【第16話】『最後の挑戦へ』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
その即効性たるや半端じゃない。
モーレツにう◯ちがしたくなってきた…。
近くに駅がある。
が、無人駅。
トイレも無さそうだ。
それより、このままでは汚点を晒すことになる…。
少し先に綺麗なお店らしき建物があった。
「そうだ!トイレを借りよう!」
こんな格好でお店に入るのも恥ずかしいのに、
「トイレ貸して下さい!」
なんて、う◯ちしたい感丸出しの発言なんて出来ないよ…
と一瞬思ったが、
僕のお腹は、溢れ出る冷や汗と共に決壊寸前だった。
気付けばお店に入っていた。
キッチンに女性がいる。
「すみません。」
恥ずかしさからか、声が小さくなってしまう。
「すみませーん!」
気付かない…。
「すみませーんっ!!」
「えっ?」
やっと気付いてくれた。
「トイレ借してもらっていいですか?」
「どうぞ!その先の扉!」
「ありがとうございます!!」
ふぅー、間に合った。
やっぱりウォシュレットは日本の誇りだよ。
素晴らしくスッキリした!
「ありがとうございます!助かりました!」
トイレから出ると、
おばちゃんは、テーブルに何かを準備していた。
「お焼き食べれる?」
お茶と、具がおからで出来た肉まんみたいなお焼きを出してくれた。
「さっきは気付かなくてごめんね!」
「ヒマ過ぎてウトウトしてたよ!笑」
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