AI婚活として注目を浴びている「EQアセスメント」 クロスマッチングはどのようにして生まれたのか。
マッチングアプリの流行や、様々な婚活サービスが増えたことよって、婚活は一般的なこととして定着しつつある。しかし、婚活という言葉が生まれた当初から現在まで、利用者から多く挙げられる課題は「理想の相手に中々出会えない」などのマッチングに関する点だ。
タメニーが運営しているパートナーエージェントでも、成婚コンシェルジュが会員様に伴走し、様々なマッチングを駆使することで、会員様を成婚へと導いている。
そのうちの一つが今話題になっているEQアセスメント(価値観マッチング)である。タメニー(旧パートナーエージェント)が会員様の成婚率を高めるために開発したシステムだ。
今回は、EQアセスメントの共同開発者である、プリンシプルアセスメント研究所所長佐々木研一氏と広報平田両名に、開発の経緯と想い、今後の婚活サービスについて話を聞いた。
サービス開発のきっかけを教えてください。
平田:EQアセスメント自体は10年前に、自社内ですでに会員様向けに実装しておりました。当時は今ほど婚活サービスがまだ主流ではなく、「怪しい」「出会い系」などと言われていた時代でした。当社は「会員様の成果を上げる」ことをとても重視しているのですが、より会員様の成果(成婚率)を高めるために開発されたのが、このEQアセスメントになります。
佐々木:他社の婚活サービスにおいては性格やコミュニケーションの特徴を測定していましたが、実際のマッチングには利用できておらず、多くは担当者の経験からくる勘によりマッチングしている状況でした。これでは、担当者に影響してしまい、会員の方に満足していただくサービスが提供できないため、客観的な情報を元にマッチングを行い、成婚率を向上させる仕組みを構築しようとプロジェクトがスタートしました。
当時タメニーさん(旧パートナーエージェント)との話の中で、結婚を考える際、互いの「性格」よりも「価値観」が重要ではないかと考え、対人関係やコミュニケーションを取る際に大切にしている「価値観」をベースに仕組みの開発を行いました。
「EQアセスメント」とは、どのようなものなのでしょうか。また、従来の価値観診断と違う点はありますか。
佐々木:「EQアセスメント」では「自分が大事にしている価値観」と「結婚相手に求めている価値観」を用いて「クロスマッチング」を実施しています。
かつては、夫婦は価値観が似ている方が上手くいくと考えられていました。中にはそういうカップルもありますが、一方で相手には自分とは異なるタイプが良いという方もいらっしゃいます。例えば、自分は良く話す方なので、相手には話を聞くタイプを望んでいる。お互い話をしたらケンカになってしまうので。ということがあります。
そこで、「EQアセスメント」では、「自分が大事にしている価値観」と「結婚相手に求めている価値観」をクロスでマッチングした結果を用いることが特徴となっています。
実際に、お互いの価値観が一致しているカップルと、「クロスマッチング」が一致しているカップルのどちらが成婚退会をしているか分析したところ、「クロスマッチング」が一致しているカップルの成婚率の方が高いことがわかりました。
また、「クロスマッチング」度は初めて会った後、次につながる率にも影響しています。初めて会った際、会話がぎこちなくなり、コミュニケーションを取ることが難しい場合がありますが、「クロスマッチング」の結果が良い場合、互いに相手が求める価値観をもっていることから、コミュニケーションがスムーズに取れている可能性があると考えています。
平田:「クロスマッチング」のモデルは最初から効果を上げたわけではありません。
当社のコンシェルジュの意見や成婚退会後にご結婚したカップルにインタビューを行った定性的な情報と、「EQアセスメント」の情報を反映し、これまで10年間をかけて、モデルを見直し、マッチングの精度を向上させてきました。
このEQアセスメントが、今回AI婚活と話題になったシステムなのでしょうか。
平田:最近は民間だけではなく、各地方自治体においても「少子化社会対策大綱」(2020年5月29日に第4次の閣議決定)、及び「ニッポン一億総活躍プラン」(2016年6月2日閣議決定)に基づき、実効性のある少子化対策として、結婚に向けた活動支援や結婚に伴う新生活支援など先進的な取り組みを進めています。
「EQアセスメント」もそのうちの一つです。parmsというシステムとして、各地方自治体様にも提供させていただいております。現在は福島県様、埼玉県様、秋田県様、福井県様に導入いただいております。
<実際の自治体様からの声>
埼玉県では、公的な結婚支援センターとして「SAITAMA出会いサポートセンター(恋たま)」を運営しています。その中でも、成婚カップルの約半分がAIによる紹介で成婚に至っているなど、AI婚活の効果を感じています。今後も結婚を希望する方に対して、出会いの機会を提供できるよう積極的に支援を行ってまいります。(埼玉県福祉部少子政策課)
秋田県と県内市町村などが共同で設立した「あきた結婚支援センター」では、令和2年1月にparmsを導入しました。AIによる紹介サービス開始後わずか1か月で最初の成婚カップルが誕生し、その後も続々と成婚に至っています。システム利用者からは、「AIの紹介で普段なら選ばないような相手と出会うことができた」「初日から会話が弾み驚いた」などの喜びの声が届いています。また、お見合い実施後、交際に至る割合は4割を超えており、これはparms導入前と比較して2倍以上の数値で、ここでもAIの効果を実感しています。(秋田県 あきた未来創造部 次世代・女性活躍支援課)
婚活サービスは今後どのようになっていくのでしょうか。
平田:今回「AI婚活」という言葉が話題になりましたが、AIはどうしても独り歩きしがちです。将来の相手をAIに選ばれたくないと考える方も多いと思います。しかしAIを活用するのは人です。AIはあくまで、出会いの機会を増やすための一つの方法です。結婚したいと考える方々にとって『よりいい人とめぐりあえる機会が増えた』と思って活用していただけることが一番だと考えています。
また、この一年は新型コロナウイルスの影響に伴い、婚活サービスの利用者はさらに増えました。これは「このまま一人で大丈夫だろうか」と考え、パートナーを求める人が増加するためです。
マッチングアプリの利用者が増加し、AI婚活が話題になり、オンライン婚活という新しい手法も生まれています。
来年は延期されたオリンピックが開催される予定もあり、それまでにはお相手を見つけたいとお考えの方もたくさんいらっしゃると思いますので、自分にあった婚活で、ぜひよいご縁に繋げていただきたいです。
社名: タメニー株式会社
住所: 東京都品川区大崎1-20-3 イマス大崎ビル 4階
代表者: 代表取締役社長 佐藤茂
創業: 2006年9月
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