日本の住まい文化を切り拓く企業を目指しさらなる進化へ―。北洲が新たに掲げた「CULTURE via LIFE 次世代のスタンダードを切り拓き続け、生活をくらしに、くらしを文化へと引き上げる」とは
創業以来の理念を一層高めるべく、ブランドを再構築する――。
住宅メーカー・建設資材販売の北洲(本社:宮城県富谷市、代表取締役社長:村上ひろみ)が約1年かけて進めてきたリブランディング・プロジェクトが2024年9月、その全貌を明らかにしました。
『CULTURE via LIFE 次世代のスタンダードを切り拓き続け、生活をくらしに、くらしを文化へと引き上げる』をミッション&スローガンに掲げ、さらなる進化に向けて技術力に磨きをかけ、日本の住まい文化を切り拓く企業を目指します。
9月17日には、仙台国際センター(宮城県仙台市青葉区)でローンチイベントを開催。取引先企業や協力業者会代表、社員約300名が参加し、盛大に新たな一歩を踏み出しました。
仙台国際センターにて
あるショックから自己の存在を再定義、新たなミッションを見出す
イベントの冒頭、1958年の創業から66年を迎えた北洲の歩みを振り返り、新たな幕開けを告げるオープニングムービーが上映され、新たなブランドスローガンとミッションが発表されました。上映後の代表挨拶で、村上ひろみ社長は2023年8月から練り上げてきたリブランディングの経緯やそこに込めた思いを語りました。
① きっかけはショッキングな調査結果
ブランド再構築のきっかけはショッキングなものでした。北洲自身が描く企業像や提供する製品・サービスと、一般生活者が抱く認識との間にズレが生じているという、自社の調査結果です。
しかし、村上社長はズレをなくすことだけがリブランディングの目的ではないと指摘します。「時代情勢や業界環境の大きな変化にひるまず、くじけず、私たちの事業やお客様の幸せ、地域・業界への貢献という『信じるもの』のために前進していくためです」
登壇する村上社長
② 再認識した2つのアイデンティティー
北洲の歩みを振り返り、今の時代における北洲の立ち位置や存在感を再定義するところからリブランディングはスタートしました。その過程で、北洲の2つのアイデンティティーを再認識したと言います。
一つは、業界トップクラスの先進的技術(断熱、気密、遮熱、蓄熱、調湿、空気質、換気)を持ち、お客様に寄り添い、住宅という形にできる会社であるという自負です。村上社長は「『北国にこそ豊かな住まい文化を』と奮励努力してきた先人たちから受け継ぎ、私たちの存在価値として根付いた誇るべきDNA」と表現しました。
もう一つは「グッドエイジング」という思想。それは「普遍的なデザインと建築、建設資材事業で培った目利きの力で吟味したデザインとそれをまとめ上げる設計力、時間を価値に変える提案ができるという自負」と言えます。
③ 見出したリブランディングの2つの観点
こうして見出したリブランディングの観点が「お客様の誇り」と「私たちの矜持」です。
村上社長は指摘します。「北洲が提案する先進技術、グッドエイジングに満ちた住まいと建材サービスは、お客様に絶対的な安心感と誇らしい気持ちをもたらすと同時に、それらを提供する私たちにとっても誇らしい思いと自負心を抱かせます」
さらに、国民の生命・健康・財産を保護するための建築物の基準について定めた建築基準法の第1条にも改めて注目しました。「(前略)公共の福祉の増進に資することを目的とする」という一文です。「この目的にしっかりと取り組み、実践している会社であり、その目的をさらに突き詰める企業でありたい」。そう強調しました。
④ たどり着いた「CULTURE via LIFE」
新ブランドスローガン「CULTURE via LIFE」について、村上社長は一つひとつの言葉の意味に触れながら紐解きました。「LIFE(生き方、生命、暮らし、人生など)は個々の暮らしを通じて積み重なり、やがてCULTURE(文化)につながる。この2つをつなぐ言葉がラテン語に由来する英語のvia(~を通じて、~を経て)です。北洲はLIFEからCULTUREへの道をつくり、日本の住まい文化を先導します」
そして、こう呼びかけました。「北洲の柱である3事業部(新築、リフォーム・リノベーション、建設・資材販売)がそれぞれのスキルを活かして自立し、互いに連携することでさらにシナジーが広がる。次世代のスタンダードを切り拓き続け、新たなミッションを果たす道を探していきましょう」
続いて吉原秀人常務取締役が、ブランドカラーや社名ロゴ、ロゴマークなどに込められた意味など、新ブランドアイデンティティーについて説明しました。
北洲の新しいブランドロゴ。「独特のエレガンスさが際立ち、
北洲人としての矜持をもイメージできるデザイン」と吉原常務。
「CULTURE via LIFE」の「via」は「くらしを文化へと引き上げる私たちの
挑戦の道のりをイメージしています。この挑戦を続けていくことこそ、
これからの北洲のブランドミッションである」
新ブランドスローガンを受け止めた社員が口々に語った「技術の高さ、仕事への誇り、矜持」
来賓の大野英男・東北大学総長特別顧問からの祝辞に続き、北洲の各事業を代表して社員3名がスピーチを行いました。それぞれが考える「CULTURE via LIFE」とは――。
① 「生活をくらしに、くらしを文化に引き上げる時間軸の提供が北洲の設計者の誇り」
ハウジング事業部 岩手支店 設計課 主任 鈴木悠太
鈴木主任が北洲への就職を決めた理由は「北洲の家のカッコよさ」と語ります。「何百年も前に建てられた茅葺きの家が今なお脈々と受け継がれているように、素晴らしい時間を提供できるのが北洲の設計。設計者として自分の死後も長く住み継がれ、風景をより美しく、カッコよく、価値あるものとして残していきたい」。誇りを持って設計に取り組む先輩たちの姿勢にもカッコよさを感じています。「断熱や気密などの性能の高さ、技術の高さはもちろんですが、北洲のデザインは視覚的なカッコよさの中に、極めて理にかなった作り込みがなされています。北洲の建築思想やデザインを確立された牧子芳正先生に始まり、先輩方から脈々と受け継がれてきたノウハウや思想を一棟一棟に注ぎ込み、自信を持ってつくり出していくのが北洲の設計です」
北洲ハウジングの街並み
その上で、自分なりの解釈を披露しました。「生活をくらしに、くらしを文化へと引き上げる時間軸を提供できることが北洲の設計者の誇り。住み継がれて価値を増していく北洲の美しい家を、共に仕事をする皆さまと一緒につくり続けたいと気持ちを新たにしています」
② 「技術・誇り・矜持を持ち、健康を自然に保てる住環境を世に示していく」
ストック循環事業部 仙台支店 リノベ営業2課課長 田中健太
大阪でリフォーム・リノベーションの仕事に携わり、11年前から北洲で働く田中課長。「北洲がさらに成長し、地域や業界の中で存在感を発揮するには、全社員が共通の志を持ち、同じマインドで仕事に取り組むことが必要だと感じている」と言います。それだけに、このタイミングで打ち出された新たなブランドスローガンとミッションを「北洲という船に乗るみんなが同じ志を共有する羅針盤」と表現します。
新たなロゴマークには、業務の課題解決の鍵が示されていると言います。
「一つは3層の屋根の基礎にあたる『命と健康を守る技術力』。北洲が誇る先進技術や知見を活用し、限られた時間の中で経験を積み、必要な学びを得ていければいい。もう一つの鍵は誇りや矜持。1年点検に伺うと、冬場でも家の中が暖かくなり、よく歩き、体を動かし、健康意識が高まったというお客様の反応が顕著です。北洲だからこそ、健康を自然に保てる住環境が提供できることは私たちの誇りです」
築32年の中古住宅を性能向上リノベーションした住まいは、冬も家中が暖かい
田中課長は言います。「技術、誇り、矜持を持ち、世の中に示していく住環境こそ、ストック循環事業部の『CULTURE via LIFE』だと思います」
③ 「最先端の技術・情報をお客様へ広め、日本を引っ張る企業へと成長させる」
建築・資材事業部 仙台支店 営業課課長 伊藤快
建設・資材事業部の仕事の醍醐味は、「先進的な商品や優れた品質の商品を取り扱い、流通することを通じ、商品そのものだけでなく、そこに込められた思想、未来の住環境やくらし・文化の考え方、地域づくりの視点などの情報を扱っているという面白さ」と語る伊藤課長。ブランドスローガンについては、「一人ひとりが悩み考えて行動するための新しい思考のフレームが提示された」と受け止め、自分なりに考えた結果、「最先端の技術・情報をお客様に広め、日本を引っ張る企業へと北洲を成長させる」という解釈にたどり着いたと語りました。
同時に、「建設資材の流通業務を通じ、北洲とともにお客様の成長にもつなげ、他の事業部とともに連携して最先端の技術や情報をクリエイティブなまちづくりや都市開発に広めていきたい」との思いを強くしたそうです。
新しい情報に触れながら、建設資材の知識を磨き、お客様へ最善の提案を行う
ブランドスローガンを自らの仕事や考え、行動にどう落とし込むか。伊藤課長は、「社会貢献という本質を最優先に、その上で利益を生み出すという簡単には両立しない価値観に真剣に向き合い続けることで、北洲の存在感を高め、一人ひとりの仕事を丁寧にし、組織の品格につながるのではないか」と考えています。プロフェッショナルとしてお客様の信頼に応える責任を果たすためにも、知識や教養を身に付け、挑戦し続けることの必要性を強調し、社員が共に取り組もうと呼び掛けました。
新ブランドのもとスタートした北洲が地方拠点のビルダーで初めて「残価設定型住宅ローン」を提案する意義を語り合う
イベントでは、新たな一歩を踏み出した北洲が始めた新サービス「残価設定型住宅ローン(以下、残価ローン)」について、同ローンを開発した一般社団法人 移住・住みかえ支援機構(JTI)の大垣尚司代表理事を迎え、株式会社 新建新聞社(新建ハウジング)の三浦祐成社長をファシリテーターに、当社社長の村上が加わり、トークセッションを行いました。
残価ローンは人生100年時代に住まい方の選択肢を広げる仕組みとして期待され、北洲は地方を拠点とするビルダーとして初めて残価ローンへの借り換えが可能な住宅の提案を始めました。その意義などを巡り、活発なやり取りが交わされました。
三浦社長:北洲と『残価設定型住宅ローン』でタッグを組んだ理由は?
大垣代表理事:どんなに頑丈で素晴らしい家でも、きちんと維持管理していないと安心して残価保証できません。地方を拠点とするビルダーとして初めて北洲が加わったのは、ただ家を売るのではなく、維持管理をしっかりと考えている会社で非常に信頼できるためです。
村上:お客様の家を万全の態勢でメンテナンスし、維持管理を継続することが北洲の強みです。
大垣代表理事:ライフタイムバリュー(顧客が特定の企業やブランドに対して生涯にわたりもたらす総利益)について100年維持できる住宅で考えた場合、例えば4世代が北洲の家を住み継ぐ、いわば「世代循環」が起きることで、1棟の住宅が生み出す利益は2~3倍になります。こうした世代循環が起きないと国は豊かにならない。家はもはや投資の対象ではなく「住まい」であり、その家でどう暮らすのか、「生活からくらしへ」といったソフト面をもっと提供していく必要があります。北洲のように家を通じてLIFEからCULTUREへの道をつくることを社是に掲げる会社は日本でも見当たりません。住まいの文化を根本的に変えなければいけません。
村上:住宅の性能だけでなく、これからはお客様のくらし、人生に関わるご提案をさせていただきたいと考えています。地方にあって地方を支え、日本の中で「CULTURE via LIFE」を体現できる会社を目指します。
ローンチイベントの最後に、参加者一同は息を合わせてエイエイオーのポーズで気勢を上げ、「CULTURE via LIFE」を実践し、東北の地から日本の住まい文化を豊かにする決意を改めて強くしました。
■株式会社北洲 会社概要
所在地: 宮城県富谷市成田 9 丁目 2-2
代表者: 代表取締役社長 村上 ひろみ
創業: 1958 年
事業内容:建設資材販売、住宅事業、リフォーム・リノベーション事業、特殊建築物・非住宅、不動産売買
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