IT企業で、花の事業を始めた理由。産直通販「fanfarm」は、既存の産直と何が違うのか?
京都のIT企業で始めた、「花のある暮らし」を提案するWEBサービスにまつわる奮闘記をお届けしています。
hanaike事業責任者:太田成沙
2016年、株式会社コギト入社。
趣味のいけばなをきっかけに 花のある暮らしの魅力を、自らも発信することを志す。
2019年、社内の新規事業として認められ、hanaikeプロジェクトを開始。
花のいけ方と花材が届く「hanaikeセット」や、花と暮らしにまつわるイベント企画などを試みながら、産直サービスにたどり着く。
前回のリリースでは、花専門の産地直送のサービス fanfarm(ファンファーム)を立ち上げるに至るまでの、チャレンジを綴りました。
花は嗜好品で、無くても生活はできますが、その価値を知る人にとっては無くてはならないものです。
私は、花は「手が届く贅沢」だと思っています。
せっかく飾るなら、「一輪のとある花」以上の価値を最大限に引き出すことができるようにしたい。
これまでの反省を踏まえ、鮮度の良い花をお届けするために、産直サービスを立ち上げることを決意しました。
ただ新鮮な花が届くだけでは、既存のサービスと同じになってしまう。
そこで考えたのが、4つのポイントでの差別化です。
- こだわりのある産地を、自ら厳選する
- 花が届く前、届いた後にめいっぱい満喫できるようなコンテンツを準備する
- 環境負荷を意識してさまざまな選択を行う
- 売り上げの一部を環境保全のために寄付する
それぞれについて、詳しくお話していきます。
こだわりのある産地を、自ら厳選する
どんな花をお届けするか、ということですが、商品のラインナップを生産者の方に一任するようなことはしていません。
実際に自宅で飾ることを想定したときに、扱いやすいボリュームや長さであること。
産直だからとにかく価格と量!というより、本当に楽しめる、魅力を感じられる内容になっているかを重視したいと思っています。
こだわりの無い産地さんは無いと思いますが、私が特に魅力を感じるのは、1本1本を大切に育てていること、環境へ配慮しながら育てていること。
とにかく効率よく量産することに重きを置くスタイルよりも、こうした生産者の方の魅力を発信していきたいと思っています。
花が届く前、届いた後にめいっぱい満喫できるようなコンテンツを準備する
今、産地訪問を絶賛実施中です。
実際に花を育てている現場を見せていただき、お話を聞いてまわっています。
4月上旬に、千葉県のブルームネット(君津市)、大佐和花卉園(富津市)に伺いました。
▲ブルームネットの松崎さん
▲大佐和花卉園の平野さん
いけばな、花屋での実務、ネットでの知識では得られないリアルなエピソードの数々を教えていただくにつけ、よりその花が好きになります。
なるべく、私のサービスを通じてお花を購入してくださる方にも、同じような体験を届けたい。
なので、産地訪問レポートを公開していきます。
雑談や私の感想、主観も入り混じっていますが、なるべく現地に伺って感じたことをそのまま伝えたいと思っているからです。
決して読みやすいレポートではないと思いますが、ご理解いただけたらと思います。(笑)
届いた後の楽しみ方の発信方法についてもさまざま企画をしています。
環境負荷を意識してさまざまな選択を行う
実際に生産地にも伺いますが、必ずサンプルを配送で送ってもらうようにしています。
というのも、届いたときの状態、出るゴミの量までしっかり把握したいからです。
花の輸送は、ダメージを緩和するために、大げさになりがちです。
本当に必要な資材なのかどうか、現場で生産者の方にもお話を伺いながら、環境への負荷を常に意識しています。
本当はビニール類の使用は一切控えたいところですが、耐水性や強度などの観点から、すぐに変えることは難しく、引き続き向き合っていきたい課題のひとつです。
売り上げの一部を環境保全のために寄付する
まったく環境負荷をかけずに事業を行うことは不可能ですが、せめて環境保全活動の助けになるように。
売り上げの一部を、環境保全活動へ寄付することを決めました。
これらのポイントを網羅しながら、お客さまには4つのf(fresh、fair、fun、future)を掲げ、サービスを軌道に乗せるべく奮闘していく所存です。
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4月12日に、花専門の産直通販サービス、fanfarm をプレリリースしました。
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