【第12話】『答えを出さなきゃ…』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

2 / 6 ページ

前話: 【第11話】『生きた証を残して』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
次話: 【第13話】『神様がくれたもの』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜



長野県突入!!





山梨を突っ切り、長野に辿り着いた。





長野なんて、スノボのバスツアーでしか来たことがない。



「長野まで歩いて来ちゃったよ!」

「自分すげーよ!」

「すげーよ!自分っ!!」






胸は高鳴った。


日本海までの道のりはまだまた遠い。


しかし、確実に近付いている。


ゴールは見えなくても、進んで来た道のりが正しいと実感出来ると、

また更にやる気が出る。




現在の自分の居場所を知って、


「まだまだだ…」


と落胆することも出来るが、


「ここまで来れたんだ!」


と自分を賞賛することも出来る。



その違いはきっと、


「なぜゴールに辿り着かなくてはならないのか?」


という「動機」と、


「何としてもゴールに辿り着いてやる!」


という「情熱」の差だと思う。



僕は、自分の限界を知らなければならなかった。


今後の人生を、納得した選択をするために、

何としても限界というゴールへ辿り着かなければならなかった。


「本当の自分の気持ちが知りたい!」


たったこれだけの理由で、歩き続けた。





道の駅「信州蔦の木宿」に到着。



この道の駅は、温泉がある。


前日、お風呂に入っていなかったため、ここで一風呂浴びたかったが、

足の所々に巻き付けたテーピングを外し、また巻き直すのに気が引けた。


一度しっくり来たテーピングを巻き直し、それがまたしっくり来るかどうかは分からない。


それに何と言っても、お風呂に入っていたら、かなりの時間をロスしてしまう。


今の優先順位は、お風呂より、前に進むことだ。



芝生でストレッチをし、少し休憩して、道の駅を後にした。





「今日も天気がいいぜー!!」




カーペンターズの曲に、


「雨の日と月曜日は私を憂鬱にさせるの」


という曲があるように、


「晴れの日といい景色は僕をハッピーにさせる」



何とも良き日だ!


絶好の歩き日和!


気持ちが軽くなると、足も軽い。




しかし、段々雲行きが怪しくなる。



富士見峠…



著者の坂内 秀洋さんに人生相談を申込む

著者の坂内 秀洋さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。