ずっと気になっていたニューヨークへ。思いつくまま、ノープランで行ってみた。
買おうかどうか迷っていた。
「これ、おばさんっぽいかな?」
いえいえ。
野村さん、似合いそうだよ。
バージョンアップって感じ。
ブローチを買おうか、うんうん迷っている、
野村さんって、なんだか、おかしい。
でも、ブローチ一つで人の印象が
大きく変わるかもしれないと、思うと、
それぐらい、迷う物なのかも。
一歩まちがえれば、おばさんかもしれない
ブローチを、エイ!っと、購入する、
野村さん。
新しい、道へ入っていきます!
的な、覚悟を感じる。
彼がつけると、とてもかわいらしい自己主張をする、ブローチ。
すごく、似合ってるよ。
人のことを笑っていたら、
ペンダント系のアクセサリーのお店で、
私も、ブローチを見つける。
かわいい、いくら?
25ドルよ。
あなた日本人?
そう。日本人。
福島のこと、どうなってるか教えて?
津波は? 原発はどうなってるの?
とても気になっているんだけど、
ここNYでは、ほとんど情報が入ってこないの。
そう、言われた。
私が福島出身である、なんて一言もいっていないのに。
福島はまだ原発への怒りも放射能の恐れもあるよ。
でも、みんな強く生きてる。
そんな話を、した。
☆
ホテルにもどると、それぞれ休憩しながら、いろんな話をした。
やっぱり私たちは、自由に表現していいんだ。
そうだそうだ! ってな具合。
夕方、もう一人の、ノムラコウヘイさんじゃない方の、
コーヘー君をホテルによんだ。
コーヘー君に、
ブルックリンで買ったレースのワンピースや、
韓国系のアクセサリーショップで買った、ブレスにピアスを
見せびらかした。
野村さんなんか、それ、ほんとにつけるの? 的な、
蛍光イエローのじゃらじゃらネックレスを
うれしそうにつけている。
「ブリンブリンですね」
ブリンブリン?
そうそう。Bling bling.
お金がないんだけど、派手に見せようとしてるってなニュアンスなんですけど。
まさか、二人がそういうのに、ハマると思わなかった〜。
ハマりました〜。
自由に着飾りたい。
表現したくてしょうがない。
それが爆発して、ブリンブリン。
☆
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