僕と家族とひきこもり。悲しみの底で見つけたカウンセラーという生き方を目指した2190日。 その2

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そういってくれました。


おねえちゃんは、こんな僕も結婚式のハワイに連れて行ってくれました。


そして、おねえちゃんに結婚式のムービーをつくって渡して、姉と旦那さんと僕の3人で、


部屋でありえないくらい号泣したのを今でも覚えています。


おねえちゃんは今でもたまにそのムービーを見て、泣く事もあるそうです(笑)


・ひきこもりの底からすくってくれたのは・・・。


引きこもって、沢山苦しんで、沢山家族も苦しんで、沢山泣いて、沢山喧嘩しました。


当時の彼女が「働かないの?」って聞いてくれなかったら、


キャリアカウンセラーのYさんに会わなかったら、


友人が僕に助けを求めてくれなかったら、


その友人が勇気を出して、学校に行き始めなかったら、


あの時に、母が本をくれなかったら、


父やおねえちゃんが怒ってくれなかったら、


家族みんなが支えてくれなかったら、


ずっと見守ってくれなかったら、今の僕はありません。


間違いなく生きていません。


どれが欠けてもきっと、今の自分はありません。


そう考えると、人生は不思議です。

たまたま、僕は家族に恵まれ、周りの人に恵まれて今を生きています。


2年間のひきこもりの暗い底で、僕はカウンセラーという希望を見つける事が出来ました。

ひきこもりとそれを支えてくれた家族のおかげで、また一緒に笑えるようになりました。


これを読んでいる方の中には、「自分はそんなに恵まれていない。」


「そんな優しい家族ではない」と思う方もいるかもしれません。


ただ、人生は、少しの、ほんの少しの勇気と、周りの支えで


前に進むものなんだと、そう思います。


僕は、友人の「助けて!」の一言で、そして彼のその一歩で、


勇気づけられ、前に進むキッカケをもらい、カウンセラーになる一歩をもらいました。


そして、彼女の一言で、前に進む覚悟をし、そこで一歩を踏み出した先で、Yさんに会って、


人の優しさや、ぬくもりに触れました。


家族が見捨てずに、母が本をくれて、家族が見守り続けてくれたことで、僕は前に進むことができました。


諦めずに、泣きながら怒ってくれたことで、僕はたまらなく辛く、苦しくもありましたが、


家族のやさしさや、あたたかさを感じることができました。


時に立ち止まってもいいじゃないですか。


苦しくて泣いてもいいじゃないですか。


それでも、前に進もうとした一歩には、ご褒美があるように思えてならないのです。

そして、その一歩は、僕のように誰かの次の一歩へとつながることもまたあると思うのです。


その一歩が、そしてそのご褒美があなたにも来ることを祈って、この物語を書かせて頂きました。

なんだか、もう終わりのようになってしまいましたが、このお話には、もう少しだけ続きがあります。

ひきこもりだった僕が、悲しみのそこで見つけたカウンセラーという希望と、その一歩を始めるまでの物語です。

決して平たんではなく、成功しているわけでもありません。これを読んでいるあなたと同じで、もがき苦しみながらも、前に進むあきらめが悪い男のお話です。そして、そこで出会ったクライアントさんをはじめ、一生懸命生きている人の物語です。ご興味があれば、もう少しだけお付き合いくださいね。



続きのストーリーはこちら!

僕と家族とひきこもり。悲しみの底で見つけたカウンセラーという生き方を目指した2190日。 その3 カウンセラーへの道

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