【M&A業界に新風を】自社売却経験を持つM&Aテクノマージコンサルティング坂田代表が語るM&Aの価値とは
2024年5月に「M&Aテクノマージコンサルティング」を創業した坂田代表は、その背景に自身の会社の売却経験があることを明かしました。坂田翔一代表に、これまでの経験と創業に至るまでの過程、そして今後のビジョンについてインタビューを行いました。
──最初に、どのような会社を起業されたのか教えてください。
坂田:実は、起業経験は2回あります。
1回目の起業は18歳の時に個人事業として、イベント企画を通じて顧客を獲得し売上を上げる「イベント屋」を始めました。いざ始めてみると非常に難しく、予期せぬ事態が連発することもあり、イベントが無事終了するまでとても苦労しました。これまで企業分析として表面上のモデルばかり見て「単純だから簡単にできそう」と考えていましたが、ひとつのサービスを提供するためには専門の担当者がいて、高いクオリティを維持しながら納期に合わせたスピードを実現させる必要があります。チームの代表はその全てを管理し指示を明確かつ的確に行うことが仕事であり、素人がそう簡単にできるものではない、という当たり前のことに初めて気づきました。
2回目の起業は25歳の時に投資会社を設立しました。関西圏のネイルサロンやエステサロンなどの店舗を買収して、利益率改善や店舗数の増加を図ることで企業価値を向上させ、売却してキャピタルゲインを得ることを事業目的としました。
──1回目の起業からなぜM&A業界に進むことになったのでしょうか。
私の母親が大手証券会社で働いていたこともあり、「M&A」というワードは高校生のころから知っていて、ある意味血筋だったのかもしれません。
当時は面白そうだから挑戦してみたいと考えていましたが、1度目の起業経験後にまずはM&Aについて多くの知識をつける必要があると考え勉強に励むうちに、M&Aの魅力に引き込まれていきました。
大学卒業後は大手証券会社に勤務し、当時私のことを気にかけてくれていた弁護士の先生の業務に付き添って学び、M&Aに関する知識を深めました。
M&Aを用いてキャピタルゲインを得ることを目的とする事業形態、いわゆるファンドを知ったのは22歳の頃です。経済学や経営学、会計学、法律、統計学などの基礎科目はもちろん、勉強の甲斐もあり、25歳のときに法人格として起業することができました。猛勉強の末、学生の頃から興味を抱いていた「M&A」の世界に足を踏み入れることができたのは大変喜ばしいことでした。
─並々ならぬ努力の結果、会社を立ち上げることができたのですね。業務内容を具体的に教えてください。
坂田:投資・M&Aに関する業務は全般的に行いました。日々、M&Aの業務に携わる中で、細かな交渉や契約書の作成における複雑さを実感してきました。その奥深さに触れるほどに、新たな挑戦や壁にぶつかることも経験しましたが、M&Aの業務に対するやりがいをより一層強く感じるようになりました。特に、交渉の手法や契約書の文言、声のトーンなど、細かな部分にまで注力することで、より効果的な成果を得られると学びました。この経験から、私は「M&Aのプロフェッショナルになりたい」という目標を抱くようになりました。
資本論や組織論においては、「経営者が自ら知識を習得する必要はなく、資本力があれば専門家を雇うことで時間的価値を生む」という理論が存在します。当時、私は経営者としての道を歩むべきか、専門家としてプレイヤーの道に進むべきか迷っていましたが、2度の起業経験を経て「M&A専門のプレイヤーになること」を決意しました。その道に進むため、経営していた会社を売却し、M&Aアドバイザリー会社に入社しました。そこでは、事業承継支援や買手企業に対するコンサルティング等を担当しました。これまで培ってきたM&Aの専門知識と実務経験を活かし、案件成約件数実績・収益実績で好成績を残すことができました。
──M&Aの専門家として進んでいくために、ご自身の会社を売却されたのですね。どのような形で売却されたのですか。
坂田:事業譲渡という形で全店舗売却いたしました。譲渡金額はそこまで大規模ではありませんが、2億で売却しています。当初の予定では、株式ごと売却する予定でしたが、買主様候補と話す中で、ネイルサロンやエステサロンにおいては参入が容易であるため同業の買収を検討していないこと、他業種からの参入においてもいきなり多くの店舗を買収するのではなく、テスト的に少数店舗で展開する、というニーズが大半であることに気づき、ブランドごと事業譲渡として売却する決断をしました。
──買い手企業を選ぶ際に重要視したことは何でしょうか?
坂田:売却する判断基準として、譲渡対価は当然ですが、ステークホルダーに対する責任も重要視しました。やはり、弊社で働いていただいている従業員の生活、取引先様との取引継続、お客様については、業種的に前受金(個人情報保護法と照らし合わせながら)の問題もあり、買主様となる企業と弊社がどのようにして責務を果たすのか、ご理解いただける買主様であるのかを見極めながら慎重に協議しました。
その結果、今でも親交がある方が何人もいます。つい最近、あるネイリストの方から「子供が生まれた」と報告があり、嬉しい気持ちになりました。
──売却に関するエピソードで、特に印象に残っていることがあれば教えてください。
坂田:今となっては笑い話で、仲良くさせていただいている方とのエピソードになりますが、買主様に嫉妬してしまったことがあります。どういうことかと言うと、私がこれまで一生懸命マネジメントした従業員が買手の方に懐き「子供を取られたような感情」になり、さらには以前から行ってきた手法とは異なるやり方で運営され、これまで自分が行ってきたことを否定されるような気持ちに襲われました。M&Aを経験された周りの経営者様も同じような気持ちになったと聞きます。
もちろん、売却後も顧問として引継ぎを行っているとはいえ売却した側ですので、買手側の方針に合わせることは当然です。従業員の方が懐くのも本当は喜ぶべきですが、当時の私にはその心の広さはなく、細かく口を挟んでしまったこともありました。当時、買主様から言われた「君の役目は終わった」という言葉は、今でも忘れられません。売却した時点で私の経営者としての役目は終わり、買手から与えられた業務をこなすだけです。そこには様々な感情がありますが、そこを抑えて見守ることも私の責務だと感じました。買手の方針が良い悪いという話ではありません。経営者(又は株主)として、売却する前に買手がステークホルダーを守ってくれる方かどうか、しっかりと見極める必要があると学びました。
単なる取引ではなく、お客様の想いに寄り添うM&Aを
──自身の経験を踏まえて、M&Aアドバイザリー企業はどうあるべきだと考えますか?
坂田:M&Aアドバイザリー会社の最も重要な役割は、「第三者の買手探索」と、「スピーディーに売手と買手の情報を透明化すること」だと考えます。
売主様にとって、親族内承継やMBO(経営層によるバイアウト)に代表される身内間の引継ぎであれば相手を探す必要がありませんが、第三者への承継をご検討されているのであれば話は別です。まずM&Aの情報は基本的に非公開です。今ではM&Aのプラットフォームが続々と出てきていますが、それでも適切な会社を探すことは困難です。買主様にとっても同様で、自社の戦略に合致するような売手企業を探すことは非常に難しく、相応のコストも発生します。
M&Aアドバイザリー会社の役割はこの情報がクローズな世界で最適なお相手をスピーディーに発掘することです。売主様と買主様が直接やり取りして1年で成約する案件を、M&Aアドバイザーが介入して半年で成約するからこそ価値がありクオリティも向上します。加えて弊社ではAI・DXを社内システムに取り入れることで、お客様の利潤最大化のために常に試行錯誤を繰り返しながら最適解を更新し続けます。事業承継問題において、まだまだ日本経済の発展のためには承継数が足りていません。我々のようなM&Aアドバイザリー会社がプロ意識をもって、しっかりと承継のサポートを行うことが大切です。
M&Aテクノマージコンサルティングならではの強みで三方良しなM&A・事業承継を
──M&Aテクノマージコンサルティングの強みはどのようなところにあるでしょうか?
坂田:弊社の強みは3つあります。
まず、圧倒的なスピードです。DX化による業務効率化と、専門家による迅速な対応によりスピード成約が可能となりました。M&Aは仲介業務委託契約からご成約まで1年以上かかる場合がありますが、弊社は最短35日、平均でも3~6ヶ月でM&A成約が可能です。
【M&A成約までの流れ】
次に、最適なマッチングを実現する力です。例えば売り主様にとって、売却相手は誰でも良いわけではありません。しっかりと相手を見て判断できるよう、弊社内に蓄積された豊富なデータと過去の事例を参考に、最適なお相手とのマッチングを提案します。
【過去の実績フロー】
最後に、完全成功報酬型の料金体系です。着手金や中間金、月額報酬は一切いただいておらず、成約時のみ報酬が発生する完全成功報酬型を採用しておりますのでお客様の金銭的なリスクを最小限に抑えることが可能です。
【完全成功報酬型のメリット】
M&Aテクノマージコンサルティングでは、これらの強みを活かし、1社でも多くの承継を支援いたします。
「従業員の成長=企業の成長」 従業員が成長するための投資は惜しまない
──今後の展望をお聞かせください。
坂田:私のポリシーは、「従業員の成長=企業の成長」です。M&Aアドバイザリー会社は平均年収ランキングでも上位に名を連ねるほど高年収業種として知名度を上げています。
M&Aテクノマージコンサルティングの第一段階の展望は、まずは弊社で働く従業員の方々が成長し、平均年収ランキングに弊社の名前をのせることです。しかし適当に数をこなせばよいというわけではありません。M&A業界における給与とは、成果に対する還元だと考えていますので、M&Aテクノマージコンサルティングに入社した従業員の方々にはまずは最短で成長していただきます。その成長はクライアント様の満足度、成約にもつながります。弊社は完全成功報酬型ですので、そこで初めて対価を受取ることができます。成功に導くためには個々の成長が必須です。成長できたからこそ高年収に繋がります。
M&Aテクノマージコンサルティングは、従業員の成長への投資を惜しみません。その投資循環モデルが円滑に回れば徐々に会社としても知名度も上がり、「相談するならM&Aテクノマージコンサルティング」と多くの方々に思っていただけるようになる。これが弊社の目指す第二段階の展望です。
──M&Aテクノマージコンサルティングの求める人材はどんな方でしょうか?
坂田:M&Aアドバイザーとして成長できる環境はM&Aテクノマージコンサルティングにあります。その環境で成長し、クライアント様のために成果を出すことに対して試行錯誤できる人材を求めています。弊社は従業員に対する投資を惜しみません。クライアント様のためにどれだけ貢献できたか、成功に対してどれだけこだわることができるかを常に追求する「高い人間力」も大切です。
──最後に、メッセージをお願いします。
坂田:M&Aテクノマージコンサルティングは創業したばかりの会社です。しかし、真剣にクライアント様や従業員、さらには事業承継問題について考えており、ステークホルダーの方々が皆、幸せになれるような会社を目指します。机上の空論ではなくこれを達成します。
現在、創業メンバーを募集しています。おかげさまで創業期にも関わらず、経験者、未経験者問わず多くの方から応募意向をいただいています。
弊社は「こうしたほうが良い」などの意見を遠慮なく述べやすい環境であり、社員やお客様にとってより良い結果に繋がるよう試行錯誤することを怠らない会社です。弊社での成長や会社の発展、さらにはM&A業界や日本経済の成長に貢献したい方は、弊社の門をたたいてください。共にM&A業界で成長しましょう。
【採用情報】
詳細は下記採用サイトをご覧ください。
【カジュアル面談お申込みフォーム】
https://ma-techno.jp/recruits/form
【会社概要】
会社名:M&Aテクノマージコンサルティング株式会社
所在地:東京都港区西新橋3丁目25番33号 フロンティア御成門1F
代表者:代表取締役 坂田翔一
事業内容:M&Aアドバイザリー/M&A仲介事業
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