【第16話】『最後の挑戦へ』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
でも、目の前にいる人のように、
大自然に囲まれ、生きるために絶対に必要な食べ物を作る。
太陽と共に働き、月と共に休む。
こういう仕事もあるんだと思った。
実際は、この人達もサラリーマンとは違った大変なことがたーっくさんあるんだと思うが、
自然と共に生活していることが羨ましかった。
僕は、自然と共に生活することに憧れを持った。
考えれば考える程、
今の自分の仕事は、僕には合ってないと思った。
僕は元の性格は、明るいし、人見知りもしない。
笑いのツボはめっちゃ浅いし、ノリだっていい。
こんな性格だったから、周りの人にはよく、
「営業向いているね!」と言われた。
でも僕は、やっぱり向いてないと思う。
だって好きじゃないから。
これ以上の理由は無いと思う。
仕事は、人生の中で最も時間を割くものだ。
その多くの時間を、好きじゃないことに費やすのは、本当に勿体無いことだと思う。
勿体無いと言うか、僕には耐えられない。
好きじゃないことよりも、好きなことをやっていた方が楽しいに決まってる。
好きじゃないことをやり続けた結果、病気になったんだし。
「仕事辞めよう。」
僕は、そう決めた。
しかし、仕事を辞めると、完全に収入源が無くなる。
他の会社に再就職をするにしても、履歴書に傷が付くかもしれない。
でも、そんなことはどうでも良かった。
だって、嫌なんだもん。
うつ病になった事実だって無くすことは出来ない。
どうやったって、再就職するには、狭き門になっているのは変わりないんだ。
だったら、好きなことをしよう!
いつか絶対死ぬんだ。
それまでに、1つでも多くの好きなことをやろう!
やりたいことをやろう!
僕は、そう思った。
この旅も、
僕がずっとやりたかったことだ。
やりたかったことを実際にやってみて、
たくさんのことに気が付いた。
美しい景色、
人の温かさ、
自分の体力、
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