「好きなスポーツや運動が、上達する喜びを教えてあげたい。」人間の”ライフコンディショニング”を主眼とした「 HYPhysio. Lab. ( ハイフィジオ・ラボ ) 」開業ストーリー
2021年6月27日(日)、西麻布に、性別や年齢、運動のレベルを問わず、その人の潜在能力、マインドを最大限に引き出すプライベートレッスンを提供する「 HYPhysio. Lab. ( ハイフィジオ・ラボ ) 」がオープンした。
「HYPhysio. Lab.」を運営するBody Works株式会社の代表である河井は、現在もアメリカンフットボールのアサヒビールシルバースター、日本大学バスケットボール部といった、スポーツチームの帯同トレーナーとして活動をしている。アメリカの大学を卒業後、日本に帰国し、それ以降25年間ずっと行っているライフワークだ。アメリカンフットボールW杯には、日本代表トレーナーとして3度出場している。
スポーツチームを担当するにあたり、大切にしていることは、チームという大きな枠組みでは『勝つ!』ということ。選手一人ひとりで言えば、その選手が上手くなる、速くなる、強くなる、賢くなることで競技力をアップさせること。スポーツは、フィジカル・メディカル・メンタル・テクニカルで構成されている。競技によっては半分コーチ的な役割も果たすが、主に河井が担当するのは、フィジカル、メディカル、メンタルの部分だ。フィジカルとメディカルは相反する部分があるが、メディカル面でサポートする時は、怪我をしてつらい時期にあるメンタリティーを汲み取り、極力優しく接することを心がけたり、選手によってキャラクターを180度変えて臨んでいる。キャラクターを変えることはトレーナーの仕事上必要なことで、長年やっているうちに、自然と身についた。
■スポーツ大好き少年
幼少期から身体を動かす事がとにかく大好きで、暇さえあれば自宅近くのグラウンドで身体を動かすという毎日。いつも行っていたグラウンドでサッカーと出会い、毎日サッカーに没頭した。高校はサッカーの強豪校に進学し、自分よりうまい選手ばかりの環境で、冒険心や反骨心を剥き出しにし、先をいく選手たちに毎日のように勝負を挑んでいた。高校1年生のある時、練習試合でダイビングヘッドをしようとしてボールへ飛び込み、相手選手2名と接触。鎖骨骨折という大怪我を負ってしまった。しかし、完治するまでの時間に無駄を感じ苛立っていた河井は、1ヶ月で練習に復帰したものの、すぐに再骨折を繰り返し、結果的に復帰するまで8ヶ月という期間を過ごすこととなる。復帰までの8ヶ月間、当時の監督から言われたリハビリ内容がずっと同じだったことに対し、高校生ながら「もっと早く戻れる手段やアドバイスがあるのでは?」「怪我の専門家のアドバイスが欲しい」と自然と思うようになっていた。この大怪我がきっかけとなり、河井はトレーナーに少し興味を持つことになる。
■夢を追いアメリカへ
怪我の影響もあり、高校で目覚ましい実績を残す事もできずに卒業。しかし、『プロサッカー選手になリたい』という夢を捨てきれず、日本の最高峰であるJFL(まだJリーグは発足前)のチームにチャレンジしたが、良い話はなかった。あるチームからは、選手ではなくスタッフとしてどうかというオファーは貰えた。大怪我の経験から、トレーナーへの興味は少しあったが、やはりプロサッカー選手になるという夢を諦めきれず、アメリカに渡ることを決断した。東海岸にあるウェストバージニア州でサッカーに没頭し、ウェストバージニア州代表に選ばれ、地元メディアからの取材や他大学から移籍のオファーなど、日本では考えられなかったほど注目をしてもらえた。そんな全盛期に、憧れを抱いていた西海岸の大学へ移籍。そこはミックスカルチャーの国アメリカならではの多人種チームだった。アフリカ人選手の奇想天外な動きに仰天し、ヨーロッパ人のテクニックに驚き、南米人の貪欲さ、アメリカ人の豪快さに触れ、どうやったらあのような動きが出来るようになるのだろう?と考えるようになった。そんな中、河井はまた怪我をしてしまう。
高校時代の大怪我が頭の中を過ったが、ここはスポーツ大国アメリカ。ATC(アスレティックトレーナー)が時には優しく、時には厳しく指導してくれる。この時、選手にとってトレーナーの重要性を実感した。
「プロサッカー選手になる!」という夢を追いかけて渡米したが、国籍の問題もあり大学選抜からは候補から漏れた。さらに、1万人規模のトライアウトも、最終選考まで残ったが、合格することは出来なかった。そこでプロサッカー選手の夢を諦め、河井はトレーナーの道を模索し帰国した。
■トレーナーとしての人生の始まり
日本へ帰国後間も無く、トレーナーの道を模索した。しかし、当時の日本にはトレーナー文化など存在せず、トレーナーの会社も関東に1社、関西に1社のみだった。関東のトレーナー会社へ就職が決まり、トレーナーとしての第一歩を踏み出した。その企業が偶然にも、アメリカンフットボールに精通している企業で、入社当時からアメリカンフットボールの現場に行かせてもらえた。自らの怪我の経験から、『勝てるトレーナー、勝たせるトレーナーになろう!』という想いを持ち、仕事に打ち込んだ。
数年が経過した頃、少しづつ経験値が増えてくると、生意気にも自我が芽生え始めた。
「これでいいのか?もっとこうやった方が良いのでは?」と沸々と疑念のようなものが溜まっていた。自然と、”自分のやり方”を考え始め、会社組織との考え方の相違により、転職を決意した。しかし、やはり次の職場でも、徐々に考え方の相違が生まれ、1人だけ自分のやり方を貫き通してしまう。そんな状況で長続きする訳もなく、誰にも迷惑をかけない方法として起業を考え始めた。
■独立を決意
もちろん、今までお世話になった方々からの学びがあっての自分なのだが、その自分のやり方や考え方にも多少の自信があり、「チャレンジしてみたい!」という気持ちが優勢になり始めた。やるからには、世の中に無いものを提供したい。今までスポーツの現場で培ってきたトレーニング方法やリハビリ方法、治療方法をかき混ぜながら独自の手法を必死で考えた。そして、性別や年齢、運動のレベルを問わず、その人の潜在能力、マインドを最大限に引き出すプライベートレッスンを提供する「 HYPhysio. Lab. ( ハイフィジオ・ラボ ) 」を西麻布でオープンした。
■勝たせるトレーナー
現在は、良くも悪くも、誰もがSNSなどでトレーニング方法も拡散することができ、誰でもその知識を得ることができる。そして、どのトレーニングが正しいのかという論争が起こっている。その答えは、『どれも正しく、どれも間違いである』だと河井は言う。本来トレーニング治療は固有のものであり、万人に同じものを提供するものではない。骨格、人種、荷重タイプ、性別、レベルなど、個人に合わせ1人ひとりの状況や状態によって、その場で判断していくものだと考えているからだ。1つの手法を選手に押し付けることはできない。なぜなら、その人が持っている可能性を伸ばし、トレーナーとしての志である『勝たせるトレーナー』を目指す河井の想いに反することになるからだ。
そしてもう1つ、長い間スポーツ界でトレーナーを努めてきて、わかったことがある。コンディションの重要性は、アスリートも一般の人も同じであるということだ。ステージは違えど、生活・活動・仕事をするという意味では同じ。むしろ、アスリートは体調不良やコンディション悪の振り幅が大きい分、原因は分かりやすく改善しやすい。しかし、一般の方々は、原因を見つけにくく、コンディションの改善が難しいのではないか。「 HYPhysio. Lab.」は、老若男女関係なく、人間の”ライフコンディショニング”を主眼としている。
■ライフコンディショニング
健康とは一体何なのだろう。死なないこと?ダイエットをして痩せること?毎月100km走ること?その目的は人それぞれで様々なのだ。元気である、エネルギッシュである、痛いところが無い、行きたいところへ行ける、美味しいものを食べられる、自由に動くことができる身体を維持する、致命的な怪我無く成長する、パフォーマンスアップ。それぞれの目標・目的に合わせて調整する、コンディショニングの重要性が浸透することこそが、重要だと思っている。コンディショニングと予防医学としてのトレーニングという観点から
ものを考えてトライし続けたいと考えている。
■子供たちに届けたい想い
自分達が子供の頃、怖かったことや嫌だったことなど、脳への刺激が強かったことは深く覚えていないだろうか。いわゆる”トラウマ”である。逆に楽しかったことや嬉しかったこと、大きな環境の変化なども深く覚えているはずだ。これらは、非日常的な刺激が脳へ加わり、強く記憶として保存されたということである。スポーツや運動にも、ワクワクやドキドキ、興奮や刺激という、心や脳を揺さぶるものがあると河井は思っている。現代社会、特にコロナ禍の昨今は、部屋に閉じこもりがちな子供も増えている。そんな子供たちに、感動や刺激を与えたい。子供達には将来や未来があり、受ける刺激の種類によって、どの方向へも進むことが出来る。好きなスポーツや運動が、上達する喜びを教えてあげたい。その小さな取り組みが、やがて大きな実をつける事になると信じている。
■河井 洋次
・1997年6月~ (株)BIGBEAR入社
・2016年4月~ (株)JPEC Tokyo 取締役就任:パーソナルトレーニングのトレーナーと鍼灸院を開設(院長)
・2021年6月- Body Works(株)を創業
<資格>
国家資格:鍼師 178222号、灸師 177946号 取得(2008年)
サッカー、アメフト、ラグビー、バスケットボールなどのプロスポーツチームを中心に、19年間で約20チームのマネージメントとトレーナー業務を担う。スポーツチームのコンディショニング・ダイレクター、トレーナー、ストレングスコーチ、または治療家とし て携わった経験を、今後の予防医療と健康寿命に役立てるため、2021年起業。
■企業情報
会社名 : Body Works株式会社
住所 : 東京都三鷹市下連雀2-14-24
代表取締役 : 河井 洋次
事業内容 : フィジオセラピーを中心としたパーソナル健康事業
■店舗情報
店名 : HYPhysio. Lab. ( ハイフィジオ・ラボ ) https://hyphysio.com/
住所 : 東京都港区西麻布4-10-3 blooming西麻布 B1 C
連絡先 : 03-5962-6420
営業時間 : 8:00〜19:00
定休日 : 日曜日
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