◼️ハネムーンで世界各地の観光名所をドレス姿の嫁を連れて巡った話◼️

8 / 11 ページ

滑らかなクリームとのハーモニーが

口の中に広がった。

ヨーロッパにきてからは美味しいモノしか食べてない。

チーズがたっぷりサンドされたカルツオーネ、ボリュームたっぷりの牛肉を使ったピリ辛ソースのケバブ、まるでお肉のような歯ごたえある白身魚、パティストリーに宝石のように並べられたドルチェたち。

ここは幸せになる為の大陸なのだろうか。


そうして僕らのパリ初日は終わった。

次の日、僕らが向かうところは決まっていた

パリには分かりやすい観光スポットが多い。

大きな凱旋門だ。

写真をバックに撮るには最適な場所だ。

凱旋門からまっすぐに並樹道が続いている通りがシャンゼリゼ通りだ。


ファストファッションのお店や、雑貨屋さん、ブランドショップ、カフェやレストランなど飲食できるお店もあり、買い物を楽しむにはバッチリの観光名所だ。

買い物をしていたら、あっという間に1日が終わり、すっかり外は夜になってしまった。

再び凱旋門に向かうとライトアップがされており

とても綺麗に美しくどっしりと構えている


すると、その凱旋門をバックに

ウェディングドレスとタキシード姿のカップルが

カメラマンを連れて撮影を行っていた。

よく見るとアジア人のようだ。

「僕らと一緒でウェディングフォトをしているカップルいるよ!日本人かなぁー?」

「近くに行って見てみよう!」

と彼女と一緒に見に行ったら、

そのウェディングドレスとタキシードの姿のカップルたちは

昨日ルーブル美術館の前で

たまたま偶然出会った同じ岐阜出身のカップルではないか。

「あっ!!!また会っちゃいましたね。笑」

とすぐ声をかけにいった。

偶然にも2人もハネムーンのついでにパリでウェディングフォトを撮るという計画をしていたのだ。

昨日たまたまカメラ撮って下さい。と声をかけられた出逢いから、引寄せた出逢いだ

昨日の私服とは違い、ウェディングドレスが似合っており、

とても可愛くて綺麗な奥様だった。

パリの雰囲気ある街にピッタリで素敵なご夫婦だ


ウェディングドレスは、人生で特別な日に着るモノ。

それを着る為に頑張って貯金したり、

ダイエットしたり、エステに行ったり。。。

女性が人生で一番輝く瞬間と言っても間違いない。。

どんな人でも必ず人は老いていく。

世の中のモノはすべて失っていくモノばかり。

愛する人も家族もいつか別れがきて失ってしまう。


たくさん働いて貯めたお金も天国には持って行くことは出来ない。

若さも健康な身体もだんだん歳とともに失ってしまうもの。

そんなことに嘆いていても時間を止める事は出来きない。

ましてや地球の自転すら止める事は人類には出来ない。


ならば今を全力で楽しもう。


失ってしまう前に最高に美しい姿、女性が人生で最も輝いている姿を

写真におさめ未来に残してみてはどうだろう。

それが唯一の方法だと感じた


そのカップルと、

「また地球のどこかで会いましょう」

と特に連絡先を交換するわけでもなくお別れをした。


出逢いは必然であり、

またどこかで会うような気がする

全ての出逢いには意味があり、それを自分なりにうまく読みとれば

人生はうまい方向に進むと思う

僕自身も彼女との出会いによって

自信を持てて好きなように生きる事が出来ている。

その人との出逢いが自分にとって、どう人生を影響を与えるのか分かった時に

新しい道が開けるのだ。


秋のパリの町に優しい風が吹きチカチカと激しく光る夜のエッフェル塔の光に感動し、

僕たちは改めて結婚したんだと実感をしたパリの夜だった



▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

火山と氷河の国アイスランド

僕らは電車に乗ってパリの郊外にある空港に向かっていた。

電車内は、いきなり歌い出してお金をせびる人や、別に歌ってもないのにお金をせびてくる人などたくさんいた。

僕らが空港に向かっている目的は次の国アイスランドに向かう為だ。

数年前よりパリからアイスランドまで

格安で行ける新しいWowというLCCが開通したばかりだった。

日本から直行でアイスランドまで行くと値段もかなりの高額になるがパリ発のLCCに乗れば往復2万円くらいで行ける。

日本からネットで分からない英語を解読しながらもチケットの予約はもう既に完了していた。

パリの電車の内に、自転車を持ち込んだ日本人らしき若くて背が高いイケメンの青年がいた。

「きっとパリ在住でカッコいい青年だなー」

なんて嫁と話をしていた。

その時、僕は思った。

「電車に自転車なんて乗せれるんだなー」

空港に到着して僕らはとりあえずチェックカウンターに向かった。

スーツケースを預け飛行機の時間を待っていた。

すると、さっき電車の中で自転車を持ち込んでいたイケメン日本人男子が、

僕らと同じ飛行機の便に荷物を預けていた。

どうやらアイスランドに行くらしい。

僕はその時、再び思った。

「飛行機にも自転車って乗るんだ」

パリのシャルルドゴール空港はとても広く様々な人たちが歩きまわっている。

長い拳銃を武装した警察官がパトロールなどもしていたテロとかの問題もあり治安維持の為に警備が厳しくなっているのだ。

「変な人には気をつけなくちゃ行けないな。」と嫁と話しながら搭乗口前のロビーで待っていたら、

早速、変な人が出てきた。

中国人らしい男性が、白人女性に叫びながらお金を配っていた。

「もう意味が分からなかった。」

チップなのか何なのか。なんで叫んでいるのか。

そしたらそのお金をもらった白人女性達の隣に座っていたドレッドヘアーの背が高い

細いマッチョ黒人男性が、いきなり僕らの方を向いて

「スゲーナ!キミタチ、ニッポンジン??

イマノミタカ?オカネ、クバッテタゾ!スゲーナ!」

僕らはさらに意味が分からなくなった。

なんでその黒人さんが日本語ペラペラなのか、さらに何故、僕らに声をかけてきたのか。

とりあえず海外の世界は面白い。

島国である日本にいると日本語だけ喋れれば何も困ることなく生活できる

他の国は色んな国の人々が入り乱れ、

様々な言語や文化が入り乱れている

とても面白い。

その細いマッチョの黒人さんの話を聞くと、

ケニア出身らしい。むかし東京に住んでて過去に日本人女性と結婚していたとの事。

「なるほど、だから日本語がそんなに上手なんだ。」

ケニアダンスの指導者として、

世界を巡っており今からアイスランドに数ヶ月間、ケニアダンスの指導に行くとの事。

世界は広い。

その後、無事に飛行機に乗り込んだ。

LCCの飛行機はそれほど大きくなくて、

著者の長谷川 邦義さんに人生相談を申込む

著者の長谷川 邦義さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。