朝、目が覚めると密室でした。

<

4 / 4 ページ

次話: 朝、目が覚めると密室でした。 後編
著者: Shirabo Shirabo
ありがとう。
心からそう思うと、なんだか目頭が熱くなった。
その瞬間!
素敵なアイデアが脳裏に浮かんだ。
ウソップ寓話の北風と太陽を皆さんはご存知だろうか
旅行者の上着を脱がせたのは
突風を浴びせるのではなく
暖かい太陽の日差しだった。
強引な手段ではなくあくまでも任意であることが大事なのだ。
ちなみに北風さんと太陽さんが競ったら
圧倒的なエネルギー量の差もあるし
北風さんは突風浴びせるしかないんだから
フェアじゃないなと思うのだけれど
今回の話には関係ないので伏せておく。
素敵なアイデアというのはやはり
無心になって感謝の気持ちを持ってはじめて
生まれてくるのだろう。
そうだ。よくいうではないか。
押して駄目ならひいてみろ!って。
ドアノブに手をかけ引いてみた。

とれた
こうして私は
東京のど真ん中の一室で
脱出不可能の密室に閉じ込められた
続く!!

著者のShirabo Shiraboさんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

朝、目が覚めると密室でした。 後編