省エネ転じて福となす 3.3.3 成功と尊敬

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著者: Karl Kamamoto

 ほとんどの発明・発見、創意工夫、アイデアはその発見、発案者の思いとは裏腹に成功しないことが圧倒的に多いようです。ここで発明・発見、創意工夫、アイデアの成功とはビジネスとして利益が出て、広く世間の役に立ったと定義しましょう。不成功の原因や理由はともかく、成功率の大変低い中で成功の2文字の勝ち得た最初の発見、発案者が世間的に認められ、処遇され、尊敬されるシステムがちゃんと出来上がっていれば、発明・発見、創意工夫、アイデアの公開開放もしやすいはずです。

 しかし、多くの国や企業では最初の発見、発案者は上司や企業にその苦労の結果を取られ、正当な評価を受けていない場合が過去にはあったように思います。

 再び、ITをはじめとしたインターネットの話になりますが、情報公開が進むにつれていわゆる中抜きによって最初の発見、発案者がこのような不利益をこうむる例は減少するでしょう。発明・発見、創意工夫、アイデアの原点が何で、原点を見出したのは誰かがはっきりするでしょう。

 IT技術がもたらしている情報化が社会全体の公平化に一層役立つことを私は期待しています。

  次回から 第4章 節電虫の誕生 の話になります。


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節電虫の誕生 4.1 誕生年は水ききん、暑かった1994年