タイミーをインターンシップ集客の新たな手法に ー入社前の「体験バイト」でミスマッチを防ぐ
現在、コロナ禍で合同説明会やOB•OG訪問が実施できず、新卒採用に課題を抱える企業が多く存在します。北部九州・山口で65店舗のホームセンターを運営する株式会社グッデイは、すぐに働けてすぐお金がもらえるスキマバイトアプリ「タイミー」を活用し、長期人員の採用につながるインターンシッププログラムを実施することを決定しました。地方企業における採用の課題とは、そしてそれを解決する手立てとは何か。今回は協業する株式会社グッデイ代表取締役社長 柳瀬隆志氏、株式会社タイミー代表取締役 小川嶺の両代表による対談を通して紐解きます。
小川:この度は対談の機会をいただき、誠にありがとうございます。私個人としても、インターンシップでタイミーをご利用いただくような取り組みは前々から実施してみたかったので、今回は良い機会をいただけたと思っております。本日はよろしくお願いいたします。
柳瀬氏:どうぞよろしくお願いします。
グッデイでのタイミー利用
小川:新型コロナウイルスの影響で新卒採用をとりやめるような動きも見られますが、御社はいかがですか?
柳瀬氏:ホームセンター業界では、コロナは意外とプラスに働いています。人手不足の状況なので、逆に今のうちに採用を強化しておかないとという状況ですね(笑)
きちんと自社の魅力を伝えていき、自社に必要な人材の流失を防ぎたいですね。
小川:なぜホームセンター業界は好調なのでしょうか?おうち時間でのDIY需要などですか?
柳瀬氏:DIY需要というよりは、家の不調が気になる人が増えてきているのが理由かなと。それこそお家にいる時間が増えてきているので、床板が剥がれそうだとか壁が汚れているとかを直す需要だと思います。昨対比でも20~30%ほどの売り上げ増になっています。
売り上げが好調な一方、コロナの影響で突発的な人手不足に陥りまして、7月頃にタイミーの導入を決定しました。欲しい時に欲しい分だけ人手を呼ぶことができるタイミーさんのおかげで、非常に助かっています。
特に台風10号の上陸が報道された9月頭には、ベニヤ板等台風被害対策アイテムをお買い求めのお客様が殺到し、店頭が軽いパニックに陥りかけたことがありました。しかしタイミーさんで人手を確保することで、過去最高売り上げの1.5倍の売り上げを記録しました。
小川:グッデイさんは、タイミー上での募集件数でもかなり上位を占めていらっしゃっています。いつもご利用ありがとうございます。グッデイさんのように、突発的な人手不足が発生するような企業さんには、タイミーはマッチしやすいですね。
グッデイの新卒採用における課題
小川:御社の新卒採用における課題は、どのようなものがありますか。
柳瀬氏:これまでは、某大手2大就活サイトの活用に手法が偏っていました。2.3回ほどの面接や説明会ではなかなか理想的なマッチングが図れず。インターンシップも実施してはきたのですが、店舗で実際に働いてもらうわけではなく、会議室での模擬体験にとどまってきました。
実店舗でのインターンシップとなると簡単には実施できなかったものでしたので、非常に楽しみなやり方だと。会議室では学べないようなことが実店舗にはたくさんありますしね。
小川:地方部だと都市部への学生の流出が課題だとよく聞きますが、お話を聞いているとそもそも学生に認知してもらえないことと、面接や説明会でのマッチングの質に課題を感じていらっしゃるのかなと感じました。
柳瀬氏:そうですね。まず認知の部分でお話しすると、安心・安定を求める大手志向の学生が増えてきている中で、グッデイのことを知ってもらう機会を得づらいことが課題として大きいです。合同説明会も機能していない中で、グッデイで働くとはどういうことなのかを知られないままにスルーされてしまうことが多く、タイミーは自社の認知を拡大する良い機会になるのかなと。
学生さんとしても、アルバイトで信頼があるタイミーでインターンができるとなると、気軽に申し込みやすいのではないでしょうか。
今現在、就活時期になると慌てて普段は接点のない某大手就活アプリを入れるような風潮がありますが、少し不自然ではないかと個人的には思っていました。普段のアルバイトの延長で、信頼のある媒体で自社のインターンシップを伝えられるのは良いですね。
小川:確かに従来の形だと、普段から慣れ親しんでいる親密なサービスではないからこそ、第二の自分を作ってしまうような感覚がありましたよね。
柳瀬氏:独特の文化だと思います。また、名の知れている大手企業に入った方がえらい、みたいな風潮がありますよね。これも独特だなと。
先日九州経済フォーラムに参加させてもらう機会がありまして、徐々に「DXといえばグッデイ」という評価を得つつあるなと感じているのですが、学生にはそういった印象が無く。
東京に行かなくたって先進的でやりがいのある仕事はできるのに、ホームセンター=小売業の印象が強くて知ってもらえないことが多いですね。やりたいことができる環境で働けるのが一番だと思うので、今の風潮を変えたいと感じました。
タイミーを新卒採用の新たなチャネルに
小川:他に今回のインターンシップに期待することはありますか?
柳瀬氏:入社後のミスマッチを防ぐ目的ですね。私自身を振り返っても、新卒時は商社に入社しましたが、商社(*)ってどんなことをするのかよく分からないまま就職活動をしていました。もちろん国際的な仕事・プロジェクトの話はなんとなくわかりますが、具体的な業務はなにがあるのかとか、人間関係はどうかとか。幅広い年齢層の人と働くなんて全く実感が湧かなかったですしね。
入社後も、当初イメージしていた商社マンの仕事からはかけ離れたこともしていましたし、入ってみないとわからないですよね。
(*)柳瀬氏は大学卒業後、三井物産株式会社に就職
小川:自分も現在23歳で本来ならば新卒一年目として働いている代で、就職活動も経験しました。その際、会社のざっくりとした印象しか分からないままだったので、学生が本当に働くことに対するイメージを掴めているのかには自分も疑問がありますね。
タイミーは就活だけでなくアルバイトの採用の部分でも、ミスマッチを防ぐような採用を実現してきています。様々な職場で経験を積んで、自分に適したアルバイト先を選んでいただければと考えています。
柳瀬氏:今年はアルバイトからそのまま採用に至る人も多くいらっしゃいました。やはり、ある程度現場で働いてもらった方がミスマッチなく、正規採用できるのだなと感じています。
学生さんの中には「福利厚生が手厚いか」を軸に就職活動をする人もいるらしいですが、制度なんて簡単に作れてしまいますからね。そのような上部だけで判断してしまうと、ミスマッチが起こりやすいです。
小川:タイミーは会社と会社を比較し、相対的に評価することを可能にさせるとも考えています。今回の取り組みを様々な企業様に広げることで、学生さんが本当に自分に合った会社を選べるようになれば嬉しいです。
インターンシップでのタイミー利用
「グッデイインターンシップ」の案件をタイミー上で公開。大学生ユーザーとのマッチングを図ります。
<対象者>
1タイミー をご利用いただいている大学生ユーザー。
2すでにグッデイ社のインターンシッププログラム(座学)に参加している大学生。
<具体的な業務>
商品の陳列、お客様対応、販促施策の補助
<業務を通じて学べること>
お客様がホームセンターに期待している事が分かる
Ⅰ:グッデイならではの接客スタイルが学べる
Ⅱ:グッデイがお客様に愛される仕組みが学べる
Ⅲ:店舗で働く従業員のリアルな声が聴ける
タイミーをご利用いただくことで、学生はスケジュールに縛られることなくスムーズに実店舗での業務体験を受けることが可能になります。
タイミーとは
「タイミー」は「この時間なら働ける」人と「この時間だけ働いてほしい」企業をつなぐスキマバイトアプリです。働き手は応募や面接がなく、働きたい案件を選ぶだけですぐに働くことができ、勤務終了後すぐにお金を受け取ることができます。
企業は来て欲しい時間や求めるスキルを登録するだけで、条件にあった働き手が自動マッチングします。
株式会社タイミー代表取締役 小川 嶺
1997年4月13日生まれ。高校生の時に起業に関心を持ち、リクルート/サイバーエージェントでのインターンを経験。2017年8月にアパレル関連事業の株式会社Recolleを立ち上げるも1年で事業転換を決意。2018年8月10日よりスキマバイトアプリ「タイミー」のサービスを開始。「一人一人の時間を豊かに」というビジョンのもと、様々な業種・職種で手軽に働くことができるプラットフォームを目指す。
株式会社グッデイ 代表取締役社長 柳瀬隆志
1976年福岡生まれ。2000年東京大学経済学部卒業後、三井物産株式会社に入社。2008年嘉穂無線株式会社へ入社、2009年社長室長、2010年に営業本部長を歴任したのち、2011年には株式会社イーケイジャパンの代表取締役社長に就任。2013年、嘉穂無線株式会社代表取締役副社長を経て、2016年に株式会社グッデイ(嘉穂無線株式会社より社名変更)の代表取締役社長に就任。現在に至る。
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ