【第16話】『最後の挑戦へ』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
実に明るいおばちゃんだった。
「いいんですか?」
出すもん出して、貰うもんだけ貰ってって最低だけど、
こういう時は、遠慮しないで頂いた方がいい。
「ありがとうございます!頂きます!」
おばちゃんに、感謝した。
それから、おばちゃんと色々話した。
どこへ行くのか、
なぜ旅をしているのか、
うつ病になった経緯、
旅であったことなど、
今までのことを話した。
おばちゃんは、
「全然うつ病になんて見えないよ!」
「あなたは間違ったことしてないし、まだまだやり直せる!」
「あなたなら絶対に大丈夫よ!」
塩尻のビジネスホテルのおばちゃんと同じことを言ってくれた。
嬉しかった。
もしかしたら僕は、そう言って欲しくて、自分のことを話したのかもしれない。
そう言ってくれることを期待していたのかもしれない。
それでも、おばちゃんの言葉が素直に嬉しかった。
自信が持てる気がした。
僕は、会社を辞めようと思ってるとも話した。
自然に触れて生きたいことを話した。
すると、おばちゃんは、
「起業しちゃえばいいじゃん!」
と言った。
このお店も、若い人達が集まり、自分達で食物を作り、
それを使った無添加の商品を売っているお店らしい。
「あなたなら出来るよ!」
そう言ってくれた。
さらに、七倉荘の話をし、
ペンションをやってみたいとも話した。
すると、
「この辺いっぱい空いてるペンションあるよ!」
「こっち住んじゃいなよ!」
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