【顧客幸福】を追求する新しいビジネス戦略。期待による幸福を核に事業をつくるマーケティング・ハピネスの事例
2024年 VUCA時代(不確実で見通しのつきにくい時代)は続くと予見されます。デジタルトランスフォーメーション、AIの活用も道具の選択に過ぎません。株式会社マーケティング・ハピネスでは、脱炭素を掲げることや効率、実用、効能だけでは勝てないと考え、【顧客幸福】で勝つべく、賛同者、協賛社と共に邁進していく所存です。今回のストーリーでは、弊社の創業秘話やターニングポイント、そして今後の展望についてお伝えします。
◎事業概要
法人向け:コンサルティング、研修
個人向け:モデレーター講座、インタビューレッスン、インサイト研究会
このストーリーでは、マーケティング・ハピネス創業の経緯やプロジェクト成功までの過程を、事例を交えてお伝えいたします。
◎出版デビューがきっかけとなり、マーケティング・ハピネス設立。【顧客幸福】をマーケティングで作る。
代表の松本朋子が、出版社の新人発掘プロジェクトに選ばれたことがきっかけで創業することとなりました。2006年フォレスト出版から、著作「あっ、買っちゃった~一瞬でお客に反応させる快感マーケティング」でデビュー。
凸版印刷(現TOPPAN)パッケージ事業本部でディレクターをしながら、「レシート調査」を実施してきたことが出版社社長の目に留まったのです。レシート調査を続けるなか、〈〇〇そう〉とつぶやきつつ買う生活者の多さが気になっていた松本は、執筆の過程で、これを【期待による幸福】と命名。お題目ではなく【顧客幸福】をマーケティングで作ることをビジョンとして株式会社マーケティング・ハピネス設立をしました。
◎サービスの多岐にわたる展開と、不慣れで動きが鈍い状況。創業メンバーの分裂。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットの店頭に商品が並ぶまでの流れをすべて網羅する、TOPPANパッケージ事業本部ディレクターとしての松本の経験は、創業後も大変役立つこととなりました。パッケージにはネーミング、フレーズ、メインビジュアルなど様々な要素が含まれいて、その優劣、センスが売上をはっきり分けることを実感していたからです。
TOPPAN時代のクライアントは、大企業がほとんどで、課題があれば呼んでいただき応える形で仕事が回っていました。出版後はありがたいことに、読者である個人(個人事業主、会社員)からお問い合わせいただくことも増えていきました。
とはいえ創業後、売上が順風満帆で推移したわけではありません。会社員であっても個人の費用で勉強したい、というニーズがあり、そこにも応えようと模索。法人向けサービスか個人向けか、絞ったほうが良いとの助言を色々な方からいただきながら、結果的に絞ることができず、人員が少ないにもかかわらず<集中と選択>の真逆を走り、なすべきことが多岐に及びました。
さらにこの頃、代表の松本は出張を伴う講演を多数引き受けていました。一方で皆が皆、個人のメール問い合わせへの対応やメール配信、SNSに不慣れで動きが鈍い状況となっていたのです。方針の違いから「こんなことはやりたくない」と、創業メンバーが辞めていく分裂も経験してきました。
◎ホットスポット・プロジェクトの立ち上げが転機に。新規事業を異業種のアイデアで作る。
一世を風靡した、リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』(プレジデント社刊)。同書籍は、人生100年時代のキャリアプランについて語るときに引用されることが多いのですが、弊社では、グラットン氏自らが経験された「ビッグアイデア・クラウドー大きなアイデアの源」に注目。彼女は、アイデアが突然活性化する場所や時間を「ホットスポット」と命名していたのです。
株式会社マーケティング・ハピネスは、アイデアマンの異業種マネージャーが集まる「ホットスポット・プロジェクト」を創出。【顧客幸福】を新規事業で作る、本プロジェクトが転機となりました。
弊社が考える【顧客幸福】は、売れさえすればそれで良い、と言った考えとはまったく異なる概念。お客様が購入後、商品を使用した時点で、またサービスを受けた時点で【浸る幸福】という幸福感に包まれることを是としています。<誰に何を売るか>というマーケティングの根幹に関わるものであります。<誰(想定顧客)がどんな幸福感に浸れるのか>をしっかりと思い描くことで【期待による幸福】を作り出すことができます。上手に【期待による幸福】と作ることで売り上げは上がるのです。
ひとりで考えるのではなく、想定顧客のペルソナを複数人で考えるとき、ペルソナ像の明確さが向上することは経験されている方も多いかもしれません。プロジェクトの実施がスムーズだったのは、インサイト研究会という個人向けサービスを続け、千本ノックのように”ペルソナ想定”と”インサイト発見”を続けてきたからこそであったと、今は胸を張って言えます。
◎エスビー食品とのプロジェクトが成功。購買時の幸福感を生み出す商品作り。
2015年、プロジェクト(第1期)実施。
現在エスビー食品、代表取締役社長である池村和也氏が経営企画部長(当時)として参加。新規事業「SPICE&HERBシーズニング」シリーズ開発のきっかけを作ることができました。
池村氏は元々「データのなかに未来のアイデアはない」明言されており、弊社創業当時から、松本が提唱する【顧客幸福】に賛同いただいていました。
「SPICE&HERBシーズニング」シリーズは、「鶏の香草焼き」「アヒージョ」と言った外食で食べたことのあるようなメニューが手軽に作れるシリーズ。
機能的に言えば、簡単、便利ですが、そういった発想から生まれたのではありません。
お客さまが売り場に立ったとき、まるで旅行代理店でパリ、ロンドンといったパンフレットが並んでいるのを見た時の期待感、幸福感と同様の心持ちを目指したものです。
目標していた新規事業での10億円超えを、悠に超える成果となりました。
◎【顧客幸福】のマーケティングにおける概念。期待による幸福が売上アップの鍵。
【顧客幸福】の概念図は以下通りです。
幸福をマーケティングで取り扱う際、幸福を快感と読み換えることで、目の前の課題についてクリアに考えることが可能になります。
図のように、売り上げアップの鍵となるのは、顧客、想定顧客の「期待による幸福」を上手に作ることです。デザイナーやクリエイターに、なんとなく格好よく作ってもらえば良いということではありません。
どのような幸福に浸ることができるのかを、しっかりと考え表現していきます。この時ヒントになるのが想定顧客の「過去の快感」です。「過去の快感」はヘビーユーザーがある商品に対して共通して持っている場合が多く見受けられます。
わかりやすい例をあげると、プリン好きが卵黄をイメージさせる、黄色いプリンにそそられるといったことです。
こうした購買のツボは通常隠れています。アンケート調査で「どこが気に入っていますか?」と聞いて、パーセンテージを出してみても、わかるものではありません。本人ですら意識していない場合も多いのです。弊社がインサイト研究会やインタビュー、モデレータ―講座を続けている理由のひとつがここにあります。
◎方針をブラさず2024年も邁進。隠れたインサイトを発見し、顧客の「期待による幸福」を作る。
事業概要にコンサルティングと記載しているものの、弊社は経営コンサルティング会社ではなく、ひとつの正解を明示することもありません。
むしろ、マーケティングにおける初期の段階に、チームメンバーのなかに入りファシリテーションをしながら、「顧客の気持ちがわからない」「顧客とどこで出会えるのか?」といったリーダー(クライアント社員)の暗中模索に寄り添い、社員チームメンバー全員が”腹に落ちる”という点を目指しています。弊社自身、成功と失敗を繰り返しながら、社員である実行者が”お客さまがこのように幸福になる!”と未来に確信を持っていることこそ、成功のカギであると考えます。
「ホットスポット」プロジェクトメンバー(BtoB)、インサイト研究会メンバー(BtoC)、複数人でひとつのテーマに向き合うことで、隠れたインサイトを発見し、想定顧客の「過去の快感」を組み込む「期待のよる幸福」を作る…2024年もぶれることなく前進していく所存です。
ホットスポット・プロジェクトについてのお問合せは、
また現在、【顧客幸福】についてご理解いただける音声を、下記にて無料配信中。
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