【第1話】〜生きようと決めて1年間闘い続けたら、過去がすべて今に繋がっていた話〜
「なぜストレスを感じる人と感じない人がいるのか?」
ここを突き止めないと、ストレスに対応することは出来ない。
ストレスを解消することも出来ない。
ストレス社会と言われるこの世の中を生きていく上で、
ストレスの対処法を知らなければ、
この先もストレスに侵され、
同じことを繰り返すと思った。
うつ病を治すには、
「ストレスの元を取り除くこと」
が大切だと言う。
確かに非常に大切だ。
しかし、大抵のストレスは、会社や、仕事内容といった物理的なことではなく、
周囲との価値観の違いや、
捉え方、捉えられ方などの人間関係、
理想と現実のギャップが生み出す将来の不安といった目には見えないものだ。
実際は、取り除こうと思っても、取り除けない問題ばかりだ。
物理的なことがストレスの原因なら、
取り除こうと思えば、誰でも簡単に取り除くことが出来る。
長引くことなんてないし、再発をすることもないだろう。
しかし、本当の原因は、
場所を変えても、どこへ行っても、
目には見えない「感じ方」の問題なのだ。
そう、自分自身の捉え方。
ストレスの元は、自分の中にあるモノなのだ。
この世の中を生きるには、僕は本当に生きづらい性格だった。
「周りのことは自分のこと」という程、周りの影響を受け過ぎてしまい、
気にしなくていいことを気にして、
考えなくてもいいことを考え込み、
傷つかなくていいことで傷ついていた。
小学校2年生の時、運動会の学年練習で、
ふざけた生徒が先生に怒られている状況にいるだけで、
自分が怒られている気持ちになり、
数日間登校拒否になったり、
映画やアニメ、漫画の悲劇的なシーンを観て、
実際に起きたことだと思い込み、
めちゃめちゃショックを受けたり、
悲惨なニュースを見て、他人事とは思えず、
そのことがずっと頭から離れなくなり、心配になって落ち込んだり、
寝る前に一日を振り返り、
たった一言の発言を後悔し、眠れなくなったり、
誰にも迷惑をかけたくないし、傷つけたくないから、
嫌なことを独りで抱えてずっと我慢していたり、
幼い頃から始まり、年を重ねるごとにそれは強くなっていった。
しかし僕は、こんな性格が悪いことだと思っていなかったし、
うつ病の原因もこの性格が一番の原因ではないと思っていた。
「休めば治る」という言葉を信じていた。
でも、休めば休む程、
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