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今日が、残りの人生の最初の1日。

マス広告で失敗した経験から再びYouTubeへ取り組むIT企業の挑戦ストーリー、チャンネル登録者数50万人を達成するまでの軌跡

著者: 株式会社ファーストロジック

株式会社ファーストロジックは「公正な不動産投資市場を創造する」というビジョンのもと、不動産投資をする方を支援するため、YouTubeチャンネル「楽待 RAKUMACHI」を通じて不動産や経済に関する情報を発信しています。


チャンネルを開設したのは2009年4月。その後2017年から本格的な動画投稿を開始し、2024年3月6日にチャンネル登録者数50万人を突破しました。2024年7月現在では、68万人に到達しています。


IT企業が運営している、しかも「不動産投資」というジャンルに特化したYouTubeで、登録者数が50万人を超えるチャンネルというのは珍しいと思います。しかし、もちろん開設当初から順風満帆ではなく、沢山の失敗をくり返しながら歩いてきた道でした。このストーリーではYouTubeのチャンネル開設以降、企画や制作で試行錯誤を繰り返し、多くの方からご支持いただくまでに成長したプロジェクトの裏側をご紹介します。


2024年3月末、パレスホテル東京でチャンネル登録者数50万人突破を祝うイベントを開催。さらば青春の光をはじめとしたYouTube出演者も駆けつけてくれました

2009年4月 YouTube日本上陸直後、先駆けてチャンネル開設

YouTubeが日本に上陸したのは2007年6月。当社はその1年10カ月後の2009年4月にチャンネルを開設しました。人気YouTuberのHIKAKINさんよりも2年早く開設した、というのがちょっとした自慢です。


その時はまだ、いわゆる「YouTuber」のような存在はほとんどおらず、当社も制作した動画の保管場所としてYouTubeを使用していました。


当社は当時、不動産投資を学ぶセミナーを主催し、講演の映像をDVDとして販売するといった事業を行なっており、YouTubeでは販促用の短尺映像を公開していたことが当時の映像から分かります。現在にも繋がる「動画で不動産投資を学べるコンテンツ」作りは、15年前から取り組んできたということです。


12年前に公開していた動画から抜粋。当社主催の不動産投資セミナーのダイジェスト動画(現在は非公開)


なお、不動産投資のDVD教材の制作は、2014年6月に発売した作品を最後に終了しています。制作にどうしても時間がかかることと、市況や法制度の変化によって最適な手法が変わることで、長期間販売することができなかったためです。そしてここから3年ほど、映像制作から離れる時期があります。

思い通りにいかなかったマス広告、やりたいことができるYouTubeへ

2016年に東証一部上場企業となり、他の上場企業と同じようなマス広告を開始しました。マス広告とは、テレビやラジオのCM、新聞や雑誌の広告などを指します。当社では日経新聞の一面広告や、ラジオ番組のスポンサーとなってラジオCMを配信したこともありました。


当時掲載していた新聞の一面広告(アプリ版)


しかし、なかなかマス広告の効果を実感することはできませんでした。それもそのはず、他の上場企業は億単位の広告費をかけて、マス広告を長期間配信しています。そんな強敵を相手に、まだ知名度の低い当社が同じ土俵で勝つのは非常に難しいことです。


また、ラジオ番組では放送局との兼ね合いもあり、番組内容や出演者のキャスティングが思い通りにはできません。そういった経験から「広告料がかからない」「自分たちで自由に制作が出来る」と目を付けたのが、2009年にアカウントを開設していたYouTubeでした。

初心者だけの映像制作チーム発足、悪戦苦闘の日々

YouTubeの動画投稿を本格化するにあたり、マーケティング部の2名の社員が映像制作の担当として任命されました。2名とも、それまでは「楽待新聞」というWEBメディアの記者だったため、映像制作は全くの未経験。「動画の撮影をするカメラはなにを買ったらいいんだろう」「編集ソフトはどれを選んだらいいんだろう」という、本当に初歩からのスタートでした。


ちなみに当時のYouTubeはというと、個人のYouTuberの活躍がメインで、企業のYouTubeはCM置き場のような使われ方をしていることがほとんどでした。不動産投資を解説する動画も少なかったため、テレビ番組やYouTuberの編集を参考に、とにかく動画を作っていきました。


当時を知るマーケティング部社員は「『会社にカメラがあるはず』と言われたのですが、運動会を撮影するようなビデオカメラ1台しかなく、初期の動画はそれで撮影していました。全然再生されずに非公開にした動画もこの時期は沢山ありましたが、とにかく色んな企画にチャレンジしていた時期でした」と振り返ります。

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初めて制作した長尺動画。コメント欄には「手振れがひどい」などのご意見が寄せられました(再公開をしたため公開日は2018年となっています)

視聴者の反応に一喜一憂する中で誕生したヒット動画

地道に動画を制作し、公開しては一喜一憂している中、2018年8月にヒット動画が生まれます。孤独死の清掃現場に密着した動画でした。


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当時は「公開1週間で1万回再生されたらヒット」と社内で考えられていましたが、この動画は公開して1週間で4.1万回再生され、1カ月で40万回まで再生数が伸びました。孤独死物件の清掃業者や遺族からの撮影許可を得るのに苦労した企画だったこともあり、このヒット動画の誕生は大きな自信となりました。また、このとき初めて映像クリエイターの経験者採用にも成功し、映像のクオリティが一気に上がった時期でもありました。

コロナ自粛も追い風に、チャンネル登録者数10万人突破

登録者数10万人を突破するとYouTubeから届く「銀の盾」を開封したときの様子


更に追い風となったのが、新型コロナウイルスの感染拡大に起因する「おうち時間」の増加です。人々が外出を自粛するようになり、Netflixなどの映像のサブスクリプションサービスの登録者数が一気に増加したこの時期。当社はこのとき、営業部からマーケティング部に人員を異動させ、新型コロナウイルス下での不動産投資や賃貸経営の実態などを取材した動画制作を強化しました。2020年3月から4月は完全在宅勤務ではありながら、28本の動画を公開。YouTubeのチャンネル登録者数は一気に10万人を突破しました。


コロナ禍の孤独死の現場に行き、特殊清掃の現場に密着する動画の撮影を行っている様子

他チャンネルと一線を画すドキュメンタリー動画が人気に

楽待のYouTubeは、基本的に社員が企画・撮影・編集を行っています。バラエティに富んだ動画の中でも、当社が他の不動産チャンネルと一線を画していたのが、ドキュメンタリー動画でした。


最も再生されたのは、家賃を滞納する入居者と対峙する大家さんに約9か月間密着した動画で、2024年7月時点で466万回再生されています。家賃を払わず、退去もしてくれない入居者に対する大家さんの「加速つけてぶん殴ってやりたい」というワードは、多くの方の胸に刺さったようです。

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こうして、不動産に関する最新情報やノウハウを発信するだけでなく、動画でないと伝わらない不動産に関するドキュメンタリー映像を発信するというスタイルが定着していきました。


情報をいち早く届けるため、取材や制作のスピードも重視。能登半島沖地震の現地取材も実施し、地震のリスクや建物構造に関する動画を配信しました

YouTubeを通じて、不動産投資の正しい情報を届け続ける

その後も、不動産業界に関わるニュース動画の制作や、不動産投資をテーマにしたオリジナルドラマなど、さまざまなジャンルの動画を公開しました。


綿密に準備したにも関わらず、あまり再生されなかった動画も沢山ありますが、多くの方にご支持いただき、いまではチャンネル登録者数50万人を超え、2024年7月現在では68万人の規模まで成長しました。


また制作体制の強化のため、YouTube専用の撮影スタジオも新たに作りました。これまでは社内の会議室やレンタルスタジオで撮影をしていましたが、撮影の頻度が以前よりも増えたため、より撮影に適したスタジオを自分たちで作ることになりました。


新しいスタジオで前東京都知事・舛添要一さん、上念司さんらが出演する動画を撮影しました


動画投稿を始めた当時には想像もできないくらい、YouTubeを通じた動画配信は会社として大切な事業になっています。これからも多くの方に良質な情報をお届けし、「公正な不動産投資市場を創造する」というビジョンを実現できるよう、社員一丸となって取り組んでまいります。


(関連リンク)

・不動産投資プラットフォーム「不動産投資の楽待 」

https://www.rakumachi.jp/

・公式YouTubeチャンネル「楽待 RAKUMACHI」

https://www.youtube.com/@rakumachi/featured


会社概要


社名:株式会社ファーストロジック

URL:https://www.firstlogic.co.jp/

上場市場:東証スタンダード(証券コード:6037)

本社:東京都中央区八丁堀三丁目3番5号 住友不動産八丁堀ビル5階

設立:2005年8月23日

事業内容:国内最大(※)の不動産投資プラットフォーム「楽待」の運営


2024年10月25日に「株式会社ファーストロジック」から「楽待株式会社」へ社名変更を予定しています。


※『物件数 No.1』:日本マーケティングリサーチ機構調べ(2022年12月)

『使いやすさ No.1』:ゴメス・コンサルティング調べ(2022年12月)

『利用者数 No.1』:自社調べ(2022年12月)




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