もはや他人事ではない! 著者が語る、ビジネスと「脱炭素」
RAUL株式会社の江田健二代表下、敬称略)が書いた『2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな!』が、2022年1月28日に株式会社P H P研究所から刊行されました。I T革命以来の大転機といわれる、脱炭素社会への転換。世界の流れが大きく変わり始めるなか、著者は「日本企業もそこで働く人々も、今、行動に移さなければ大きなチャンスを逃すことになる」と危機感を抱きます。なぜ、ビジネスパーソンに「脱炭素」なのか。そこに込められた想いをインタビューしました。
SNSでも議論が炎上。錯綜する「脱炭素」への道
-なぜいま、本書を執筆しようと思ったのですか?
江田 ここ数年、「脱炭素」というキーワードが注目を集め、メディアでも「脱炭素」や「カーボンニュートラル」という言葉を目にする機会が増えてきました。一方で、TwitterやFacebookなどの S N Sでは水かけ論が横行し、専門家同士でも激しく議論がぶつかり合い、炎上する場面も見かけます。視点が異なるために論点が合わず、建設的な議論につながらない。コロナ禍での混乱や分断にも、似ていますよね。
専門家でもない、一般企業に勤めるビジネスパーソンにとって、「脱炭素」はカオスなわけです。でも、この混沌のなか、私たちは今日もビジネスをしなければいけない。そこで私は、ビジネスの視点で「脱炭素」をどう現場に落とし込んだら良いのか、明日からどう行動すれば良いのか、日々格闘するビジネスパーソンの「脱炭素」入門書となるよう、この本を執筆しました。
世界で起こるゲームチェンジ。“風”に乗り遅れるな!
-ビジネスにとっても「脱炭素」は必須になりつつある、その世界的背景は?
江田 欧米中を中心に、世界のルールは着実に変わりつつあります。つまり、脱炭素という大きな流れを使い倒す気概で、したたかに、しなやかに行動を起こさないと、「世界のゲームから外される」ということです。
例えば、生産過程でC O2排出量の多い製品は輸入を禁止する、という国も出てくるでしょう。(実際にE Uは2〜3年後から禁止すると言っています)。もし日本企業が対応をしていなければ、そういった製品は輸出ができない、流通から外される、あるいは店頭に並ばないということが現実に起きてくるわけです。
「脱炭素が不可逆的なのは感じるけど、よく分からないからしばらくは様子見をしよう」という人達も多いかと思います。でも、I T革命の時も「様子見」をしていた人達や企業は、“風”に乗ることができませんでした。私は2005年から15年以上「環境とデジタル」を主軸に経営をしてきて、今までにない大きな“風”を感じています。2025年までのわずか数年の間にもし何も行動に移さなければ、ふたたび大きなチャンスを逃すことになる覚悟が必要だと思います。
「やるか、やらないか」ではなく「どうやるか」。自分の視点を持とう
-本書を、どんな方々に読んでもらいたいですか?
江田 「社内で脱炭素推進の担当者になったけど何から始めたら良いか分からない…」という人や、「脱炭素」で世界にどう貢献できるかビジネスチャンスを模索したい人、あるいは「脱炭素」をビジネスの基礎知識として知りたいという人にもぜひ読んでもらいたいです。
少しでも知識があれば、一般のビジネスパーソンでも、取引先や今後営業に行くべき企業の選び方、成長企業を見極める視点は変わってくると思います。逆に、脱炭素にネガティブな企業とは、今後付き合わない方がいいという判断もあるでしょう。世界の投資家や金融機関は、すでにそういう視点で成長する業界、企業を見ているのです。
「脱炭素」社会への実現には、明確な答えがまだありません。でも、食わず嫌いではなく、この本をきっかけにできれば2〜3冊は「脱炭素」についての本を読んで欲しいと思います。「訳分からないから触れないでおこう…」では、議論は成熟しません。自分の視点や判断軸を持たないと、他人の意見に流されてしまいます。この本が自分や自分達の会社にとって、「脱炭素」を考えるきっかけ、試金石になればと願っています。
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