【働き方制度をインタビュー】従業員のエンゲージメント改善にも寄与したレッドホースコーポレーションの働き方「e Work」って何?
2016年、「働き方改革実現会議」が政府内に設置され「働き方」への注目が高まりました。そこから約7年経ち、企業における「働き方」の在り方の多様化が進んでいます。当社レッドホースコーポレーションでも、従業員の環境や社会状況に合わせて「働き方改革」が実施されており、現在7つの制度が設けられるまでになりました。この7つの制度を総称して当社では「eWork」と銘打ち、従業員の生産性、モチベーション向上につなげようと取り組んでいます。2022年に実施した従業員サーベイの結果では、この取組がエンゲージメントの改善にも良い影響をもたらしているということがわかりました。
今回はこの「eWork」について、人事部メンバーに語っていただきました。
(以下、M:聞き手(広報) J:人事部メンバー)
M:鈴木さん、加藤さん、本日はよろしくお願いいたします。
ー働き方制度「eWork」とは?ー
M:まず、eWorkってどんなものなのですか?
J:はい。eWorkは、当社の働き方制度を総称したものです。当社には現在35都道府県で約310名の従業員が従事していますが、そのうち約72%※が地方で従事している状況です。
その分、環境も様々なので場所や時間にとらわれずに成果を意識して業務ができるよう作られた働き方制度が複数あるのですが、それらをまとめてeWorkと呼んでいます。場所や時間にとらわれないteleWork(テレワーク)をはじめ様々なelectronics(エレクトロニクス)を駆使し、生産性向上に取組むという目的と、良い仕事(Good-work・Best-work)を掛け合わせて、いいワーク(eWork)と名づけられました。これは当社独自の造語です。現在7つの制度があり、働き方の柔軟化、両立支援、ダイバーシティ&インクルージョン、それぞれの視点から制定されています。
※国土交通省が提示する地方の定義に合わせ、三大都市圏以外を地方とした場合
ー私たちの働き方「eWork」ー
➤働き方の柔軟化
①テレワーク
「会社に来ることが仕事ではない」という考え方の元、何処に居ても仕事ができる環境を実現。
②フレックスタイム制度(コアタイム有)
一定の期間についてあらかじめ定めた総所定時間の範囲内で、働く人が日々始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることのできる制度。自身の都合に合わせて、時間という限られた資源をプライベートと仕事に自由に分配することができるため、プライベートと仕事とのバランスが取りやすくなる。
③ワーケーション
場所にとらわれない働き方として観光地やリゾート地で休暇を取りながらテレワークする「ワーケーション」が可能。フレックスタイム制度と組み合わせて日中は執務、夕方は観光といった時間の使い方も可能。
➤両立支援
④副業
スキルアップ、資格の活用、十分な収入の確保等、様々な理由に合わせ副業を行うことが可能。
⑤週休3日制
育児や介護、副業、プライベートなどとの両立などを目的として、希望する社員が1週間あたりの休日を3日にすることが可能。※労働時間に比例した基準賃金となります。
⑥中抜け制度
育児や介護などの家庭生活と仕事との調和のため就業時間中に中抜けすることができ、その日中に抜けた時間分を補って勤務することが可能。※現在はコアタイム以外で利用可能
➤ダイバーシティ&インクルージョン
⑦ライフケアタイム休暇制度
生理や更年期、妊活による体調の変調、通院を理由に男女ともに取得が可能。
サテライトオフィス(千葉)
サテライトオフィス(仙台)
ーエンゲージメントが改善ー
M:これらの制度の導入で、エンゲージメントの改善が見られたとのことですが…
J:そうですね。現在まで複数回の従業員サーベイを実施してきたのですが、回を重ねるごとに「生産性」「心身・健康の維持」「意欲や満足度」の項目で、少しずつ改善が見られています。具体的にはこのような数値となりました。特に「生産性」の項目が他の項目に比べて改善が進んでいるようです。
●調査の実施時期で比較
ー「eWork」がもたらした好影響とはー
M:今、7つの制度がありますがこの改善に対して大きな影響があったと思う制度はどれですか?
J:現在、ほとんどの従業員が「テレワーク」で働いています。全国の従業員がどんな場所でも良い環境で働けるようシェアオフィスサービスも利用していますが、これも積極的に活用されていると思います。また、昨年、仙台市内と千葉市内にできたサテライトオフィスもテレワークの拠点としても活用できるので良い影響になっていると思います。
これ以外では特に「フレックスタイム制度」と「中抜け制度」ではないかと思います。混雑を避けての通勤、業務の合間にお子様の送り迎えや通院するなどの用途で活用しているようです。特に中抜け制度は、業務を中断しなければならない時に有休を取らずにいったん業務を離れることができるので、同じ部署の方々に負担がかかることもなく対応することができます。このあたりは特にエンゲージメントの改善に影響していると考えています。
M:なるほど!確かにご家族の都合は日中にあることもありますよね。他に好影響になったと思われる制度はありますか?
J:ワーケーションは、帰省に合わせて活用したり自身の旅行と合わせて活用したり、仕事とプライベートをうまく合わせて活用されている印象がありますね。テレワークと組み合わせて活用されていることも多いです。個人的なことですが、私も好きなアーティストの公演に合わせてワーケーションを活用したことがあります。プライベートが充実すると仕事へのモチベーションも上がりますよね。副業もまだ多くはないですが増えてきています。
それと、従業員サーベイの結果の話ではないのですが、人事として、これらの制度が採用活動にも良い影響が出ていると感じています。新卒採用や中途採用の面接時には、働き方に関するご質問を多くいただいたり、「ワークライフバランス」を意識して転職活動をされていて当社の働き方制度に魅力を持っているという声を聞くことが増えてきました。制度の中にはコロナ禍に合わせて導入、改定したものもあるのですが、ここが「世の中の流れに合わせてフレキシブルに対応している企業」という印象も持たれているようです。この面では、他社との差別化にもなりますし当社を選んでいただけるひとつのポイントにもなっていると思います。
また、場所を限定せずに全国での採用活動ができるようになったことで、地方に住む方からの応募も増えました。これは、優秀な人材を確保することができるキッカケにもなりますし、多様な人材が仲間となることで既存社員にもよい影響になっているのではないでしょうか。
ー今後の課題とこれからー
M:ちなみに課題はありますか?
J:制度はあるもののまだまだ課題はたくさんあります。まず、制度によってはどのように活用したら良いか、申請方法がわからないなどの声があがっており、まだ認知や活用が進んでいないものがある点に課題を感じています。また、新たな働き方で業務をしていることから起こるコミュニケーションの低下も課題になっています。この他、当社の働き方制度、いわゆるeWorkの導入は一般的に早い方だったと思いますが、現在は様々な企業において導入が進んでいるので他社との差別化が薄れてしまってきている点も課題になっています。
M:今後はどんな展開を検討されているのでしょうか?
J:直近としては、新たな働き方としてフレックス制度の導入に向けていくつかの部署でテスト運用を実施しました。この結果、7月から本格導入に至りました。
また、現在の課題に対する改善のひとつとして、各制度についての活用方法、事例、申請方法の認知、活動を促進していく予定です。社内コミュニケーションツールなどを駆使し、他部署と連携して情報発信していきたいと考えています。中長期的な予定としては、従業員同士のオフラインでのコミュニケーション活性化も促進したいので、出社の促進活動やサテライトオフィス等の拠点を活用したコミュニケーション施策にも取り組んで行きたいと考えています。
eWorkについてもこの現状で満足することなく、常に働き方の流れを意識してその時々に合わせた最適な働き方ができるよう制度を整えていきたいです。
ありがとうございました。
当社の働き方制度『eWork』は、全国で働く従業員のモチベーションや生産性向上にしっかりと関係していることもわかりましたが、それだけではなく共に働く仲間が増えていくキッカケとしても、とても大事な役割になっているんですね。今後のたくさんの素敵な仲間との出会いに期待したいと思います!
≪本STORYに関するお問い合わせ先≫
広報担当:竹田
e-mail: service-info@redhorse.co.jp
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