米ぬかには無限の可能性がある。毎日の健康な料理を支える「体にうれしいこめ油」開発の裏側
「お米の油は、つの食品。」の築野食品工業株式会社(本社:和歌山県伊都郡 代表取締役社長 築野富美 https://www.tsuno.co.jp/)は、「食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したい」という創業者の思いを受け継ぎ、米ぬか、油脂資源の価値を追求して事業を展開。創業間もなくに開始したこめ油事業では、こめ油の美味しさの理由や機能性を追求し続けています。
このストーリーではこめ油シリーズに新たに加わった機能性表示食品の「体にうれしいこめ油」の開発背景とともに、こめ油事業へ懸ける当社の思いについてお話しします。
米ぬかを余すことなく使い切る。こめ油事業設立の経緯と想い。
当社の創業者である築野政次がフィリピンのミンダナオ島で終戦を迎え、過酷な状況で食べることにも非常に苦労しました。戦後の食糧難の時代に「食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したい」という想いで事業をスタートさせました。創業当時は精麦事業を行っていましたが、近所の農家などからお米を精米する際にでる副産物の米ぬかの処分に困っていることを聞き、「なんとか捨てずに活用できないだろうか」と考え、米ぬかからこめ油を製造する事業を設立しました。
以降、当社では「米ぬかを余すことなく使い切る」ことを目標に、米ぬかに無限の可能性を見出し、こめ油をはじめ、様々な食品原料、医薬品原料、化粧品原料、化学品などの開発を進めております。未利用・低利用の資源の循環型有効活用を推進し、人々の健康と美容、環境に貢献できる身近な米ぬか由来商品を生み出すことを目指しております。
おいしい商品を届けるために、徹底した分析や資源を無駄にしない開発を実施
当社ではこめ油をはじめとした米ぬか由来製品を作っており、長年にわたり米ぬかの研究を進めています。
米ぬかには油分以外にも栄養分が多く含まれているため、食べられる油を精製する際にも「余分なものを取り除く」のではなく、「いろいろな成分に分ける」と当社では考えています。こめ油の開発ではその考えと技術によって、栄養分をどれだけ残すかなどを調整し、開発をおこなっています。油から分けられた栄養成分については食品添加物や医薬品、化粧品原料として有効活用し、限りある油脂資源米ぬかを使いこなしています。
例えば、米ぬか由来のライスマグネシウムは植物からとれる希少なマグネシウムで、健康食品や飲料に使われています。米ぬか由来のイノシトールは、乳児の成長にかかせない栄養素として育児用粉ミルクに長年配合されており、その他、皮脂の調整作用や育毛作用の報告があり様々な化粧品にも使用されています。当社では米ぬかからこめ油を作るだけでなく、油を搾ったあとの“脱脂米ぬか“やこめ油を精製する過程で発生する副産物も有効活用し、使いこなすことにこだわっています。
そしてこめ油の研究では、昔から「おいしい」と言われてきたこめ油がなぜおいしいのか根拠となるデータを取得するためにニオイ分析を徹底的に行なうなど、成分の機能性をデータ分析し、おいしい商品を届けています。
米ぬか由来の栄養成分について伝えるのはハードルがある。機能性食品表示を取得して認知拡大に繋げたい。
米ぬかにはビタミンE、スーパービタミンEとも呼ばれるトコトリエノール、植物ステロール、γ-オリザノールなどの機能性成分を豊富に含んでいます。そのため、こめ油は健康と美容にうれしい植物油として評価され、風味もよくて、どんな料理にも美味しく使っていただけます。そうした理由から家庭用こめ油の市場規模は、この5年ほどで約2倍拡大し、スーパーに並ぶこめ油の種類も増えてきました。
しかし薬やサプリではなく食品のため米ぬか由来の栄養成分について伝えることはハードルがあり、多くのお客様にはこめ油に含まれる栄養成分についてはまだまだ知られていません。どうにかこめ油の魅力の一つである栄養成分について伝えられる方法はないかと考え、機能性食品表示を取得することで認知拡大につながるのではないかとプロジェクトが始まりました。
毎日使うことで、体に嬉しい効果も期待できる。「体にうれしいこめ油」開発への道のり
毎日の料理で健康を気遣っている方に選んでいただくために「体にうれしいこめ油」を開発しました。
商品の開発では、もともと米ぬかにある栄養成分にこだわり、γーオリザノールや植物ステロールなどの機能性成分を独自製法で多く「残す」技術を追求しています。
本商品はお米由来の天然成分を機能性関与成分としています。高めの血中中性脂肪を低減させる機能や、総コレステロールを低下させる機能について報告のある成分が含まれており、通常の食用油に置き換えて使っていただくことを紹介しております。
「体にうれしいこめ油」の開発によって、こめ油がおいしいことだけではなく、毎日使うことで体にうれしい効果も期待できることをお伝えすることができるようになりました。
米ぬかにはまだまだ未知なる可能性が秘められている。米ぬかの持つ高度な機能性をこれからも発信、展開し続ける。
当社では「We have a dream in Rice Bran. ~米ぬかに夢を託して~」という言葉を掲げて事業を行っています。
米ぬかにはまだまだ未知なる可能性が秘められていると思うため、米ぬかに由来する各種原料について健康機能に関する知見をそれぞれ集積し、米ぬかの持つ高度な機能性をこれからも発信、展開していこうと考えています。
【築野食品工業株式会社の企業概要】
わたしたちは、古来健康と美のシンボルとして親しまれてきた“米ぬか”の高度有効利用を推し進め、「こめ油製造事業」「ファインケミカル事業」「オレオケミカル事業」の3つの事業を展開しています。
設 立 :昭和22年2月1日
代表者 :代表取締役社長 築野富美
オンラインショップ :https://shop.tsuno.co.jp/
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