5人でマンションの一室から始め、売上100億超えを達成した会社の成長秘話
「1人で見る夢はただの夢だが、皆で見る夢は現実になる」
これは、当社代表取締役社長で創業者である、岩本哲夫の好きな言葉です。
代表は、システムエンジニアもいないなか、わずか5人でIT企業・アイルをスタートさせます。
そして現在までに、社員数700名以上、売上100億超え、自社開発の販売・在庫管理システムの導入などをはじめとした取引社数は8,500社以上、顧客再契約率98%以上の実績を実現しました。(※)
※2020年7月末時点
この実績にいたるまでにどのような背景があったのでしょうか。
〈順風満帆の生活のなか、なぜ起業を決意したのか〉
当社代表 岩本は、大手情報サービス会社に新卒入社し、約1年でトップセールスに登り詰めます。
マネージャーになってからはチームのメンバーに恵まれ、「一生クラス替えをしたくない」感覚だったそうです。
しかし、メンバーの1人に異動の辞令が。
「共に働いてきたチームのメンバーと同じ環境で一生働きたい」
そんな強い想いを抱きます。
加えて当時は、インターネットが普及し始めた時代。
コンピュータを販売する会社はありましたが、販売後のサポートまで一貫して行っている会社は数少なく、コンピュータを使いこなせていない中小企業も少なくありませんでした。
「よりお客さまの目線に立ったサービスを提供したい」
この2つの想いから、起業を決意します。
〈営業5人でのIT企業立ち上げ。最初はシステムの代理販売からスタート〉
1991年、株式会社アイルを創業。
当初の社員数は5人。
システムエンジニアもいない状態からのスタートでした。
そこで代表は、大手IT企業に1次ディーラーとしてシステムの代理販売をしたいと申し出ます。
まだ立ち上げたばかりでごく小さな会社であるアイルの、この申し出は異例であり無謀でした。
しかし先方の役員は、自分の力・責任で会社を育てていこうという代表の熱意と覚悟を感じ取り、この前例のない申し出を受け入れることを決意します。
晴れて1次ディーラーに任命されたアイルでしたが、ほかの1次ディーラーは実績を積んだ規模の大きな会社ばかり。
社員数がほかのディーラーよりも圧倒的に少ないなか、周りと同じように活動していては実績をあげるのは困難だと判断した代表は、大手が行き届かない、中小企業が密集するエリアに絞った営業活動を実践します。
この戦略が功を奏し、1年でシェアを急速に広め、大手IT企業から表彰を受けるまでに成長しました。
〈創業4年目で業績が停滞、業績回復のために代表が取った行動は…〉
売上5億に達してから3年間、業績が停滞気味に。
代表は、全てを把握しないと気がすまない自身の姿勢に原因があるのではないかと考えます。
そこで、社員に判断を任せるのも必要だと、午後には退社することを決断しました。
すると、社員個々人の主体性が伸びていき、再び業績は好転していったのです。
さらにこの時期、システムエンジニアが新たに仲間に加わったことで、
自社オリジナル販売管理システムの完成も実現しました。
〈社員70名に対し、50名の新卒採用に踏み切る〉
創業から7年、社員数70名。
顧客企業の契約が更新時期に差し掛かる頃でした。
代表はここが新たなスタートだと判断し、活力のある人材を50名採用。
この挑戦に対し、無茶な会社だと、契約を取り消すお客さまもいました。
しかし、このとき入った若手の成長が業績の向上へとつながり、
2007年には、「へラクレス」(現「JASDAQ」)市場への上場を果たします。
ところが上場するにあたって、インサイダー防止のため、社内で共有している情報を制限する必要がありました。
そのため代表は当初、創業時から培ってきたオープンな風土が失われることを危惧し、上場に対して二の足を踏んでいました。
それでも、
「アイルを選んだ社員とそのご家族に安心してもらいたい」
代表のそんな想いが、上場の決め手となりました。
現在では、制限がありつつも、業績や戦略など会社の状況を伝えられる範囲で社内に共有することで、オープンな風土を保っています。
〈リーマンショック危機を乗り越え、東証第一部上場へ〉
リーマンショックの影響を受け、アイルは初めて減収・減益を経験します。
危機を感じた代表は、それまで役員やマネージャーに任せていた現場を、直接指揮するようになりました。
社内には緊張感でピリピリとした空気が張り詰め、周囲は全くものが言えない状況に。
そんな様子を見ていたある役員は、辞職を覚悟で
「それは正しいやり方ではない」
と進言しました。
この役員の行動により代表は現状を見つめ直し、社内改革に乗り出します。
そのなかで社内を変える大きなきっかけとなったのは、代表の取ったある行動でした。
アイルでは日頃から、オープンな風土を実践するための取り組みとして、代表自らが業績や社員の活躍、将来のビジョンなどを全社員に報告する「月報会議」を創業当時から毎月欠かさず行っています。
役員の進言を真摯に受け止めた代表は、「月報会議」の場を借りて、謝罪と反省の想いを全社員に伝えました。
代表の行動は、社員に驚きを与えるとともに、ここからまた皆で立て直していこうという一体感を生んだのです。
さらに、気軽に意見が言い合える風通しの良さを取り戻すことにもつながりました。
こうして再スタートを切ったアイルは、みるみる業績を回復させ、2018年には東証第二部上場、翌年2019年には一部上場を果たします。
〈1人で見る夢はただの夢だが、皆で見る夢は現実になる〉
業績は現在まで右肩上がりを続け、10年間で約3倍の売上高である100億超えを達成しました。
自社開発の販売・在庫管理システムの導入などをはじめとした取引社数は8,500社以上、顧客再契約率は98%以上。(※)
※2020年7月末時点
「よりお客さま目線に立ったサービスを提供したい」
創業時の代表の想いは実現されつつあります。
まさに、
1人で見る夢はただの夢だが、皆で見る夢は現実になることを
当社の歴史が物語っています。
社員が大きく増えた今、全員が同じ方向を向いて、より大きな夢を実現していけるようこれからも尽力していきます。
【 本件に関するお問い合わせ先 】
株式会社アイル 広報担当 : 三門明(みかどめ)・吉野(よしの)
TEL:03-6367-5870 / 070-7607-2538
E-MAIL:info@ill.co.jp
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