【第16話】『最後の挑戦へ』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

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歴史、



自然の厳しさ、素晴らしさ。



当たり前のことが当たり前じゃないことに気付くことが出来た。



それは、今まで当たり前に出来ていたことが、

当たり前に出来なくなったからだ。



そう、適応障害になり、会社を休職し、婚約破棄になり、

うつ病になったからこそ、気が付くことが出来たんだ。




僕はきっと、間違ってなんかいない。




ずっと昔の、嫌だったことだって、辛かったことだって、


全部間違ってなんかいない。



それが一つでも欠けていたら、今、僕はこの場所に立ってはいないし、

このことにも気が付けていない。




今の僕にはなれてないんだから。




トンネルの恐怖再び…?





青木湖を通り過ぎると、トンネルがあった。



佐野坂トンネル



トンネルの中は真っ暗で、出口は見えない。



歩道もほとんど無い。



このケースは笹子トンネルの経験から、非常に危険なトンネルだ。



僕は、今日も無事にゴールに辿り着くため、危険な道は避けたかった。



トンネルの左に小道がある。



草がボーボーに生えていて、先日の一日中降り続いた雨の影響か、

大きな水たまりがあり、

地面はぬかるんでいた。



しかし、


この道を行けば、トンネルを迂回出来るのでは?


と思い、トンネルを避け、この道を進んだ。



しかし、行けば行くほど、道が逸れていく。



でも希望は捨てなかった。



道は繋がっているはずだ。




………。





この道は完全に違う!




結局、全然違うところに出てしまった。



仕方なく、元の道へ戻る。



そしてまたトンネルの前に来た。



笹子トンネルがフラッシュバックする。



ヘッドライトを装着し、深呼吸。


覚悟を決め、


歩道の無い真っ暗なトンネルへ入った。




すると…




50m程でトンネルを抜けた。

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