地獄の債務整理体験談 ~闇金、出会い系サイト、出会い系パーティ潜入、風俗で竹の子剥ぎに遭遇、マルチ商法に引っかかる、パチンコ釘師へ転職、パチンコ釘師とは?業務内容暴露、そして借金完済~

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ということだった。

こんなことを美人のお姉さんに言われたら、

「はい」

というしかないだろう。

当然のことながら、

バイト先の友達や他の先輩には一切秘密。

誰にも話さず、当日を迎えた。

この時、私はデート気分であった。

こんな美人とデートするのは人生初の出来事である。

切符売り場に到着すると、まだお姉さんは来ていなかった。

当然、お姉さんは駅から出てくると思っていたので、改札口で待っ

ていたのだが、

なぜか、お姉さんは改札口ではなく、

駅の外の入り口から歩いてきた。

あれ? お姉さんは確か、バイト先の近くに住んでいるはず・・・・

そんな疑問を抱えながら、お姉さんと合流したのだった。

「お待たせ! 」 お姉さん

「いえ、大丈夫です、今来たばかりです」

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お姉さんはファッションセンスも抜群。

私はかなりドキドキしていた。

「じゃあ行こうか? 」 お姉さん

「はい」

お姉さんはすぐに私を連れて歩き出した。

駅の出口を出ると、数分で雑居ビルの前に到着した。

「○ ○ 君、今日はね、ここの会議室で説明会があるんだ」

「あ、そうなんですか? 」

「うん。だから急なんだけど、参加してもらってもいいかな? 」

「え? 」

「大丈夫、私も一緒に参加するから」

「あ、それなら・・・」

瞬殺で説得され、雑居ビルへ連れて行かれることになった。

かなり古びたビル

このビルの7F に会議室があった。

エレベーターを降りると、簡易机にて受付が用意されていた。

用紙に名前と年齢を記入し、紹介者を記入する。

すると、番号札のついたバッジを渡された。

そしてお姉さんに連れられ、会議室へ。

しかし、会議室というよりは、セミナールームといったほうが正し

いのではないか。

パイプ椅子が整然と並べられ、壇上にはホワイトボードが置かれて

いる。

広さも相当大きい。

コンビニ1 店舗くらいの広さはある。

だんだん不安になってくる。

お姉さんはここでも人気者で、いろいろな人と挨拶をしているが

お姉さんが敬語を使っているので、相手のほうが偉いようだ。

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お姉さんから、何人か、お姉さんの先輩を紹介され、握手を求めら

れた。

全員男性で、握手なんてしたくもなかったが、仕方が無い。

嫌々握手をした。

それにしても、この部屋にいる先輩達は異様にハイテンションだ。

握手も何度も何度も派手なリアクションで求めてくるし、

お姉さんもこの部屋に入ってから、やけにハイテンションである。

益々不安が増大する。

その後、壇上のほぼ目の前という

先輩曰く、一番良い特等席に座らされ、そのまま10 分程待たされた。

その間に、どんどん席が埋まっていく。

私のように、2 人1 組でエレベーターを登ってくるのだ。

50 個程並べられたパイプ椅子は、みるみる埋まっていく。

結局、15 分が経過した頃には、満席となっていた。

お姉さんは? というと、パイプ椅子には座っていない。

パイプ椅子の後方で、立ち見をしている。

満席になると、講師のような中年が壇上へ上がった。

後方の立ち見( ようするに、立っている奴は、お姉さんと同類) が

一斉に拍手を始める。

釣られて、パイプ椅子に座っている、連れて来られた側の人も拍手

をする。

そうか!

なぜ、お姉さん達、連れて来られる側の人間が後方で立っているの

かわかった。

前方に講師、後方に立ち見の人間を立たせ、挟み撃ちで、この説明

会を盛り上げる算段か。

この異様な説明会は、この盛大な拍手でスタートしたのだった。

しかし、一体なんの説明会なのか。

お姉さんからは一切聞かされていないので、全くわからない。

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前日、マックでも今日、何があるのかについては一切教えてくれな

かった。

聞いても、

にっこり微笑んで、

「秘密」

というだけでだったからだ。

講師は壇上に上がると、人間のサイクルについて話始めた。

ようするに、1 日24 時間のサイクルである。

寝て

起きて

ご飯を食べて

仕事をして

ご飯を食べて

仕事をして

ご飯を食べて

寝る

大まかに区分けしたサイクルをホワイトボードに書き出す。

そして、それらのサイクルに時間を振っていく。

すると、まあ当たり前だが、1 日のサイクルで

一番時間が多いのが、寝ることであるという結論に達する。

ようは、この説明会では、

人間は寝ることが重要不可欠な生き物であり、

1 日のサイクルの中でも、一番の時間を使っているのが、寝る作業で

ある

更に突っ込んで言えば、これからあと50 年生きると過程した場合、

1 日10 時間寝る人の場合、1 年で3650 時間、10 年で36500 時間

50 年で、182500 時間も寝る作業に時間を要することになる。

この生きる上で欠かすことの出来ない

寝る という作業に対し、あなた方は、どのような対処をしています

か?

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どういうことかというと、

まあ結論から言えば、ちゃんとした布団で寝ているのか? というこ

とだ。

人生で一番の時間を過ごす、布団

これがそこらへんの安物でいいわけがない。

人間は車や洋服、宝石等アクセサリーにお金をかける前に、

布団にお金をかけるべきなのだ。

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