就活を中断し初めてのひとり旅。何もかも分からなくなって辿りついた1つの答え。「自分で証明するしかない!」

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宮古島での出会いの中で

わたしにとって大きなきっかけになった人。


それは泊まっていたゲストハウスで出逢った

歯医者さんの女性と

出張カレーのお兄さん。





このお二人は、真逆の道にすすんだ二人なんだと思う


宮古島では、わたしは少し素直に自分の話をしていて

自分のこれからの生き方ですごく悩んでることとかも話してた

就活で嘘はいいたくないってこととかも。

そしたら、歯医者のお姉さんに

歯医者のお姉さん
そんなの甘いよ。就活で嘘つくのなんて当たり前。私だって嫌だったけど、嘘ついてたよ。ものすごく苦しかったよ。でも、みんなそうなんだよ。

社会ではそんな本当のことばっかじゃやってけないの。もうそこは割り切るしかないんだから。お金がなくちゃ生きてはいけないんだよ。1万円稼ぐことがどれだけ大変なことか。自分で働いて実感してみたらいいよ。

やりたいことやって生きてたり、仕事が楽しい人なんて世の中の1%くらいだよ。みんな仕事なんて辛くて嫌なものなんだから。会社の人がどんな人が欲しいか考えたら分かるでしょう?

世渡り上手そうな子が欲しくて当然よ。


出張カレーのお兄さんには


出張カレーのお兄さん
それってただ受かるために嘘いうの?
んー・・・嘘をついて会社に入るか、
本当のことを言って会社に入るか、
それって最初はほんのちょっとの角度の差かもしれないけど。そのそれぞれの道をずーっと進んで行った時、その差ってものすごく大きな開きになってるんじゃないのかな?

そんなことを言われた。


なんていうか。

真逆。

でも、どっちも本当。

どっちも自分が現実に体験してきたことを話してる。

だからリアルで説得力ある。


じゃぁ、わたしは一体どんな言葉を語る人になりたい?

そう考えたら、 はっ  とした。



そっか。


自分の語りたい言葉を語れるような経験を自分でつくるしかないんだ。

証明するしかないんだ。





誰が正しいとか、間違ってるとかじゃなくて

自分はどうありたいのか。


わたしはこのお二人の生き方のどちらかを否定するつもりも全く無いし

ただ、それぞれが自分で自分の生き方を選択してて

その結果、してきた経験をもとに語っていて


それは言葉だけでなく

その人のもつオーラにもなって表れている。


じゃぁ、わたしはどんな人になりたいのか

どんな経験をして、どんな言葉を語って

どんなオーラをもつ人になりたいのか


自分の周りの友達や、後輩、これから出会う人たち

そして将来の自分の子どもに

どんな言葉を言える人になりたいのか


そしたら、答えは簡単だった。


やっと、やっと、やっと


わかった


宮古島から京都に帰ると

ある人からメールがきていた。




それは神戸のある雑貨屋さんやカフェ、イベントスペースを複合したお店の

営業の方からだった


実は、宮古島に行く前に1つだけ選考を受けてた

それまでずっと受けてなかったけど、ほんとそこだけ。


そこは、新卒採用はしていないところで

でも、「行きたい」って思ったから試しに電話してみたら

面接をしてくれることになったとこ


もちろん嘘なんか言ってない

そもそもずっと雑談をしてた感じ


その面接は結局落ちていて、その知らせのメールを宮古島で見ていた


よくある「今回は残念ですが」っていうやつ

だったんだけど、

わたしは、なんだかその営業の方と話せたのがすんごく嬉しかった


なんだろうなぁ。


なんか目がイキイキしてて、


営業さん
自慢になっちゃうけどねぇ、この会社、ほんっっとに楽しい会社なんだよ!!


と、聞いてもないのに話してくれた人。

もってる雰囲気がめちゃめちゃ明るくて。

やっぱ会社で働いてても、こうゆう人いるんよな!

って、元気もらえた人。


出会えたこと、話せたこと、元気もらえたこと

すごく嬉しくて、

そのよくある選考結果のメールに対して

気付けば返信をしていた


自分が今まで就活で考えるようになったこととか

出会いに感謝してるってこととか

なんか一気に言葉がでてきてて。


ちょっぴり泣いた。


宮古島の居酒屋さんで、ひとり、おでんの豚足つつきながら。

その返信に対して

返信がきてたんだ

まさか   だった。


返信くるなんて、まさか思ってないし。

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