戦いは、まだまだ続く。

前話: 生活に困っての節約生活
著者: Nishiguchi Satoko

Disability Insuranceが切れるまで、あと2ヶ月を切りました。


夫のDisability Insuranceが有効なのは、今年の7月15日まで。

夫が失業して失った収入を補っていたこの保険が終わってしまったら、本当に、どうやって子供を育てていけば良いのか途方にくれるような危機的状態でした。


失業してから2年半、私に散々言われて再就職活動を始めてから1年。一体、いくつの人材派遣業者に登録し、いくつのメーリングリストを購読し、いくつの履歴書を提出し、いくつの面接を受けてその後音沙汰がなかったことだろう。


そして、5月末。夫はいつものように面接に出かけていきました。私は、もう夫が落とされることにすっかり慣れてしまっていて、期待もしていませんでした。


すると、翌日、仕事のオファーが。このお仕事は、テンポラリー。日本で言う派遣とか契約社員と同じ感じだと思います。夫は、もっとすごい仕事を狙っていたようで、不満そう。「ちょっと、何様ですのん?」と心の中で突っ込む私。オファーは、この1年でこのひとつだけです。オファーがあっただけでもありがたいとはこれっぽっちも思わないのだろうか。テンポラリーとは言え、将来的に正社員になる道もあるらしいので、ぜひがんばってほしいです。


その翌週から私は6日間の出張に出かけました。私が出張中に仕事が始まったらまた面倒なことになるな、とひやひやした気持ちでしたが、土曜日に帰ってくると、まだ仕事は始まっておらず、ひとまず安心。子供の学校への送り迎えなど、アレンジしなければならないことがあるのです。


昨日月曜日が、夫の再就職後、初めて出勤する日でした。


昼休みに、早速テキストしてくる夫。

どうしよう、すごい仕事の量。学ばなければならないことが山ほどある。山ほど。
(心の中では「当たり前だろ、それが仕事」と思いつつ)「いや、一日で全部覚える必要ないから、ちょっと落ち着こうか」


そして、夕方帰宅した夫はへろへろ、ぐったり。


ま、初日だから仕方がないこととは言え、私はこの15年間家計を一人で背負い、しかも、夫が私に黙って全投資物件差し押さえにまわしていたことが分かってから1年半は、週7日働き、しかも、仕事の後に皆さんの夕飯を作ってきてるよね!?2年半も休んだから、規則正しい生活をして、毎日普通に労働していただきたいです・・・。


これで、夫も、私も片道1時間以上の車通勤となり、私が10年かけて築いた、職場の近くの学校に子供を通わせ、夫も車で10分のところで働き、天災などの場合にはみんなが目と鼻の先、という理想の環境はあっという間に壊れてしまいました。でも、人生がそんなに甘くないのは分かってる。とにかく生きていかないと。


結局、子供の学校の送迎は、同居している姑にお願いすることに。82歳ですが、まだ車を運転して週5日ラインダンスに通うくらい元気のある人で良かった。


親しい友人からは、「これでバイトやめてちょっとゆっくりしたら?」と言われますが、バイトは、続けます。理想的には、家電と化粧品、医薬品に限定してもらって、食品のときは全部お休み、というのが希望ですが、これまで散々助けてくれたバイト先の社長に恩義もあるし、夫がいつまで働けるか分からないし、バイトは、当面、辞めません。


3ヵ月後、6ヵ月後、どうなっているかな。


がんばります。




著者のNishiguchi Satokoさんに人生相談を申込む