8年かかった誕生秘話!町工場が発信する!バーチャル・オンライン・リアルで未来を切り開く、新たな展示会!小さな企業がコロナ禍において、VR工場見学DXで受注を加速した秘話
「大阪の町工場が減少する」「近隣アジア諸国の躍動」「リーマンショック」「事業承継問題」「コロナ問題」、世界のものづくりを支える大阪はどうなる!!自分たちで解決していくしかない、そして”発信する大切さ”を実現できるまで8年を要しました。
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”起業するまでの道のり”
私(目黒充明)は、思い起こせば、20数年前大阪を捨てて、東京で仕事をするようになりました。捨ててとは、大げさですが、大阪でのビジネスには魅力を感じず、ビジネスの中心である東京で大きな仕事や魅力あるビジネスを体験したいと思いました。電機メーカーの商社を14年勤め9回の転職人生が始まりました。外資系ソフトウェアメーカー、ライブドア、製造メーカー、独立、上場企業、ベンチャー企業等で働き東京であらゆるビジネスを体験し学び、改めてマインド・志の大切さを実感しました。そして、東京の12年単身生活を終えて9年前に大阪へ戻ってきて、起業。その後、製造業のリアルを思い知り、改革したい想いを抱いて今回2か月間で企画から実施まで行った「OSAKA町工場EXPO2020」誕生までの秘話を語ります。
”製造業の実態を知る”
東大阪に戻ってきて、びっくりしたのは、製造業が半分に減っていたことでした。私からみて、その理由は、ビジネス文化が変わっていないのではと思いました。本当にそうなのか、1年かけて約1,000社の製造業社長との名刺交換を実施、確認しました。結果、仕事の状況は、2次受け3次受け、営業せずにFAXから注文書が流れてくるのを待っている。仕事の良し悪しは景気のせい、環境は3K(キツイ、汚い、危険)20数年前とは、変わっておらず、ビジネスは進化していない状況でした。この文化を変えれるのは一筋縄でいかないことを実感しました。
”経営者の本音を知る”
さらに、経営者の本音を聞いて見たいと思い、経営者の勉強会に参加して経営者の心理を探りました。課題は、古い文化から脱出できない状況と町工場の考えで経営という観点からビジネスを考えられないということでした。
但し、ものづくりに対する気持ちは変わっていなかった。
ものづくりに対する真摯な考え・技術力、そして、好きな人になった人のためには、後先考えずに支援するという心は、昔のままでした。
ここの心があれば、あとはビジネスのしくみを少し変えてあげるだけで
チャンスがあると思い、新たなビジネスの提案を行い、改革を進めました。
”2015年クラウドファンディングを実施”
それから、少しづつチャレンジしたいことを積極的な経営者と協力して新規事業を検討しました。自社製品を作ることにしましたが、問題がありました。東大阪の製造業は横受け文化のため切る、曲げる、メッキ、組み立てと分業になっており、自社で最終製品を作るという概念がないため、デザインや商品企画に弱いことを知りました。そこで、自分が商品を企画して、色んな企業が参加して自社製品を開発しました。いきなり販売は、難しいということで、クラウドファンディングに挑戦しました。それは、どんな板でもテーブルにするという脚「LeguRAKU」です。(詳細は、URLをクリックください)当時は、クラウドファンディングがスタートしたところで、クラウドファンディング自体を理解してもらうのが大変でしたが、ファンを増やしたり、商品を共感してもらう、プロモーションができる、マーケティングができる、そして、資金を先に集めるといった新たな手法を経営者に知ってもらうことが少しできました。目標も達成し、商品を扱いたいという業者も現れ、商品をエンドユーザーへ届けるまでの流通経路も勉強することができました。
https://www.makuake.com/project/legraku/
"行政事業と地域企業との取り組みの難しさ”
それから、行政と民間企業の関係はどうなっているかを知るため、花園ラグビー場がワールドカップの試合会場に決まった、2015年に東大阪が活況づくと考え、世界に注目されるタイミングで企業PRができないかと思い、行政の観光部会に参加するようにしました。1年かけて行政へ企業ツアー等を提案しましたが、良い提案ということだけで何も進むことができなかったのが結果でした。行政と企業間には、まだまだ協力して連携できていないのが実感しました。それから、行政のキーマンや各組織団体への信頼関係構築が必須と気づきました。
“経営者が地域における新たな取り組みを実施”
信頼関係を構築するには、まず自分たちのできる活動をしていくことが第一だと考え、色んな取り組みを始めました。まずは、市民祭りへの参加を決め、子供達にものづくりの楽しさを伝えようと、経営者のみんなで企画を考え出展しました。ステンレス製で簡単に作れるロボットや金属プレートに自分の名前を刻むキーホルダー、ハンカチに好きな文字を印刷できる体験などを色々なものを企画しました。結果、たくさんの子供たちと親御さんたちが楽しんでもらえることを実感しました。親子で教えあい、そこには笑顔があったり、同じロボットを4回も作る少年が現れたり、純粋にものづくりの楽しさや大切を改めて知ることができました。経営者のスタッフも予想以上の来場者が多く休む暇もなく、子供たちとコミュニケーションを取り、日頃味わない体験をすることができました。また、普段ものづくリをしているだけで、エンドユーザーとの触れ合う大切さを学んだ経営者もたくさんいました。そして、高校生には、近場の中小企業を知ってもらうために、「魅力ある仕事説明会」を企業が50社以上集まり夏休みに生徒さん、親御さんに各社の詳細な仕事内容を説明しました。高校生に色んな仕事があることを気づいてもらい、親御さんも大手だけでなく、中小企業にもたくさん良い会社があることを理解いただく一歩となりました。また、大学生と中小企業を研究するゼミ生と「働き方改革」ついての共同研究を実施しました。大学生たちが、中小企業へ行き、インタビューするというものです。経営者へのインタビュー、社員へのインタビューとそれぞれ立場が違うところから、本音を聞き出し、プレゼン発表するというものでした。学生さんの報告では、残業が減って良かった社員と残業が減って収入が減って困った社員がいることを知り、立場が違うと「働き方改革」の意味が違ってくるという内容でした。結果、経営者の観点からだけでは気づかない、新たな発見をすることがいくつかありました。今後、大卒の方が中小企業を選んでもらえるにはまだハードルが高いですが、引き続き共同研究を行い、中小企業にも就職してもらえるような企業に成長したいと経営者の意識を変えることができました。そして、行政の取組として、昨今の大雨、台風の気候問題で、企業がBCPについて再認識してもらうために行政の危機管理室と連携をとり、地域のハザードマップの勉強とBCP計画策定の勉強会を3回に分けて実施しました。思った以上に各社意識が高く、約100社の企業に勉強いただきました。この活動を通して、防災の地域連携や会社継続の対策を知ってもらえることができました。そして、行政との新たな協力関係を作ることができ、日々情報交換することができるようになりました。そして、約3年間の活動報告を行政の経済部に報告を行い、自由に意見交換や本音を話す段階まできました。ただ自分たちがやりたいことを訴えるのではなく、自分たちがまず、何ができるかを知り、そして実行し、報告し、改善していくという当たり前の活動を行うことで、地域連携の信頼を築いていくものであることをみんなで認識することができました。これから、ようやく、行政、学校、企業、地域との新たな連携関係のスタートを切ることができた思い、未来が明るくなってきた気がします。そして、自分達一人づつが意識してやっていくことが大切であることを各経営者に浸透し始めました。
“コロナショック”
そして、コロナ発生!私の会社及び仲間の製造業は、売上が半減しました。皆、リーマンショックを経験していたため、資金繰りの対応が早く最悪の事態は免れました。しかし、先行き不安なのは、変わりはありません。そして、皆でどうしようかと議論になりました。このままでは、コロナが落ち着いてもすぐに仕事は増えることはない、今何か攻めることが必要であり、新たな市場を探らなといけないのではということになりました。こんな時こそ、イノベーションを起こそうと皆んなの意見が一致しました。DXを使い、今までにない自分達を発信することで、新たなビジネス連携を作ろうと考えました。お客様は何を見たいのかという中で、私が工場見学をバーチャルで見せたらどうですかと提案しました。しかし、工場を見せるのは、御法度の文化があり、経営者に見せても大丈夫ですかと尋ねたら、見せても真似はできない、全部見せてもらっても大丈夫だという回答が返ってきました。そして、いつでもどこでも、工場バーチャルツアーが見学できる、展示会を企画し、7名の経営者に賛同いただき、実施する目処がたちました。賛同いただいた、皆様には感謝しかありません。
<7名の経営者>
“仲間の支援”
早速、スタートさせるにも、私一人ではできないため、今回私のシェアオフィスのWeWorkのメンバーに相談しました。WEB制作、撮影担当カメラマンと仲の良いメンバーに声をかけまして、「これはおもしろい」「こんな時こそ大事なこと」と共感いただき、予算もない中、賛同してくれました。予算がないため、1日3件の撮影の強行スケジュールでした。それでも、現場に行けば、「工場萌え」で大変なことを忘れ、仕事に没頭し、楽しい時間となりました。WEBチームもモバイルファーストを中心にデザインを考えていただき、古き良き時代の工場感と現在にマッチするデザインにしていただきました。そして、ネーミングを「OSAKA町工場EXPO2020」に決めました。実際は、来年開催の予定でしたが、コロナの猛威がすごくなり、期間が遅れるだけで、参加した経営者の新規受注も延びてしまうことは、あっては行けないと思い、今年中に実施するぞと全員の気持ちが一致して、2ヶ月という短い期間で全員が休みなく対応いただき、11/18無事にスタートすることができました。
<運営チーム>
左から 撮影担当:cloud9foto 寺田雄 一
バーチャル担当:@Mine 辻田友彦
運営責任者:MP-Strategy 目黒充明
WEB担当:ビットアクル 北村卓也、新堂拓真
【OSAKA町工場EXPO2020】
“今後に関して”
おかげ様で、今回は、国内市場でスタートしましたが、来年以降はオリンピックを開催されるため他言語対応を進め世界に発信する基盤を作って行き、新たなものづくりの喜び・働く気持ちを伝えて行きたと考えています。そのあとには、大阪万博が2025年に実施されます。万博に協賛できるのは、大企業であり、PRはしっかりできますが、大阪の中小企業がしっかりPRするのは非常に難しいと思います。従って、このVREXPOの仕組み充実させ、2025年までに準備を使い、小さな企業でも全世界にアピールできるサイトにしていきたいと思います。
「MP-Strategyについて」
MP-Strategyは、中小企業の販売促進のコンサルティング、VR・バーチャルツアー制作(happypano.work)
中小企業支援ポータルサイト(happynaru.work)の運営を行っています。
【会社概要】
会社名:MP-Strategy
所在地:本社、東大阪市花園東町2−16−4
オフィス:大阪市中央区難波5-1-60なんばスカイオ27F
代表者:目黒 充明
プロフィール:https://profile.ameba.jp/ameba/mps123/
創業:2013年1月
会社URL:https://mp-strategy.com
VR・バーチャルツアー制作サイト
中小企業支援ポータルサイト運営
(働き続けたいと思える、ハッピーな会社を応援する)
事業内容:営業支援、販売促進支援、VR・バーチャルツアー制作、ポータルサイト運営
以上
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