自動車とともに歩んできた製造企業が環境課題を追求する新ブランド「孚美(FūūBi)」を立ち上げ。伝統工芸からサステナブルテクノロジーへと進化を続ける前田技研の歩み
株式会社前田技研(本社:愛知県岡崎市、代表取締役:前田 達宏)は、自動車メーカーと共に歩み50年以上の歴史を持ち、構想段階のご相談から部品製造、保全まで対応可能な一貫体制を強みとしている企業です。本ストーリーでは当社創業から現在に至るまでの歩みを振り返るとともに、新たに立ち上げたインテリアブランド「孚美(FūūBi)」についてご紹介します。
起源と歩み:はじまりは金型職人、精密な技術で事業を展開
1968年、愛知県岡崎市に前田達宏の祖父、前田義雄が前田金型製造所として小さな金型製作会社を立ち上げました。
精密な金型を創り出すことで、地域の製造業者から次第に信頼を勝ち得ていき、
緻密な金型が大量生産時代の日本製造業においても重要な役割を果たすと信じ続けていました。
創業者
故 前田 義男
社屋(左:創業当初 右:現在)
世代交代:技術と伝統の継承苦しい時期がありながらも拡大していく事業
経営は父の二代目前田貞夫へ引き継がれ、バブル崩壊など苦しい時期もありましたが、自動車産業発展と共に会社は徐々に成長しました。
2007年に前田金型製造所を前田技研と社名を変更した翌年に、経営は三代目の前田達宏へと引き継がれました。
就任後、今度はリーマンショックでの景気が低迷して苦しい時期にも、次に繋がる仕事の為、最新の5軸加工機を導入して、金型製造で培った加工技術を生かし、試作品の製造で、自動車産業の事業を拡大しました。
新たな挑戦:50周年を機に3Dプリンター導入により環境問題に貢献
2018年、前田技研50周年に、5軸加工機の次に繋がる技術とし、3Dプリンター技術へ投資を行い、 新しい技術習得を目指しました。
3Dプリンターは、切削で物を作り出す除去加工とは異なり、材料を重ねて作る付与加工です。付与加工を用いる事で製作時の廃棄物を減らす事が出来、環境問題が全世界的に焦点となっている中、前田技研としても新たな取組で貢献していこうと考えました。
この目的から、2020年から、特徴ある3Dプリンターを開発しているベンチャー企業のExtrabold社と資本、技術提携を行い、開発完成品の3DプリンターEXF-12を導入しました。
この装置の特徴の一つに、汎用的に使用されている射出成型用の樹脂ベレットを材料として使用出来るため、材料自体にも特徴を持たせる事を考えました。
特に環境を意識した材料に目を向け、廃棄している有機物が混ざっている材料、リサイクルする材料、生分解性樹脂などを使用するようにして、将来的には自社開発材料も使用したいと考えています。
汎用ペレット材料を使用する3Dプリンター(EXF-12)
環境を意識した材料
ブランド立ち上げ:孚美(FūūBi)とは
「美しいものを、育てる」の意味で、環境に配慮した材料を使用し、持続可能なデザインを追求するブランド、孚美(FūūBi)です。
このブランドは、前田技研が半世紀以上にわたり培ってきた「モノづくりの技術」と、「新しい3Dプリンター技術」を融合させる試みから生まれました。
孚美ブランドでは、家具だけでなく、 日用品やアート作品まで、広範囲にわたる製品を開発し、それぞれがサステナビリティという共通の価値を体現しています。
市場への影響と未来展望:製造業者からブランド会社へ、孚美ブランドを通じて日本の環境意識向上でカーボンニュートラル推進
孚美ブランドの製品は、国内外の展示会で高い評価を受け、特に「第4回ライフスタイルWeek【開西】サステナブルグッズ EXPO」や「IFFT国際家具見本市2024」で
大きな反響がありました。
特に、リサイクル材料を使用出来る、完成した製品を再度材料に戻せて使用できる事で、Co2削減によるカーボンニュートラルの観点からも注目を浴びました。
これらは、前田技研がただの製造業者から、デザインとサステナビリティを重視するブランド会社へ進化を遂げ、環境に対する意識が海外と比べるとまだまだ低い日本国内、将来的に孚美ブランド製品を広げる事で、日本でも環境意識を高く持つ人々が増えていってほしいと思います。
孚美のインテリア品
㈱前田技研HP:https://www.maedauni.co.jp/maeda-giken/
3DプリンターHP:https://www.maedauni.co.jp/maeda-giken/fuubi/
孚美Instagram:https://www.instagram.com/fuubi_maeda/?hl=ja
お問合せメール:kanagata@maedauni.co.jp
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