就活を中断し初めてのひとり旅。何もかも分からなくなって辿りついた1つの答え。「自分で証明するしかない!」

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―私だけの旅のはじまり―

だけど

そんな状態で受けていることがものすごくダメな気がしてきた。


数打てばあたる?

そんなので受かるの?

そんなんでいいの?


そのころから、だんだん選考を受けなくなる。

なんていうか、もうそのときはほぼ義務感のようなもので就活をやってた

やりたくて始めたはずの就活。


それがいつのまにか


よくわからない不安と義務感で選考に進んでる自分。


おかしい。

このままだと、なんだか取り返しがつかないことになるような気がして

もうすでに失くしたものがあるように感じてた


そして。

就活をわずかにやりながら

自分のやりたいことをやり始める。


twitterなどを使って、おもしろそうなことをしている人に会いに行く。

おもしろそうだと思う人のフォローしてる人や、フォロワーの中から

またさらにフォローして、そこからまたその人のフォロワーに繋がっていく。

そしたら、興味のあるイベントのスタッフ募集なんかを見つけて


直接そのイベントに参加しに行ったり。

そんな感じで、今まで大学で出会ったことのなかった人、働いている人たちと会うようになる。





自分なりの就活が始まる。

就活というか、結局わたしがやっていたのは、

就活をはじめる前に

「いろんな人に出会って、いろんな道を知りたい」

そのための行動だった。


世界一周ではないけれど。

そのときの自分ができる手段を使って。


最初は、いろんな人に会うことで何か見えてくるかも

そんな風に思ってた


けど、実際、いくら人の話を聞いても

わからなくなった自分がわかるわけでなく


むしろ、どんどん分からなくなった

正解や不正解があるのなら

迷わず正解を選びたかったんだ

だけど、そんなものはなくて

わからないだらけで


一体、自分が何を探してるのかも分からなかった



迷宮みたい



そう思った。



いろんな人に会ってて

大学4回生だと告げると必ず聞かれるのは


「就職決まったの?」ってこと。


あー、またか。

はっきり言って、その質問されるのもうしんどい。

もちろん決まってないから

「や、まだです!今やめてます!」

とかって元気にこたえてみる。


別にそれで責められるわけでもないし、なんでもないんだけど

わたしの進路がどうなろうが

その人には関係ないわけで

単にその場の話題の1つとして聞いてくれただけで

深く聞かれることもないし


「あーそうなんだー今年はなんか大変そうだもんねぇ」


って大体こんな感じ。


だけどなんか、もやもやした気持ちになる。

それはきっと、自分で自分のやってることに対して自信を持ててなかったからだ。


本当は、わたし悩んでるんです!!って言って、いろいろ話聞いてもらいたかった

けど、そうゆう自分を人に見せるのがホントに嫌で。

のどの奥におっきな石がつっかえたみたいになって、

どうしてもその言葉が出てこない。


出せなかった。


すごく く る し い。


―初めてのひとり旅。沖縄離島、宮古島へ―




そんな中、宮古島に行くことになる。

以前から関わりのあった京都路上の唄うたいさんに、

ひとり旅の話を熱っぽく一晩じゅう聞かされて

「わたしも旅を経験したい!行かなきゃ!」と感化されたのだった


遊びに行ってたように思われているのだけど

個人的にはそうゆう目的ではなくて

京都とか、関西とか、そうゆう場所では会えない人に会いたかった


話してみたかった



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