【第11話】『生きた証を残して』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
ここに宿はない。
しかし、野宿をすることにさえ、
ワクワクしてしまうほど、達成感で満ち溢れていた。
道の駅には、湧き水があり、誰でも汲めるようになっていた。
隣には、スーパーがあり、一先ず食料を確保することにした。
店内に入ると、閉店を知らせる音楽が流れている。
19:30で閉店らしい。
ギリギリセーフだった。
あと15分着くのが遅れていたら、
僕は、宿無し+飯無しの一夜を過ごすところだった…。
やはり僕は持っている。笑
食料を買い、道の駅のベンチで食べた。
外は寒い。
湧き水が出ているせいか、めちゃくちゃ寒い。
早く寝袋に入りたかったが、まだ道の駅には人がいた。
人気が無くなるまで、外のベンチで黙って座っていた。
23:30。
なるべく人の目に着かないところに寝袋を敷き、四日目は終了。
いや、終了していない。
人生で初めての野宿だ。
全然終わってない。
おまわりさん来たらどうしよう…?
いきなり襲われたらどうしよう…?
荷物盗まれたらどうしよう…?
野犬に襲われたら…?
クマに襲われたら…?
オバケが出たら…?
僕は、結構なビビりだ。
そう、チキン野郎なのだ。
まぁ、何とかなるさ。
多分。
何か起きても、それが運命なんだ。
受け止めるしかない。
睡眠薬が効いてきた。
とりあえず、寝ることにしよう。
この野宿で、何とも地味でやっかいな代償を負うことになるのを、
この時まだ僕は知らない。
つづく…。
四日目の成果!!
【歩数】
39367歩
【消費カロリー】
1338.4kcal
【歩いた距離】
27.55km(歩数計調べ)
【歩いた時間】
9:30〜18:50
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