地獄の債務整理体験談 ~闇金、出会い系サイト、出会い系パーティ潜入、風俗で竹の子剥ぎに遭遇、マルチ商法に引っかかる、パチンコ釘師へ転職、パチンコ釘師とは?業務内容暴露、そして借金完済~

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業務内容を説明すると、

まず、応募してきた奴に、50 万円のリースを組ませる。

このリースは、レンタルビデオ事業スターターセットと称され、

アダルトビデオ50 本

宅配レンタルに必要な資料及びレンタルに必要なレンタルBOX

ちらし1000 枚

がセットになっている。

このセットを利用して、業務を開始する

担当の話では、約1000 枚のちらしを配布すれば、最低10 人の申し

込みが来る。( 今までの傾向で)

レンタルBOX に、アダルトビデオをジャンルをランダムで5 本づつ

つめて、

10 セットのBOX を作成する。

各アダルトビデオには、開封したらすぐにわかるように、

ビニールシートに挿入し、封印シール( 剥がすと剥がした後が残る

シール) を貼り付けておく。

10 人の顧客に対し、この5 本セットのレンタルBOX を配ってまわ

り、

毎週1 回、顧客の希望した日時に回収する。

その際、封印シールが破れている分だけ、1 分につき、300 円を徴収

する。

今までの傾向によると、1 人あたりの開封率は約3 本、900 円が平均

顧客単価であるという。

ようするに、10 人の顧客がいれば、毎週9000 円の売り上げとなり、

月に換算すれば、45000 円の売り上げとなる。

このうち、2 万5000 円を、リース料金の支払いに充てることが契約

に盛り込まれている。

1 週間に回る顧客は10 件だけで、この顧客は自分の自宅近辺になる

ため、

1 日の労働時間は30 分から1 時間程度

1 週間で3 時間程度と過程した場合、月の労働時間は約12 時間で、

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リース代金の支払いを除いた月の収入は20000 円

時給換算すると2000 円弱となる。

ビデオは、5 本セットを回収したら、そのまま袋詰めして、次の顧客

に配達する。

10 回は使いまわしが出来るのだが、11 回目になると、同じビデオが

回ってくることになるため、

10 週目になったら、事務所に向かい、50 本のビデオを新作と交換出

来るシステムとなっていた( 無料)

その頃、DVD なんてものは存在していなかったし、

ビデオ全盛期であったので、このシステムはもうしかすれば儲かる

のではないか! と思った。

しかし、落とし穴は大きかった。

まず、ちらしを1000 枚

自宅の近辺にばらまく必要がある。

しかし、撒いても撒いても、申し込みがこないのだ。

結局、5000 枚まで配ったのだが、申し込みは僅か1 件のみだった。

5000 枚配るのに要した時間はなんと1 週間。

1 週間無給料で働き、得たのは1 件のみだった。

幸い、その顧客は毎週5 本レンタルしてくれ、1500 円の売り上げと

なったが雀の涙。

だって、毎月の支払いは25000 円、収入は6000 円

19000 円の支払いが発生するからだ。

これって、アルバイトじゃなくね?

そう思ったがもう時既に遅し。

契約書には、リース契約の解除は不可

途中で解約する場合には、違約金が発生すると記載されていたのだ

った。

しかし、債務整理の際、

弁護士にこの件も相談したところ、すぐに手を打ってくれた。

まあ今思えば当然のことかと思うが、

リース会社とビデオレンタル会社は裏で繋がっていたそうだ。

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その点を弁護士が書面で追求し、電話で問い詰めたところ、

「支払いはもうしなくていい、契約書もそちらに送るから破棄して

くれ

「預けてある50 本のビデオも返却の必要はない

と言って、一方的に相手側から契約を解除してきたそうだ。

結局、私はリース代金も売り上げが全くないことを理由にごねて支

払わず、

ビデオ50 本だけ頂いた形となった。

でもその50 本は後日、弁護士から相手に返却されたそうです。

( なんと、弁護士の話によると、ビデオは全部コピー品だったとか)

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妖しい誘惑

スロット専門店でアルバイトをしていた時のことです。

そのスロット専門店は、総台数は100 台前後という小さい店舗。

店員も社員一人とバイト二人というシフトで回していました。

私が働いていた早番( 9: 00 から17: 00) のシフトでは、

なぜが女性のバイトばかり。

そんな職場環境で、美人のお姉さんと仲良くなりました。

女優志望で、劇団に所属しているというお姉さん。

仕事も出来る人で、店長からも社員からも、他の店員からも信頼さ

れていました。

スロット専門店で働き出して、3 ヶ月程過ぎた頃。

たまたま遅番の社員が早出をして来た為、お姉さんと昼食に行くこ

とになりました。

昼休憩は1 時間。

お店近くのマックに2 人で行くことになりました。

始めはお客や店長、社員への愚痴など

仕事の話題で盛り上がっていました。

が、お姉さんがいきなり意味深な質問を問いかけてきました。

「明日の夜、時間空いてる? 」

「はい、明日はバイトも休みなので、特に用事はないです」

「ほんとに? 嬉しいなあ。」

こんな話をお姉さんにされた日には、男だったら期待してしまいま

す。

しかもこのお姉さんは、かなり美人なのです。

どれくらいかというと、道を歩いていたら、振り向く人がいるくら

いです。

「○ ○ 君さ、いまの給料で満足してる? 」

「うーん、満足はしてないです」

「だよね~ 私も時給少ないと思ってるんだ。もう1 年以上働いてる

のに、百円しか上がってないんだよ」

「そうなんですか~ 」

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「うん。だからね、副業してるんだ。○ ○ 君も興味あったら一緒に

やらない? 」

「おお! まじっすか? 」

もう話の前後はほとんど関係がなく、

お姉さんの 「一緒に」 という言葉にだけ反応。

その後、話はとんとん拍子に進み、明日の夕方

都内の某駅の切符売り場の前で待ち合わせすることに。

しかし、注意点があった。

「今日、2 人で合うことは、バイト先の人には絶対秘密にしてほしい」

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