新卒Z世代が老舗のビッグプロジェクトで即活躍できた3つの理由。事故車見積りシステム最大手「コグニビジョン」の挑戦
歴史の長い企業で、新卒社員や若手社員がいきなり活躍するのは「難しい」?……いえいえ、そんなことはありません。私たちコグニビジョン株式会社は1974年設立、およそ半世紀の歴史を持つ企業です。そんな弊社では最近、新部署の立ち上げという一大プロジェクトに入社間もない新卒採用の社員が携わり、成功を収めました。
新卒入社後、すぐに新部署に配属。業界知識も経験もない彼らは、なぜスムーズに活躍できたのでしょうか? 実際に新部署で働く若手メンバー2名に聞いた「入社後すぐに活躍できた3つの理由」をシェアします。
左から、
デジタル推進部 大城(2019年入社・4年目)、永井(2021年入社・2年目)
【事故車修理費見積りシステム】パイオニア企業の挑戦
そこにあることが当たり前すぎて、かえって意識する機会がないモノって、世の中には結構ありますよね。弊社の製品も、そのうちの一つかもしれません。
コグニビジョン株式会社は、「事故車修理費見積りシステム」を構築・提供している会社です。「事故車修理費見積りシステム」とは、自動車事故に付随する修理費の見積りを迅速かつ正確に行うためのシステム。いわば事故車の修理費用に特化した計算ソフトで、弊社はドイツで開発された「アウダテックスシステム」を参考に、日本の環境に合わせた独自のシステムを開発してきました。
販売実績国内トップクラスを誇る弊社のソフト「コグニセブン」は、部品のイラストやアイコンを画面上で選択しながら「車種」「損傷部位」「部品」「塗装」等を入力することで、正確かつスピーディに見積金額を算出できます。簡単な操作で見積り作成ができ、損害保険会社−自動車修理工場間の金額交渉にかかる労力も大幅に削減できるため、全国の多くの現場で活用されています。
2020年にはトヨタ自動車株式会社協力の下、AI(人工知能)を取り入れた世界初の自動見積りシステム「Espart Pro」の提供も開始しました。「Espart Pro」は事故車両の写真からAIが自動的に見積金額を算出してくれる画期的なシステムで、見積の作成時間を平均で8割短縮させることに成功。現在はトヨタ系列販売店にてご利用いただいていますが、いずれは他の自動車メーカー、損保・共済、自動車修理工場さまへの導入も視野に入れ開発を進めています。
そんな弊社が新たなチャレンジとして2018年に立ち上げた部署が「デジタル推進部」。ここからは、デジタル推進部で実際に働く2名の若手社員(※1)に話を聞いていきましょう。
(※1 大城は部署内における新チームの立ち上げメンバーとして入社。永井はエンジニアとしては当社初となる新卒メンバーとして、同部署に入社しています。)
伝統に新風を吹き込む「デジタル推進部」とは?
Q.デジタル推進部とは、どんな役割を持つ部署?
「弊社は、現場で活用されている既存システムを進化させるとともに、AIをはじめとする最新技術を取り入れた新たなプロダクトも積極的に開発しています。デジタル推進部は、後者(=新規プロダクト開発)を専門に担当する部署として2018年に立ち上げられました。
社内におけるデジタル推進部は、扱う製品が新しいというだけでなく、業務効率化に役立つツールや新手法を率先して採用する役割も担っています。たとえば、フリーアドレス制。その日の気分で自由に席を選べるフリーアドレス制は、他部署に先行してデジタル推進部で試験的に実施されたのち、“これは良いね”となり社内全体で導入されました。
誕生から日の浅い部署ではありますが、伝統を誇る企業に“新しい風”を取り入れるポジションとして機能していると感じます」(大城・入社4年目)
Q.具体的に、日々どのような業務を行っている?
「現在は、AIを活用した事故車修理費見積りシステムの開発を中心に行っています。システム構築やアプリ開発を行うアプリ開発チーム、車種ごとのデータを作成するデータ開発チームなど、いくつかのチームに分かれて連携を取り合っています。私はアプリ開発チーム、大城さんはデータ開発チームです。
私たちアプリ開発チームは、3週間を1単位(スプリント)とするアジャイル開発(※2)という手法を取り入れています。たとえばAという機能を作るとすると、チームメンバーにそれぞれA-1、A-2、A-3……といった小機能が割り振られます。最初の2週間は各自で小機能の設計やコーディングを行い、最後の1週間で出来上がったそれらを合体させて、機能A全体のテスト・修正作業を行います。そうして機能Aが完成したら、次は機能Bを同じように作成していく、といったイメージです。
システム開発の仕事はマラソンのような長期戦ですが、この職場では3週間ごとに区切りがあって目標や作業内容が変わるので、常に新しいことにチャレンジする感覚で楽しく取り組めています」(永井・入社2年目)
(※2 アジャイル開発:システム全体を機能単位で小さく切り分け、“設計→実装→テスト”という小単位・短期間のサイクルを繰り返して、最後に全体を組み合わせ完成させる手法のこと)
「私が所属するデータ開発チームは、永井さんたちアプリ開発チームが作ったシステムに搭載するための車種データを作る部隊です。修理費の見積りを作るためには、あらかじめ様々な自動車のデータをシステムに組み込んでおく必要があります。
弊社のシステムは車のイラストから損傷部位の範囲を指定して金額を算出していく形式。これを実現するために、部品イラストの加工や情報入力をしてデータを作成する班と、出来上がったデータをクロスチェックする班とに分かれて正確性を担保しています」(大城)
新卒入社から新部署配属へ…プレッシャーや不安は?
Q.新卒で入社してすぐ新部署への配属。プレッシャーや不安はあった?
「私の場合、もともとデジタル推進部への配属を前提に応募→採用の流れだったので、むしろワクワク感がありました。新たに立ち上がったばかりの部署ということで、仕事の進め方もこれからみんなで作っていくと説明会で聞き、“新人でも活躍できるチャンスがありそうだ”と感じたことが応募理由の一つだったんです。
しいて懸念を挙げるならば、会社全体の男女比(およそ6:4)にくらべて部署内には女性が少ないかな、という印象を受けました。が、そもそも社内の人間関係がとても良く、和気あいあいとしつつも自分の仕事に集中できる環境だったので、男女比はすぐに気にならなくなりました。ちなみに部内の女性社員は徐々に増え、現在は会社全体のバランスに近づいています」(大城)
「社内の雰囲気の良さ、ありますよね。私が入社前に気になっていたのはチームメンバーとの年齢差で、“同年代がいない中でうまくやっていけるかな”と、ちょっとドキドキしていたんです。でも先輩方がそこにはとても気を配ってくださって、“大丈夫?”“何かあったらいつでも言ってね”とこまめに声をかけてくれましたし、実際に質問や相談をするとすぐ対応していただけたので、早い段階で安心できました。
配属先がデジタル推進部になることは、私もあらかじめ知っていたので、そこについてのプレッシャーはあまり無かったかな。自分の能力を世の中に役立つプロダクトで活かせる、という喜びの方が大きかったです。
プログラミングは大学4年のゼミから学び始めたのですが、自分の性に合っているなあと感じます。コードに書いたことしか実行されない、つまり“思ったように動かないときは必ずどこかに原因がある”というロジカルさが面白いです」(永井)
Q.立ち上げ時ならではの苦労は?
「新しい部署に新しいシステム、加えて自分も新卒の新入社員。何もかもまっさらな状態から手探りでのスタートでした。メンバーにはベテランの社員さんもたくさんいらっしゃいましたが、この部署でするべき業務については、当たり前ですが誰も経験したことがありません。こういうシステムを作りたい、じゃあ何をすればいいの?というタスクの種類がまず分からない。業務の手順から小さなルールまで、試行錯誤しながら自分たちで作っていく必要がありました。」(大城)
Q.そんな苦労をどう乗り越えた?
「自分なりに改善点や提案を考えて、先輩や上司に積極的に発信しました。たとえば、既存のルールをこういうふうに応用したら良いんじゃないかとか、実際に業務をする上でここがもう少し変わると効率がアップしそうだ、といったことを、気がついたら遠慮せずちゃんと相談するよう意識したんです。
周囲の方々は私よりずっと知識があるのだから、自分の中だけでグルグル悩むよりもちゃんと相談したほうがいいと思いました。コミュニケーションを取らないと何も始まらないし、進まない。ただ、それができたのは、新卒の意見にも真摯に耳を傾けるという社風があったおかげだなと思います」(大城)
コグニビジョンで新卒・若手が活躍できる「3つの理由」
苦労を乗り越えて立ち上げに成功したデジタル推進部では、今も大城さん、永井さんをはじめ若手社員がいきいきと活躍しています。コグニビジョンで新卒・若手が能力を発揮できる理由を、当事者である二人に聞いてみました。
Point1.風通しの良い組織
「組織全体の風通しが良く、小さな声もきちんと汲み上げてもらえます。たとえば最近、社内に“集中スペース”(※3)が設けられたのですが、そこでZoomの打合せをする人が現れて……。これでは集中できないと感じて上司に相談したところ、すぐ動いてくれて注意喚起のためのポスターが掲示され、状況が改善されました。そんなふうに、一つ一つの声をしっかり汲み上げてくれるんです。
デジタル推進部の立ち上げがうまくいったのも、若手・ベテラン関係なく対等に話せる空気が社内にあったためではないかと思います。親子くらい年齢差のあるベテラン社員さんでも、若手の話をきちんと聞いて意見交換してくれる。 “遠慮せず意見を言って大丈夫、ちゃんと尊重してもらえる”と心から思えるので、とても安心して仕事を進められます。」(大城)
(※3 集中スペース:社内に設置された一人用のブース席。黙々と集中して作業を進めたい人のために、オンラインミーティング等はNGとしています)
Point2.コミュニケーションへの取り組み
「エンジニアの仕事にはチームワークが大切ですが、私が入社したときにはすでにコロナ禍で、業務もリモートワーク中心になっていました。チームメンバーと顔を合わせる機会が少ない中、それでも不安を全く感じずに続けてこられたのは、コミュニケーションを重視する社風とシステムのおかげですね。
週1回のチーム全体出社や、月2回程度の上司との1on1のミーティング、それ以外のタイミングでも困ったことや分からないことはすぐにZoomやチャットで相談できる、フットワークの軽さがあります。“いつでもメンバーに頼れる”という安心感があるので、自分のペースで落ち着いて仕事ができるんです」(永井)
「会社の福利厚生として“社員間コミュニケーション支援制度”という、一定条件を満たすと社員同士の交流に補助金が出るシステムも設けられています。弊社はとくにガツガツ!とした体育会系の会社ではないのですが(笑)、この制度のおかげかマイペースなコミュニケーションが盛んです。コロナ禍以前は、同僚や先輩とテーマパークに行ったり、他チームとの交流を兼ねてレストランのビュッフェに行ったりする際に、この制度をよく利用していました。コロナ禍以降も、オンライン飲み会などで活用しています。
普段からそうしてのびのびとしたコミュニケーションを取れていることも、若手が活躍しやすい空気に繋がっているのではないかと思います」(大城)
Point3.ワークライフバランスの良さ
「入社してから驚いたのが、残業の少なさです。基本的に定時退社が当たり前、ほとんどの日は19時を過ぎるとフロアに人影がなくなります。とくに印象的だったのは、繁忙期にチームリーダーから言われた“残業前提でスケジュールを組んではいけない”という言葉。それまでは心のどこかで“残業すればなんとかなるから、まあいいか”という気持ちでタスクを詰め込んでしまっていましたが、この会社はワークライフバランスを本気で重視しているのだと実感しました」(大城)
「アプリ開発チームでも、できるだけ残業しない、無理をしないことの優先度は非常に高いです。たとえば“この工程を完了させるには○人×○日の工数が必要で、これ以上はメンバーに負担がかかりすぎます”という交渉をすると、きちんと対応してもらえる土壌があります。私の場合、上司からの言葉で印象に残っているのは“楽しく開発しましょう”というもの。仕事に責任を持つことはもちろん大事だけれど、そこで無理して体を壊してはいけない、やるからにはやりがいのある業務へワクワク感を感じられる余裕を持って、楽しく続けましょうという意味で、そうした考えを上の人が持っていてくれるのはありがたいなと思います」(永井)
新卒社員×新部署。初めてだらけの環境で彼らが活躍できた秘訣は、「風通し、コミュニケーション、ワークライフバランス」という3つのキーワードにありました。
コグニビジョンはこれからも、経験に基づくノウハウと最新技術を組み合わせ、皆様のお役に立てるサービスの開発に取り組んでまいります。
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