ずっと気になっていたニューヨークへ。思いつくまま、ノープランで行ってみた。

7 / 10 ページ


蛍光のブレスに、大きなピアス。


そのカラフルさと、斬新なデザインに、これまで押さえていた何かがあふれ、


キャーキャー言いながら、買い物をした。


「5ドルだって。うれしいね」


NYに来て、一番くらいのハイテンションで、私たちは買いあさった。


目立っちゃいけない気がしてたけど、そんなことない。


好きなカッコウしていいんだ。私たちは、この買い物に超満足した。





高揚した状態で気がつくと、とっくに日が暮れて、夕飯時。


お店がしまる前に、行きましょう。


ホテルの角にオイスターバーがある。


しゃれた、お店。


こういう場所に、野村さんと二人でくるって、あまりない。


私たちは、高揚したまま、注文し、お店のオイスター係に話しかけ、

NYの夜を楽しんだ。


おまけのオイスターと、おいしい料理と、


NYの楽しさで、はち切れそうになりながら、


ホテルへ戻り、1Fのラウンジで、踊りながら、一日を終えた。











3日目。


またまた、快晴。


3日目にしてはじめての別行動。


それぞれ行きたい場所で、買い物をすませて、


お昼に戻ってこようということになった。


私がまっすぐ向かったのは、ヴィクトリアズシークレット。


そうそう、下着を買いたかったのよ。


買えるだけ買うとレジに並んだ。現在、11時20分。


11時30分には、ホテルで待ち合わせだったから、けっこうぎりぎり。


レジのお兄さんがあんまりにものんきで、


世間話なんかしながらレジうってるから、


私はますます、あせった。


やっとこさ、私の番になって、黒人の若いお兄さんは、


ごきげんなまま、鼻歌を歌っていた。


レジ。「どう? 元気? 疲れてるように見えるけど、楽しんでる?」


私。「うん、まぁまぁ。買い物は楽しかった」


あ、そう? 疲れているように見えるんだ。


そういえば、あせっている時って、あんまり楽しめてないんだな。


レジのお兄さんの話を聞くと、


どうやら彼は大学生で、卒業の旅行に日本に行く予定で、


それをすごく楽しみにしている、ということだった。


日本旅行を楽しみにしている。


私はそれを聞いて、うれしくなって、すっかり打ちとけて、


京都や大阪は食べ物がおいしいよー。


なんて、日本代表ぶってアドバイス。


彼との会話のおかげで、遅刻によるピリピリ感から脱出できた私は、


過剰な罪悪感に苛まれることなく、ホテルに戻ることができた。


野村さんは先に到着していたんだけれども、


もちろん、私の遅刻によるピリピリなどなく、


機嫌よく、マイペースに過ごしていた。






私たちはそのままフリーマーケットに出かけた。


またまた刺すようにまぶしいNYの日差しに歓迎されながら、


NYの道マスター野村さんのおかげで、


迷うことなくフリーマーケットについた。


野村さんは、エメラルドグリーンのブローチを気に入って、

著者のKurosawa Yukoさんに人生相談を申込む

著者のKurosawa Yukoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。