ずっと気になっていたニューヨークへ。思いつくまま、ノープランで行ってみた。
蛍光のブレスに、大きなピアス。
そのカラフルさと、斬新なデザインに、これまで押さえていた何かがあふれ、
キャーキャー言いながら、買い物をした。
「5ドルだって。うれしいね」
NYに来て、一番くらいのハイテンションで、私たちは買いあさった。
目立っちゃいけない気がしてたけど、そんなことない。
好きなカッコウしていいんだ。私たちは、この買い物に超満足した。
☆
高揚した状態で気がつくと、とっくに日が暮れて、夕飯時。
お店がしまる前に、行きましょう。
ホテルの角にオイスターバーがある。
しゃれた、お店。
こういう場所に、野村さんと二人でくるって、あまりない。
私たちは、高揚したまま、注文し、お店のオイスター係に話しかけ、
NYの夜を楽しんだ。
おまけのオイスターと、おいしい料理と、
NYの楽しさで、はち切れそうになりながら、
ホテルへ戻り、1Fのラウンジで、踊りながら、一日を終えた。
☆
3日目。
またまた、快晴。
3日目にしてはじめての別行動。
それぞれ行きたい場所で、買い物をすませて、
お昼に戻ってこようということになった。
私がまっすぐ向かったのは、ヴィクトリアズシークレット。
そうそう、下着を買いたかったのよ。
買えるだけ買うとレジに並んだ。現在、11時20分。
11時30分には、ホテルで待ち合わせだったから、けっこうぎりぎり。
レジのお兄さんがあんまりにものんきで、
世間話なんかしながらレジうってるから、
私はますます、あせった。
やっとこさ、私の番になって、黒人の若いお兄さんは、
ごきげんなまま、鼻歌を歌っていた。
レジ。「どう? 元気? 疲れてるように見えるけど、楽しんでる?」
私。「うん、まぁまぁ。買い物は楽しかった」
あ、そう? 疲れているように見えるんだ。
そういえば、あせっている時って、あんまり楽しめてないんだな。
レジのお兄さんの話を聞くと、
どうやら彼は大学生で、卒業の旅行に日本に行く予定で、
それをすごく楽しみにしている、ということだった。
日本旅行を楽しみにしている。
私はそれを聞いて、うれしくなって、すっかり打ちとけて、
京都や大阪は食べ物がおいしいよー。
なんて、日本代表ぶってアドバイス。
彼との会話のおかげで、遅刻によるピリピリ感から脱出できた私は、
過剰な罪悪感に苛まれることなく、ホテルに戻ることができた。
野村さんは先に到着していたんだけれども、
もちろん、私の遅刻によるピリピリなどなく、
機嫌よく、マイペースに過ごしていた。
☆
私たちはそのままフリーマーケットに出かけた。
またまた刺すようにまぶしいNYの日差しに歓迎されながら、
NYの道マスター野村さんのおかげで、
迷うことなくフリーマーケットについた。
野村さんは、エメラルドグリーンのブローチを気に入って、
著者のKurosawa Yukoさんに人生相談を申込む
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