【社会人編②】実は天職だった予備校講師
出社初日に教わった、一生忘れられないプロ意識
2015年1月、冬期講習が終わった翌日、
予備校講師として正社員で働き始めました。
担当科目は英語。
自分が受験生だった頃に一番苦手な教科だと
採用面接のときに訴えたのですが、
「大丈夫、英語科は先輩の先生がたくさんいて、
困ったら教えてもらえるから」という
共同経営者の返事にあっさり納得。
そこで納得しちゃいけないくらい
英語は本当にできないのに、
やっぱり私はそのあたりは楽天的なのでした。
配属になったのは、
英語科責任者が教場長をつとめる校舎。
そこでデビューまで
修行を積ませてもらえるとのこと。
いかにも「先生」な感じの
かたーい雰囲気の教場長からは、
きっつい先制パンチが。
「私もあなたも同じ『先生』です。
生徒の前ではあなたが未熟だということは
全く言い訳になりません。
日々研鑽に励むように」
厳しいけど、すとんと腹落ちしました。
「そうですよね、
◯◯先生も私も同じ『先生』ですもんね」と
大先輩を目の前にして口に出してしまうアホな私ですが、
この時教えていただいたプロ意識のおかげで、
私は予備校講師の仕事を
なんとかやってこれたのだと思います。
その教場長からは、
「予習は会社では一切NG」
というさらなるプロ意識も植え付けていただき、
3日後に迫る3学期の授業から
授業デビュー決定という通知を受け取るのでした。
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