【最終話】『僕の宝物』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
って言いたいんだ。
だから、これからは、
「今」が「あの時」になるまで、
歩き続けるんだ。
生きて、生きて、生き続けるんだ!
ほぼ新品だったストックは、先端がこんなにも削れていた。
新品だった靴も、たった11日間で、完全に使い古された。
全く気に入ってなかったけど、今では僕の大切な相棒になった。
ずっと外を歩いてきたけど、
結局「答え」は見付からなかった。
でも、その理由は分かってるんだ。
「答えは僕の中に在る」
いつだって、どこにいたって、
僕はそれを持っていたんだ。
今やっと気が付いたよ。
美しいものを美しいと感じ、
嬉しいことを嬉しいと感じ、
悲しいことを悲しいと感じ、
色んな人に支えられ、
色んなことに気が付き、
色んなことを思う。
そのすべてがあって、ここに存在している。
当たり前のことは、本当は当たり前じゃない。
すべてが奇跡のような繫がりで、
かけがえのないものなんだ。
そのすべてに意味があり、
理由がある。
何一つムダなことなんて存在しない。
僕はすべてに感謝をする。
ありがとう。
僕を支えていてくれて、ありがとう。
僕の日本海への旅は終わった。
でも、これからもずっとずっと、
僕の旅は続く。
僕は、僕のままで。
前へ進む。
そして、それを繰り返すこと。
毎日がスタートで、毎日がゴールだから。
たとえ「今」が、
どんなに、ツラくても、悲しくても、寂しくても、
前へ進み続ける。
「あの時は正しかったんだ!」
って思えるように。
いつの日か、
「あんなことあったんだぜ!笑」
って笑えるように。
僕は、生き続ける。
大切な人、
大切なモノ、
大切なこと、
すべてに感謝して。
いつもここにある宝物を握りしめて。
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