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シングルマザーなど困難下にある方に製品を贈る第一三共ヘルスケアの取り組み。「9.5万個寄贈」の数字が映し出す社会課題

著者: 第一三共ヘルスケア株式会社


第一三共ヘルスケア株式会社は、サステナビリティ活動の一環として、ひとり親世帯などの方に化粧品を届ける「コスメバンク プロジェクト」に参画している。

「コスメバンク プロジェクト」とは、一般社団法人バンクフォースマイルズが運営する、化粧品をひとり親世帯など経済的困難を抱える方に無償でお届けするプロジェクトである。今年5月には、春夏ギフトの配送を開始しており、第一三共ヘルスケアからも製品寄贈を行っている。

そこで今回は、当社のサステナビリティ推進マネジャー 古市亜美に、プロジェクトの活動状況とその想いを聞いてみた。

「コスメバンク プロジェクト」とは―

女性と企業、そして地球環境という、社会全体にとっての課題を解決することを目指すプロジェクトで、一般社団法人バンクフォースマイルズが運営している。活動内容は、品質には何ら問題がないものの再販売の難しくなった良品を参画企業から募り、経済的困難を抱える方に年に2回配布する、というものである。2021年12月に始動し、今回の春夏ギフトが4回目となる。

回を重ねるごとに参画企業数は増えており、2022年12月に配送した3回目のクリスマスギフトでは、約3万世帯のひとり親世帯や児童養護施設を利用している方など経済的困難を抱える方のもとに届けられた。














第一三共ヘルスケアは、本プロジェクトの想いに賛同し、2022年から参画。同年は合計約9.5万個のスキンケア製品を寄贈し、ギフトとしてお届けすることができた。

しかし、本プロジェクトに貢献できた一方で、古市は「9.5万」といった数字の大きさから、“あること”を感じたという。

古市「多くの方にギフトをお届けでき、お役に立てたことは心から喜ばしいことです。しかし、9.5万個もの製品を必要とされているということは、それだけ多くの方が大変な思いをされているということで、社会課題としての深刻さを実感しました」

40社が同じ志をもって社会課題解決に取り組む―

古市「きっかけは、社員を通じて『コスメバンク プロジェクト』の紹介を受けたことでした」


プロジェクトの内容は社会的意義がとても大きく、当社の企業理念にも合致していたため、すぐに参画を決意することとなった。

古市「当社は市販の医薬品やスキンケア製品などを販売しており、生活者の方との距離が近いメーカーです。だからこそ、自社の製品を通じて経済的に困っている方の力になれるということは、大変嬉しいことだと思っています」


また、1社だけでなく、参画企業である40社ものメーカーと垣根を越えて一丸となることにも、大きな意義を感じるという。

古市「ひとりや1社でできることには、提供できる数にもお届けできる範囲にも限界がありますが、参画企業が増えれば増えるほど大きな取り組みができます。異なるメーカーであっても、同じ志を持って社会課題に取り組めるということも、非常に素晴らしいと感じます」


担当者の熱量を上げた”ギフト”へのこだわり―

社会的意義の大きさから「コスメバンク プロジェクト」への参画を決断したが、さらにプロジェクトの裏側を知るにつれ、担当者の熱量も大きくなっていく。

古市「プロジェクトを運営しているバンクフォースマイルズにヒアリングを重ねていくなかで、設立の経緯や代表の想いの強さを知ることができ、プロジェクトへの本気度を感じました。このことがプロジェクト参画への後押しとなりました」


また、その他にもプロジェクトにおける丁寧さがうかがえる点があったという。

古市「『コスメバンク プロジェクト』は、メーカーの製品をただ集めてお送りしているわけではないという点もとても魅力的でした。プロジェクトでは、予めお送りする方々に必要なもの、欲しいものをアンケートで聞き取り、なるべくご希望に沿った製品をお届けしています。ギフトをそれぞれ包装する際、その組み合わせは約120パターンにも上り、手間をかけて“ギフト”を作成し、受け取る方々に本当に喜んでほしいという想いが込められていることに感銘を受けました」

たくさんのお喜びの声が原動力に―

ギフトを受け取った方から、「コスメバンク プロジェクト」の事務局を通じてたくさんの喜びの声が届いた。

「今すぐ必要なものが入っていて嬉しい」という「コスメバンク プロジェクト」ならではの言葉をはじめ、「こんなにいい品をいただけて自分をもっと大事にしていいんだよというメッセージのような気がして嬉しかったです」、「自分のことは後回しの生活でどんどん心も荒んでいましたが、今日は一気に心が潤いました」、「自立して好きなコスメが買えるようこれから頑張っていきます」など、前向きな言葉も多く寄せられたが、なかでも、古市には特に印象に残っている言葉があるという。

古市「メイク用品に対する声が多いなか、『普段やらない、できないスキンケアもやってみたらテンションが上がり、苦手な人づきあいも楽しみになって、より一層仕事や自分磨きを頑張ってみようという気持ちになった』という言葉が印象に残っています。製品へのお喜びの声のみならず、スキンケアをただの“作業”としてするだけではなく『心が明るくなる』、『心にも肌にもプラスになるようなアイテム』だと思ってもらえたことが嬉しかったです。何よりも、ギフトを通じて、当社製品によって使用者の心を動かすことができたということに感動しました」


さらには、“社内報”という形で社員に取り組みを紹介したところ、嬉しい反響があったという。

古市「社内報のコメント欄に『非常に感銘を受けた』という投稿があったり、年配の男性社員から『いい取り組みだね』と直接声をかけてもらったりすることもありました。

我々担当者だけではなく、また、性別や年代を超えて社員が自社の取り組みに関心を持ち、さらに自分のこととして喜んでくれるということは、エンゲージメント向上にもつながる取り組みだと感じました」

製品寄贈だけではとどまらない。継続的に生活者に寄り添う方法を模索―

しかし、一方で今後考えていかなければならない課題もある。

「コスメバンク プロジェクト」で寄贈している製品は、“再販売の難しくなった良品”であり、その在庫は削減に取り組んでいるものでもある。この課題に取り組むほど、寄贈できる数も減ってしまうことになる。

この点については、当社で製品寄贈が難しくなったとしても、何かしらの形でプロジェクトに携わっていきたいと考えているという。

古市「例えばですが、スキンケア講座やオーラルケア講座を開催するなど、情報提供とともにサンプルとして製品を直接お渡しする機会をつくることも可能だと思っています。単発では終わらせない、持続可能な取り組みにしていくことが大切だと考えています」


大切な情報を製品とともに届けて生活者に寄り添っていきたい――。当社のコーポレートスローガンである”Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ”を体現する取り組みとなるだろう。


これから第一三共ヘルスケアが担っていくこと―

当社ではサステナビリティ活動を推進するにあたり、全社部門横断型プロジェクトとなるサステナビリティ推進委員会を立ち上げ、社会課題と環境課題の二軸において精力的に取り組んでいく方針だ。

古市「当社には、生活者に身近でよい製品がたくさんあるので、その強みを活かした取り組みを推し進めていきたいと考えています。今回の『コスメバンク プロジェクト』に限らず、経済的困難な方、災害発生やその復興で大変な思いをされている方、そういった方々に製品を届けられるような活動をして、それを継続することが重要だと思っています。また、このような取り組みは、誰もが健康であり続けることのできる社会づくりに貢献する企業として、当社の姿勢を知ってもらうきっかけになると考えています。また、社員にも『第一三共ヘルスケアの社員でよかった!』と感じてもらい、やりがいや誇りにつながると信じています。そして、そのように感じた社員が、さらに取り組みを発展させていく循環が生まれれば、これ以上嬉しいことはありません」


今後も支援を必要としている人がいる限り、企業として何ができるかを模索して、その方々に寄り添うことを目指していく。第一三共ヘルスケアの挑戦は終わらない。


<関連情報>

◆第一三共ヘルスケア ニュースレター

「コスメバンク プロジェクト」を通じて、シングルマザーなど困難下にある方へお届け

春夏ギフトとしてオーラルケア製品を寄贈

URL:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/newsletter/info_npr_2305_00901.html


◆第一三共ヘルスケア株式会社について

第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ(※)の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。

現在、OTC医薬品にとどまらず、スキンケアやオーラルケアへと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。

こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。


※ 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ジェネリック医薬品・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。




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