【涙の最終話】 職人パパが、娘と難関私立小受験に挑戦した話
1 / 3 ページ
>一次試験の発表があり、
3日後に親子面接本番。
泣いても、笑っても、これが最後。
前日の、幼児教室の面接模擬特訓では、
パパは、「まだまだのデキ」だけど、良いところもあると、
自信をもたせていただき、
娘は、「ほぼ完璧な仕上がり」と太鼓判をいただき、
わたしは、「早口すぎる、しゃべり過ぎるのは、よくない」と注意を受けて帰宅。
親たちが足をひっぱらないように、
まさに、そんな状況。
面接で大事なのは、
学校の考え、校長の方針を理解できているか?ということだろう。
たとえば、学校の準備、復習などを親が、どう考えているか?
自主性を重んじる学校だからといって、
「子ども自主性に任せて見守ります」だけで、オッケーなのか?
それとも、
「低学年のうちは、学校にご迷惑をおかけしないよう、
自主的にできるように指導はするが、親が管理する」と答えるのがよいのか?
ニュアンスや、その子どもの持ち味にもよるが、
親の姿勢、子どもの資質、ともに、評価の材料となっていることは確かだ。
学校に早めに到着。待つこと30分。
幼児教室でごいっしょだったファミリーが、
何組が同じ部屋で待っている。
お互いに、会釈をするものの、静かな時間が流れる。
いざ、先生に、うながされて、面接室へ。
緊張は、ピーク。
3回ノックの後、
父親を先頭に、子ども、母親と続いて中へ。
戸を閉めたところで、
三人が並んで、お辞儀(練習通り、息もぴったり)。
着席。
面接をしてくださる先生は、4人。
子どもの席は両親の真ん中にあるが、1メートルほど、前にある。
両親の顔が見えない状態だ。
子どもは、どんな質問にも、前を見て、
後ろを振り返らずに、自分の力で答えることが大事だそうた。
まずは、娘が名前を聞かれる。
大きな声で、はっきりと答えた。
次は、すぐに、一家の長へ、質問が移る。
「お父様にうかがいます。」
その内容は、
志望理由、学校までの通学経路、
在校生の印象など。
昨日までの模擬練習同様、
訥々と、考えながら、マイペースで、パパは、話した。
むずかしい言葉を使う余裕もなく、
思っていることを、丁寧に話した。
それは、営業トークも、プレゼンもしたことがない、
著者のイサカ アツコさんに人生相談を申込む