「人生って意外と 捨てたもんじゃないよ。」
嫁さんは
「大きな決断をしてくれてありがとう。一緒に頑張ろうね。」って
泣けてくるセリフを言ってくれたけど、迷いなんて全く無かったし、
むしろオレの方こそ理解してくれてありがとうだよって感じ。
さてさて体の変化についてですが、なんと1本目打ってから生理がピタッと来なくなった。
それまで「赤い射精」と言い切り、憂鬱だった生理が来ないなんて。
しかも1本目で。
ラッキー過ぎる。
それだけでも心が楽になった。
そりゃオレみたいな人間は生理なんて絶対に受け入れたくない現象だからね。
人によって止まるまでの期間はバラバラだし、止まっても再開しちゃう事もあるらしい。
これまたラッキーな事に再開はしなかった。
これが最初の変化。
その後、注射の本数を重ねる度に色々と変化が出てきた。
声がかすれて出しにくくなり声変わりが始まったり
(ちなみに元々低いのであんまり変化は大きくなかった)、
すね毛とかわき毛とか体中の毛っていう毛が濃くなってきた。
髭も少しだけど生えてきた。
髭が生え始めた時には会社の同僚とかに自慢しまくってた。
だって嬉しいじゃん。
髭って男の証みたいな感じじゃん?
そんな変化の中で一番びっくりして思わず悲鳴を上げて嫁さんを呼んだ変化は、
小さいチンチンが生えてきた事。
下ネタで申し訳ないがこれも大切な体の変化なので。
書いちゃう。
実際には生えて来たのではなくて、元々持っていた物が大きく成長したんだけどね。
その正体はクリトリス。
オレが今まで見て来た普通の女の子のそれとは比べものにならない位の
ビックサイズ。
自分の物は見たこと無いから元々の大きさがどの位なのか分からないけど、
成長してる事に間違いはない。
なんか股間に違和感があって、勇気を振り絞り鏡で見たらそんな事に。
そりゃびっくりするわ。
嫁さんもビックリ。
大きさこそ超ミニサイズだけど形はチンチンそのもの。
人間の体って不思議だね。
何をどうしたらこうなる訳?
超ミニサイズだけどまたまた男に近付けた。
だからこいつが可愛くてしょうがない。
名前まで付けたりして日々の成長を見守ってる(笑)。
成長すると時を同じにして性欲が半端なく出て来た。
明けても暮れても頭はエロだらけ。
間違いなく思春期真っ只中の男はこんな感じなんだろうと思う。
何か月かしたら落ち着いたから良かった良かった。
あのままだったら危なかったかもね。
これがホルモン治療を開始してから今までの変化。
ホルモン注射とは死ぬまでの付き合いなので、これからの変化が楽しみ。
ただハゲるって事もあるらしいからな・・・。
ハゲたら潔くスキンヘッドにするぜ。
でも出来ることならハゲないでもらいたい。
② 乳房切断手術
ホルモン治療を開始すると同時に胸を取る手術をどこでするか、
嫁さんと一緒にネットで一生懸命調べた。
治療は全て国内ですると決めていたオレ達は、国内でも有数の
性同一性障害治療を総合的に実施している病院に決めた。
やっぱり手術をするとなると、それなりの病院を選択すべきだと思う。
格安で手術をしてくれる医者もあるみたいだけど、
実際問題、乳房切断手術で命を落としている方もいるから。
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