【Part 4】「とりあえず、統合失調症患者になった自分が語る、26歳の人生。」~大学3年生編~
高校時代のトラウマがよみがえる。
自分は奇声をあげながら、グラウンドを200メートル走りぬけた。
涙を流しながら、
「ごめんなさい~ごめんなさい~。」
と、ティッシュ箱一箱全て使い切るほど泣いていた。泣き叫んでいた。
自分のせいで、打ち上げがめちゃくちゃになってしまった。
繰り返して言うが、「統合失調症」と言うのは、「良い人」がなってしまう病気だ。言い変えてしまえば、「都合が」良い人がなってしまう。自分で抱え込んでしまう病気なのだ。
自分にブチギレた主演の女の子は、悠長にお酒を飲んでいたらしい。
自分は、部屋に帰って行った。
でも、その打ち上げも、悪い事ばかりではない。自分は、あるメールを一通送っていた。
「主催者様へ。
最初は、この舞台、降りようかと思った。
でも、あきらめなくてよかったよ。
最高の舞台、ありがとう。
貴重な経験が出来た。
またな。」
このメールを見た主宰の女の子が、酔っ払いながら、
「くわばらありがと~。」
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