第5回 遅咲きのラジオネタ職人暮らし

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著者: Yonai Kozue

家族総出でまさかのはまりまくり。


 しかも、ばーちゃんが。

 

 車でCDを流しっぱなしにしていたのだが、一番受けていたのはばーちゃん。

 すると、子供も旦那も喜んで聴くようになってしまったわけです。

 何回聴いても面白い。でも、さすがに何か月間も2・3枚を聴き続けるのはさすがに飽きる。

 

 じゃあ、番組で放送されたのを録音すればいいんでないの?という気持ちで番組を聴いてみることにしました。


 一番驚いたのは、番組が面白い!くっだらないコーナーの数々、20代から50代までの大人が繰り広げるバカバカしい企画。

 そこに負けじと次々に投稿されるアラフォーリスナーを中心とした、これまた真摯にくだらなさを追求するメッセージの数々。


 もう、番組自体が戦い。いかに何でも面白くするか。老いも若きも男も女もラジオという異次元空間で自由に表現しあっている。面白いかどうかが勝敗を決める。

 面白くなければ読まれない。面白いと思って読まれたけれど、笑いが取れなければ負け。

 読まれて笑いが取れて、他に影響を与えてこそ真の面白さ。


 制作側だって、企画が滑ればリスナーの反応は鈍い。


 そして、伝説のあのコーナーが始まった。

 ラジコの影響か、県外リスナーからの投稿も目立つ。次々と読まれるネタ。そこには面白いのから外してるのまで様々並ぶ。

 面白いからといって、優秀賞をもらえるわけではない。その週のバランス、来ているパーソナリティの顔ぶれによって、微妙に違ってくる。


 私は家族には黙って、投稿した。


 ある日の夜、泥酔して帰宅した夫が、記憶が無いままにカップ麺を食べ、次の日「俺のカップ麺を食ったのは誰か」と騒いだ話を。





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第6回 遅咲きのラジオネタ職人暮らし