ミッションラリー(開催中)
・2023年9月中旬~神奈川県川崎市(開催予定)
『なぞときFUNロゲイニング』で遊ぶのを目的に出かける人が増えてほしい。
これからの世の中はどんどん便利になっていくと思います。
VR等のデジタル技術の発展により、そもそもリアルで旅行にいくということすらなくなるかもしれません。
また、情報があふれている現代社会においては旅行に行く際に、あらかじめ目的地を検索することで、その目的地のみにいくことが増えてきているように思えます。
目的地を定めず、そのエリアをぶらぶら歩いて探検する。
そんな偶発的な発見だからこそ、最初から検索してわかりきったものを見るよりも、面白さや感動が隠れていたりします。
有名な観光地・観光場所に集中するのではなく、歩いて探検することで本当の意味でそのエリアの雰囲気だったり歴史を感じてもらえる。
そんなツールとして、『なぞときFUNロゲイニング』がもっともっと有名になって、『なぞときFUNロゲイニング』を求めて、有名な観光地以外にも人が遊びに来てくれるようになればいいなと思っています。
■開催情報
□開催中
・阪急阪神ミッションラリー
詳細はこちらから↓
https://ers.hankyu-hanshin.co.jp/event/hhmr-nishinomiya/
・神奈川県川崎市(時期により今後の開催へ)
詳細はこちらから↓
https://rogaining.space/2023/08/10/20230916-miyamaeku/
□今後の開催
・長野県須坂市(2023年10月末)
・逗子葉山(予定)
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