突然のプロジェクトスタートでも「せっかくなら楽しくやろう」。今しか捉えられない生活者の気持ちを調査し続けて100回 担当者の想い
マーケティングリサーチ会社のクロス・マーケティングが毎週実施している「トレンドeye」では、その時々で話題になっているテーマについて“普段はなかなか聞かないけれど気になる生活者の微妙な心理・行動”を調査し、プレスリリースとして情報発信しています。2021年12月、調査開始から100回目を迎えました。
調査会社が自ら調査を設計・実施する「自主調査」を続ける理由、得られた反響について、担当リサーチャーの奮闘を交えてお伝えします。
トレンドeye特集ページ
https://www.cross-m.co.jp/report/trend/
突然のプロジェクト決定 どうせやるなら“楽しく”
きっかけは新型コロナウイルスの流行に伴い緊急事態宣言が発出された2020年春。まだ、どのくらいの影響があるのか全く分からない時期でしたが、何かしらの変化を求められる状況の中で、会社として情報発信を増やしていくという方針が決まりました。せっかくやるならマーケティングに関する情報をと思い、調査会社が自ら調査を設計・実施する「自主調査」を行うことになったのです。
ただ、急遽決まった自主調査、状況が常に変わる中で毎週情報を出し続けることは容易ではありません。メンバー全員で意見を交わし、このプロジェクトの開始が決まってから約1か月ほどで最初のリリースを迎えました。
Q:プロジェクトが始まった頃の心境を教えてください。
プロジェクトマネージャー 赤津:
「それまでの日常に、ぽっかりと空白ができたような時期でしたが、いまだからできることをやってみよう、せっかくやるなら楽しくやろう、今までにはなかったようなことをやろう、と考えていました。そのために、普段の調査ではなかなかきけない、自分たちが知りたいことをテーマにして、それを言葉として実感していただけるように伝えることを意識しました。一方で、毎週2回(※)のリリース継続していくことがほんとうにできるのか、みなさんに見てもらえるのか、不安もありました。」
クロス・マーケティング リサーチソリューション2部 部長 赤津美也
実際に得られた反響
7月には「お盆の帰省に関する調査(2020年)」を実施。帰省の有無だけでなく、その理由や“人々が気にしていること”をできるだけ具体的に聴取したこともあり、メディア露出をはじめ新規リード獲得など、多くの反響がありました。また、レジ袋有料化に関する調査では、「レジ袋がもらえなくなると、ゴミ袋を別途購入する必要があり不都合である」という生活者の本音を反映した調査結果が新聞をはじめテレビなどで大きな反響を呼びました。
Q:反響を受けて気持ちに変化はありましたか?
赤津:「この頃は、新型コロナに対する情報も徐々に増えてくるなか、第二波の襲来があり、短期間での収束は難しいのかもしれないという先行きの不安も大きくなりつつありました。そんな中、自分たちの試みに、想像もしていなかったような反響をいただけたことは、非常に励みになりました。暗いことばかりではないコロナ禍の日常の新しい側面を、いましか捉えられない生活者の気持ちとして、もっと発信していきたいと思うようになりました。」
「トレンドeye」オンライン会議の様子
プロジェクト開始から約2年。生活者の心理はどのように変化したか
反響が大きかったことから、今現在もプロジェクトが続いています。季節の行事系だけでなく「ペット」、「代替たんぱく質」、「動画の倍速視聴」など幅広いテーマについて気になる人々の微妙な心理・行動を聴取していくことに挑戦し続けています。チームメンバーは新卒2年目から部長陣まで様々な属性の人々で構成され、できるだけ多くの人にとって関わりのあるテーマや選択肢について毎回議論しています。
12月8日のリリースは、プロジェクト当初から定期的に聴取している「現在、してもいいと思う行動」の結果を分析しました。2020年6月から現在までの、人々の行動や心理がどのように変化しているか、その時々に起きた事柄と併せて考察しています。
新型コロナに対する「恐れ」から、知識や情報を伴った「慣れ」へ
「してもいいこと」の割合、過去最高値に近づく
-いま「してもいいと思うこと」に対する意識調査(2020-2021年)-
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20211208fixedpointsurvey/
変化の後の行動も追っていきたい
Q:今後のプロジェクトに対する想いを教えてください。
赤津:「この2年、生活や仕事だけでなく、社会の常識にまでも、新型コロナウイルスの影響による変化がありました。誰も知らない新型コロナウイルスと向き合う日常、からスタートしたトレンドeyeですが、これからは、変化が起きたあとの環境に、自分たちを含めた生活者はどう順応し、そこで何を考えるのか、楽しむ気持ちは忘れずに、追っていきたいと思います。」
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※2020年12月までは週2回、2021年1月から、週1回のペースで調査結果を公表
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