私の部屋に残された思い出に囲まれて story61

前話: 思い出に変わるとき story60
次話: 最悪な私の今日・・story62
著者: Rie Akiyama

628

 

 

私の知らない間に、息を引き取っていたm

いつも隣で寝ていたのに、2か月前の今朝は実家で寝ていた

その日の朝・・mは帰らぬ人となった

そんなことも知らずに朝からmへいつものようにLINEをしていた私

「おはよう 今日も仕事がんばろうね 愛してる」

いつものように朝のメッセージを送っていた

その私からのメッセージをmが読むことはなかった

その日から今日で2か月が経つ・・・・

はやい・・

こんなに早く時が過ぎると思わなかった

2か月前のこの時から私の時間は止まったまま

私の部屋も全てがあの日から止まったまま・・・

履かれることのないmの大事なスニーカーとサンダル

使われることのないお揃いのマグカップとコップ

拭かれることのないお揃いのバスタオル

着られることのないTシャツ

使われることのないコンタクトケース

磨かれることのない歯ブラシ

火を付けてもらうことのないキャンドル

剃ってもらえることのない髭剃り

食べてもらえることのない高原で購入した瓶詰のピクルス

滑ってもらえることのない2人でおふざけで購入したピンクのソリ

そして・・・

もう二度と一緒に寝てもらえないベッド

今は1人で寝ているベッド

こんな思い出のm達のモノに囲まれて生活している私・・

mとのモノは何一つとして捨てない大切な大切な私の宝物

会いたいよ

こんな日が来るなんて・・

やっぱり会いたくて仕方ない・・・・・

著者のRie Akiyamaさんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

最悪な私の今日・・story62