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外に出る喜びをすべての人に。フレイル予防に貢献する地域密着型のマッチングプラットフォーム「ミンサポ」開発ストーリー

著者: 株式会社visit

「外に出て人と会話する喜びをすべてのひとに」外出不足や会話不足でフレイル(虚弱)に陥っているような高齢者と、健常で時間に余裕があるが生きがいが欲しいというシニア層を結ぶマッチング・プラットフォーム「ミンサポ」を始めました。日本の要支援・要介護の点前の「フレイル」対策は待ったナシの状況です。一人での通院や買い物が不安、誰かと一緒に散歩をしたいという高齢者の気持ちに応え「運動と会話」のサポートをする。一方で、65歳以上の約2割が生きがいを感じていないという統計から、シニア層に生きがいとやりがいを感じる仕事としてサポーターの参加をご案内する。このマッチングサービスの試験運営を始めた世田谷区、目黒区、江戸川区では、福祉事務所などから大変好評であったことを受け、全国に向けて取り組みのご案内を開始したいと考えています。福祉経験者の越川とサラリーマン定年退職組の川端二人の創業ヒストリーを聴きました。


フレイルを防止しウェルビーイング向上に貢献する、外出付き添いサポートサービス「ミンサポ」

ミンサポは、今までありそうでなかった地域密着型の外出付き添いサポートサービスです。もうすぐ4人に1人が後期高齢者に、高齢者の5人に1人が外出不足、高齢者の5人に1人が生きがいを感じていない、といった深刻な状況が進んでいます。【ミンサポ】はフレイル(虚弱)を防ぐことで、高齢者だけではなく、シニアのプレフレイルの防止にもつながる全員のウェルビーイングの向上に貢献する新しい取り組みです。



地域のフォーマルサービスと連携し、地域密着型のリソースとして活用

主な仕組みはユーザー様のご依頼をご本人やご家族、地域ケアを受けている場合は地域包括支援センターのケアマネージャー様などからお知らせをいただき、あらかじめ登録されているサポーター様の中から条件に合う方をつなぐものです。

ミンサポの大きな特徴の一つとして、「地域毎のフォーマルサービスと連携している」ことが挙げられます。高齢者とその家族にとって、地域の福祉事務所は1次的な最初の相談窓口であり、相談内容も多岐に渡ります。福祉事務所の職員は担当地域に存在する利用可能な社会資源の情報を常に把握し情報提供を行っていることから、地域密着型のインフォーマルサービスである「ミンサポ」は、重要なリソースとしてご活用いただいております。

また、ユーザーには独居の高齢者も多いことから、電話による相談にも対応しており、高齢者向けのヒューマンサービスとしての役割を担っていると考えています。



ご利用方法はとても簡単で、ご家族や知人からのご依頼にも対応

「ミンサポ」の利用はとても簡単です。ユーザーは登録の必要なくサイトに掲載されているサポーターの中から希望するサポートに適した方にサポートの相談を入れるだけ。希望の方がいなくても事務局へ電話をすればサポートマッチングが完了します。

離れて暮らす一人暮らし親の外出不足や会話不足が心配という場合、40~50代などのご家族からの依頼ももちろん可能です。


シルバーだけでなくシニアも嬉しい超高齢社会の新しいコミュニティ「民助の輪」

ミンサポの運営会社である株式会社visitは2019年2月に代表の越川が設立しました。越川が、ある日急に訪れる親の介護で経験した生活環境の不自由さと、様々な理由で介護者が困ったときに相談できる受け皿の無さに大きな不安を感じたことがきっかけとなり、今後増加の一途となる「いきなり介護者」を支えることができる、在宅介護者を支援する介護保険外のサポートサービスの立上げを決意しました。

そこで、基本的な福祉の知識を得るため、サラリーマンの傍ら日本福祉大学に入学し福祉経営学部を卒業した後、2020年2月に【だんのらしのあわせ】をミッションとする在宅介護者向けシェアリングエコノミーサービス「ヴィジット 」をリリースしました。


しかし、ほぼ同時期に発生したコロナウイルス感染症による経済不況・社会状況の急変により、例えば要介護高齢者の住む居宅に「訪問」することもままならず、サービスの一時休止を余儀なくされました。


長引くコロナ禍にあって再始動の時期を模索する中で、同じく親の介護経験をしたサラリーマン定年組の川端と出会い、2021年に共同経営者となったことでサービス再開に弾みがつきました。コロナ禍による社会状況により運動不足、社会参加不足から「フレイル」という問題が社会全体で深刻化してきたこと、健常シニア層の生きがい欠如を何とかしないと次の「フレイル」を招いてしまうというサラリーマン経験者である川端の危機感も重なり、高齢者の外出付き添いサポートを目的とした、同時にサポーター側でもあるシニアのフレイル予防も目的とした、居住地域で活躍できる新しいサポートコミュニティ民助の輪【ミンサポ】を2022年7月にリリースすることとなりました。


地道なチラシ配りを通して、「ミンサポ」の社会的意義を実感

2021年当時コロナ禍はなかなか出口が見えませんでした。高齢者の付き添いといってもまだ高齢者向けの「対面」のサービスは実質不可能でした。その間、どうやって広めるか考えに考え、外出困難な高齢者の救いの声を受け取るのはなんといっても地域包括支援センターなどのケアマネージャーさんだ、と考え、越川・川端はそれぞれの地元を中心に、世田谷区、目黒区、江戸川区の施設を自転車で回り、チラシを置いてもらう活動から始めました。はじめは公的機関なので民間サービスを推奨することに難色を示すところが多かったのですが、とにかく文字通り二人で何度も回りました。すると、地域包括支援センターの皆さんにも顔を覚えてもらうようになり、少しずつユーザー様を紹介していただくようになってきました。こうした福祉事務所のケアマネージャーの皆さんからは一様に介護保険対象外の柔軟なサポートの必要性が聞かれ、「ミンサポ」の社会的意義の大きさを実感するようになりました。「ミンサポ」の試験運用のご利用者様の大半が継続してご利用していただき、利用実感としても大変好評です。また、地元の人づてに賛同していただけるサポーターも増えてきました。多くの現場で「ミンサポ」の名前が浸透し始めてきたと言えます。ただ越川・川端の二人の地元でのチラシ配りだけではどうしても本当に必要な方のところには届きません。ニーズは間違いなくある、でもそこにリーチできないといったもどかしさが続きました。川端の方は地元でのネットワークづくりを通じてミンサポを広げようと考え、江戸川総合人生大学介護・健康学科に入学し、区役所や区の関連施設の「熟年相談室」や「なごみの家」などでのつながりを強化したりもしました。


自治体のAIを用いたセルフケアの取り組みと、ヒューマンサポートサービスとしての「ミンサポ」

自治体はフレイル予防に繋がる取り組みの一つとして、電力スマートメーターの電力使用実績データをAI分析し、フレイル検知を行ったうえ自治体職員へ知らせるサービスの実証実験始めました。経済産業省の調査によれば、電力スマートメーターは2021年3月現在で全世帯の85.7%、6917万台設置されており、 東京電力管内では100%の設置が完了しており、他のエリアでも2024年度までに設置が完了する予定とのことで、この取り組みにより、フレイルの可能性がある方を早く認知することができ、地域包括支援センターなどからの適切なお声がけに繋がると考えられます。この取り組みは、フレイルを予防するための「セルフケア」を例えばアプリなども用いて促すものですが、「ミンサポ」はその半歩先にあるヒューマンサポートサービスとして、地域のインフォーマルサービスを担うことができると考えています。


広告宣伝費の資金調達で「Makuakeプロジェクト」に挑戦し、普及拡大を目指す

そして今年9月、港区からのお声がけから、港区地域げんきフェアに出展し、ミンサポのチラシを配布して説明したところ、港区でもかなりの手ごたえがあり、世田谷区、目黒区、江戸川区につづく4区目として港区での「ミンサポ」スタートとなりました。この地域げんきフェアでご覧になった港区在住の方からさっそくサポーター登録をいただいています。

こうした活動を通して掴んだ社会ニーズから、今年の10月、広告宣伝費のための資金調達を目指し、クラウドファンディング「Makuakeプロジェクト」にチャレンジいたしました。



ユーザー様とサポーター様からの声

「一人では心配で通院できなくて困っていたところ、丁寧に付き添ってくれて助かりました」

「衣服などの買い物に少し離れたショッピングモールに行きたいと思っても、とても歩くのが不安でした。そんなときに一緒についてきてくれて楽しく買い物ができました。」

「マイナンバーカードの受け取りに一人で行くのが不安だったので、付き添っていただき一緒に説明を聞いてくれて大変助かりました」

「通院のためにタクシーを呼ぼうと思って電話してもなかなか予約ができず困っていたところ、サポーターがアプリを使って手配してくれて大変助かりました」


また、サポーター様からも、空き時間を有効に使えた、定年後は行く場所ややるべき行動を探していたのでこういうサービスはちょうどいい、ボランティアは仕事ではないので気が進まなかったがミンサポはしっかりした仕事なのでぜひ積極的にサポート活動にかかわりたい、といった方々が登録されてきています。




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