原点回帰で挑んだ「からだにいいこと大賞2023」、〝創刊20周年目を迎える編集部×復刊を支えた読者の底力〟と賞の育て方
2023年12月12日、創刊20年目を迎える女性のための健康雑誌『からだにいいこと』が、「本当にからだにいい」と認定した商品やサービス、テクニック等に贈るアワード「からだにいいこと®大賞2023」を開催しました。今年で2回目のこのアワード、358商品のエントリー、Web投票約3万件と、多くの方に参加していただきました。
授賞式の写真が物語るように、当日の会場は皆さんの笑顔に包まれました。「からだにいいこと®大賞2023」の目指すアワード像は何だったのか、このストーリーでは、創刊当時の編集長でもあり、現からだにいいことプロデューサーの奥谷とともに、アワードまでの裏側をふりかえり「からだにいいこと®大賞」への思いを紹介します。
「ずっとやりたかったアワード。でも〝コト〟中心なのに、〝モノ〟を大々的に紹介することがうちらしいのか?」
このアワードをはじめるきっかけとは?
元々『からだにいいこと』は自分でできる手軽な健康習慣をすごく大事にしていて、モノもいいけど、モノに頼らずできる、からだにいい〝コト〟を中心に紹介してきたので、〝モノ〟を大々的に紹介することがうちらしいのか?と思うところもありました。ただ、せっかく健康メディアを長年運営してきて、世の中に良い商品があることは分かっているので、いつかこんなアワードはやりたいと思っていました。
雑誌『からだにいいこと』は一度コロナ禍で休刊、その後、発売元を変更し、自社発行・隔月刊でスピード復刊します。自社の事業としてみた時、ブランディングとしてもアワードをやったほうがいいのではと考え、これまでの漠然とした思いが強くなり、2022年についに「からだにいいこと®大賞」を開催することができました。
2回目となる「からだにいいこと®大賞2023」はどう進化したのか
昨年から始めた「からだにいいこと大賞」ですが、1回目の昨年は手探りだったため「もっとできたのでは」という社員の声も多く、終了後すぐ全社横断の反省会を行い、社内でディスカッションを重ねていきました。
そこで強く蘇ったのは休刊時の読者の支えです。これで終わりかなと思った時に、当時はレポーターと呼んでいたアンバサダーの皆様から、たくさんの励ましの言葉をいただきました。健康雑誌は特集で買われることが多いジャンルといわれ、健康情報を求める人にとってはどこから情報を得ても同じでは、という思いもありました。ところがレポーターの方たちからは「からだにいいことがないと困る」「今後、どの健康情報を信頼していいのかわからないです」といったお声が次々に届きました。読者の方にも必要な雑誌と思ってくださる方がたくさんいたことをあらためて知り、復刊の大きな支えとなりました。そのときの「絶対に、この読者のみなさんに必要とされる雑誌を出し続けよう」という誓いを思い出したのです。
アワード2回目は、最初から読者を巻き込む!
雑誌『からだにいいこと』は約800人のアンバサダーが読者会員として登録し、さまざまな形で企画に参加していただいています。例えば、雑誌のタイトルや表紙や企画もアンバサダーさんの意見をアンケートで聞いて参考にするなど、とにかく読者さんと距離が近いので、からだにいいこと大賞も共に盛り上げるものにできるのではないかと考えました。昨年はアワード受賞作品を最終的に試す段階から関わっていただきましたが、最初から巻き込むことはできなかったので、今年はからだにいいことらしく、最初からアンバサダーと一緒に大賞を作っていこうと決めました。同時に、からことらしく、〝しっかり試すこと〟も重要であると考え、そのためにもアンバサダーの皆さんに「お試し」に参加してもらうことが重要だと考えたのです。
まずは、からだにいいこと大賞の一次審査員として商品を試しませんか、というアンケートを実施。〝毎日平凡な生活もいいのですが自分を変えてみたいと言う思いもあり、した事がない分野をチャレンジしてみたく応募しました〟〝何のモニターなのか分からないところが、お楽しみ袋のようでわくわくします〟〝自分の意識を高めるためにも参加させていただけると嬉しいです〟といった「すごくテンションがあがる」「ワクワクする」といった嬉しい回答とともに、またたく間に90名の希望者が集まりました。アンバサダーさんにはあらゆるアンケートを実施してきましたが、これまでにないほど参加者の「ワクワク度」が高かったのです。イベントでは場所や時間の関係で参加できる人が限られているが、今回は自宅で試していただけるので、どんなに遠方でも忙しい人でも参加できることも、ポジティブに捉えていただいていることがわかりました。アンバサダーとしてどう関わってよいか悩んでいたという方からも、「これならできます!ぜひ」とメッセ―ジをいただきました。
〝358商品のエントリー、Web投票約3万件〟想像を遥かに超えた反響
もう一つ大きく変わったことは、エントリー制にしたことです。
雑誌でよくあるのは編集部がいいと思ったものを審査員と精査して紹介するアワードですが、私たちは自薦・他薦可能なエントリー制を導入しました。私たち編集部も知らない商品がたくさんありますし、現在、世の中に出る準備をしている商品が年度後半にリリースされたとして、それが大賞の選考対象にならないのはアワードとして不十分。また、1次審査、2次審査と公正なプロセスを積み重ねることにより、大賞として信頼されて、世間ごと・社会ごととしていくことができるのでは、そして、それを継続することで『からだにいいこと』をもっと知ってもらうことが事業に直結すると考えたからです。
とはいえ、今回エントリー制を初めて導入するにあたり、どのぐらいの企業が参加してくださるのかまったく読めず、不安でいっぱいのスタートでした。それを358商品のエントリー、Web投票約3万件と、多くの方に参加いただける賞になったのも、読者の皆様のおかげです。
結果的に自薦でのエントリーも多数いただきましたが、最初は本当にエントリーが集まるのかドキドキでした。そこで、からだにいいことアンバサダーの皆様に、おすすめしたい商品・気になる商品を教えてもらい、企業の皆様にエントリーを呼び掛けたところ、「健康・美容に関心の高い読者様のおすすめであればぜひ」とエントリー企業様が続々と集まってくださったのです。
エントリー商品は、編集部と90名のアンバサダーが全部試しました。たまたまぎっくり腰になった翌日にお試し商品のサポーターが到着、たちまち効果を実感したり、試したプロテインのおかげで停滞していたダイエットが進んだりと、生活の中で試していただいたからこそのリアルな声が日々アンバサダーから届きます。商品を使うことで生活が変わったり、自分だけでは行けなかったその先に行けたりするという、セルフメディケーションにおける「モノの力」を、あらためて思い知らされました。
一部の商品は編集部で、編集メンバーとアンバサダーが一緒にお試し。同じジャンルの商品を比べてはじめてわかることも多く、白熱した選考となりました。
うれしい悲鳴と共に続く膨大な作業
358のエントリー商品を90名と編集部に振り分けたり、サンプルを保管・発送したり、届いたレポートを一つひとつ読み込んだりという作業は膨大で、しかも素晴らしい商品ばかり。商品を作られている企業様の想いや、推薦やお試しをしてくれたアンバサダーの想いを考えると「絞り込むのなんて無理」「大賞を選ぶこと自体、僭越な行為なのでは」とくじけそうになった時もありました。
一次選考結果をお知らせした企業様から「なぜうちの商品が通らなかったのか、理由を教えてほしい」とお電話をいただいたこともありました。「御社の商品はすばらしい商品です。私たちはテスト機関ではないので、優劣をつけることはできません。同じジャンルの商品でも、より私たちの読者にとって使いやすいか、続けやすいか、を軸に選ばせていただきました。なのであくまで、からだにいいことが、からだにいいこと読者にとっていいものを選んだ、ということをご理解ください」とご説明し、先方もご納得くださいました。
賞を通して企業が見る「夢」とは
大賞をどの方向にブラッシュアップしていくか悩んでいた2023年5月、アワードを設立し、育てた経験のある方と話をしたときにヒントをいただきました。大事なのは受賞した企業がどんな「夢」を見られるかを考えることだ、と。『からだにいいこと』は20年の歴史があるとはいえ、大手出版社が発行する超有名なメディアでもないし、からだにいいこと大賞を受賞したからといって商品が爆売れするかどうかはわからない。ならば受賞企業様にとっての「夢」、つまり「メリット」は何になるのだろうか。
これまで多数の企業様と関わる中で、自社から見た商品の良さと、ユーザー側から見た商品の評価は異なり、時に大きなギャップがあると感じていました。からだにいいことアンバサダーは健康意識が高く、でも〝続かない〟とか〝つらいのはイヤ〟といった普通の感覚をお持ちの、優秀なモニター揃い。編集部メンバーも、取材で鍛えた情報選別眼とともに普通の感覚を持ち、専門家と読者をつなぐプロです。そこに専門家も加わり、「この商品を実際に使ったときにどう感じるか」をリアルにコメントし、それをお届けすることが、参加企業様にとっての「夢」になるのではと考え、全商品を試し、誌面でも全商品にお試しコメントをつけることにこだわりました。本当は長いコメントをそのまま届けたかったのですが、誌面の都合で短くせざるを得なかったのが今回の心残りです。
そのほかにどんな「夢」を受賞企業様に見ていただくことができるか。それが「からだにいいこと大賞2024」に向けての課題であり、これがこの賞がどこまで大きく育つかを決めるカギになるのかもしれません。
もう一つの新しい挑戦、会社のスタッフだけで授賞式を手掛ける
いよいよ迎えた当日は、プレス誘致、台本や司会を含むイベント進行、カメラや音響、オンライン配信、会場内装飾まで、全て「からだにいいこと」が所属する株式会社セントラルメディエンスコミュニケーションズのスタッフが手掛けました。元々別のオフィスで活動していたメンバーが2023年8月に同じオフィスに移転した経緯があり、単なるコスト削減ではなく、「からだにいいこと大賞」で一丸となるための、会社あげての挑戦でもありました。改善点はもちろんありましたが、大きな自信になったことは確かです。
からだにいいことWeb からだにいいこと大賞2023報告記事はこちら
https://www.karakoto.com/51947/
「からだにいいこと®大賞2023」開催リリースはこちら
からだにいいことアンバサダー「お試し隊」を募集!
今回の「からだにいいこと大賞2023」をきっかけに、からだにいいことアンバサダーに「お試し隊」を結成し、次回「からだにいいこと大賞2024」は「お試し隊」の皆さんと一緒に準備を進めていきます。(お問い合わせ先:happy@karakoto.com)
下記のリリースなどは昨年開催された「からだにいいこと大賞2022」のリリースです。
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